p_f のコメント

孫崎さんの「圧力」より「対話」であるとするご主張と軌を一にする論が毎日新聞で展開されていた。以下抜粋-

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「攻撃させぬこと」が肝要 柳沢協二・元内閣官房副長官補

圧力政策によって北朝鮮が核を保有する「能力」を止められないなら、北朝鮮が核を持とうとする「意思」を止めるしかない。脅威とは「能力」と「意思」のかけ算で決まるものだからだ。
北朝鮮が核を保有する動機は、米国によって体制が転覆されることへの恐怖感だ...米国は「一方的に北朝鮮の体制を崩壊させることはない」という保証を与え、それをてこに、北朝鮮から「武力行使を行わない」との言質を引き出すべきだ...世界には核保有国があるが、私たちが大きな脅威を感じずにすむのは、これらの国々が核を使う意思を持っていないからだ...
ミサイルの飛来を...撃ち漏らして何発かが日本に落下し、そこに核が積まれていたら、もはや報復どころではない...日本が考えるべきは...「ミサイルを撃たせない」ことである。そのためには、核を使う動機をなくさなければならない...米朝の緊張緩和に向けて働きかけることだ...安倍晋三政権は北朝鮮の脅威に関する国民の不安をあおってきた...米朝の武力衝突が起きれば、日本は、米国の報復によって「勝つ」側に立つ前に直接大きな被害を受け、国土は大打撃を受ける。北朝鮮に武力を使わせないことが事の本質であることを忘れてはいけない。

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ペシャワール会・中村哲医師の言葉-
「アフガニスタンの実体験において、確信できることがある。武力によってこの身が守られたことはなかった。防備は必ずしも武器によらない...戦場に身をさらした兵士なら、発砲しない方が勇気の要ることを知っている...こちらが本当の友人だと認識されれば、地元住民が保護を惜しまない。
そして、「信頼」は一朝にして築かれるものではない。利害を超え、忍耐を重ね、裏切られても裏切り返さない誠実さこそが、人々の心に触れる。それは、武力以上に強固な安全を提供してくれ、人々を動かすことができる。私たちにとって、平和とは理念ではなく現実の力なのだ...」

No.16 87ヶ月前

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