今回、マクロン政権はCO2問題について積極的な姿勢をみせました。 とくに、2040年までにガソリンとディーゼル車の新車販売を停止すると発表したのは、少し衝撃を受けました。 http://businessnewsline.com/news/201707062027190000.html https://www.cnn.co.jp/business/35103920.html もちろん、電気自動車の発展にともない、いずれは内燃機関搭載の自動車は消えていくのは必然でしたが、今回の発表は、フランスが積極的に温暖化問題のイニシアチブをとるとともに、そこにフランスの自動車産業発展の契機を見いだすという、非常に戦略的なものだったとおもいます。 しかし電気自動車を動かす電気はどうやってつくるのか。それについて明言はありませんが、CO2削減という目標からすれば、再エネ技術が今よりも画期的に発展しなければ、主として原子力発電でつくるしかないでしょう。 そうすると、フランス政府の夢見る未来は、自国産の電気自動車がヨーロッパ中のみならず中国やインドを走りまくり、中国やインドに原子力発言所が林立する未来であるかもしれないことに留意する必要があります。 そしてその予感は、日本の原発の再稼働論議にも少なからぬ影響を与えざるを得ないとおもいます。 >>2 「流れに掉さす」は「水を差す」という意味ではなくむしろ逆の意味になります また、G20はもともと財務大臣・中央銀行総裁会議で、北朝鮮の核問題を論じて悪いわけではありませんが、財政・金融、途上国援助、地球温暖化問題などがメインの会合です。
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孫崎享チャンネル
(ID:13458971)
今回、マクロン政権はCO2問題について積極的な姿勢をみせました。
とくに、2040年までにガソリンとディーゼル車の新車販売を停止すると発表したのは、少し衝撃を受けました。
http://businessnewsline.com/news/201707062027190000.html
https://www.cnn.co.jp/business/35103920.html
もちろん、電気自動車の発展にともない、いずれは内燃機関搭載の自動車は消えていくのは必然でしたが、今回の発表は、フランスが積極的に温暖化問題のイニシアチブをとるとともに、そこにフランスの自動車産業発展の契機を見いだすという、非常に戦略的なものだったとおもいます。
しかし電気自動車を動かす電気はどうやってつくるのか。それについて明言はありませんが、CO2削減という目標からすれば、再エネ技術が今よりも画期的に発展しなければ、主として原子力発電でつくるしかないでしょう。
そうすると、フランス政府の夢見る未来は、自国産の電気自動車がヨーロッパ中のみならず中国やインドを走りまくり、中国やインドに原子力発言所が林立する未来であるかもしれないことに留意する必要があります。
そしてその予感は、日本の原発の再稼働論議にも少なからぬ影響を与えざるを得ないとおもいます。
>>2
「流れに掉さす」は「水を差す」という意味ではなくむしろ逆の意味になります
また、G20はもともと財務大臣・中央銀行総裁会議で、北朝鮮の核問題を論じて悪いわけではありませんが、財政・金融、途上国援助、地球温暖化問題などがメインの会合です。