孫崎さんの文章には、「官僚の論理」というものを色濃く感じますね。
「天下りあっせんは違法であり大きな問題だが、はっきり言って組織的な天下りのあっせんなどはどの省庁でも“慣例”となっているもの。」に至っては、何を言ってるのやら。

満州事変が拡大したのは、現場の軍官僚が、内閣の不拡大方針に反抗して勝手なことをやったからだということを知らない人は、まさかここにはいないでしょう。その満州事変が、やがては日本の破滅につながったことも。

今の内閣は、当時の内閣よりは強い。官僚が内閣の方針に反抗して権力闘争をしかければ、内閣のがわも泥仕合に持ち込むでしょう。泥仕合になるのは、それでも内閣が官僚よりも「ものすごくは」強いわけではないからだ、ということに気づく人はいないんでしょうか？

内閣が官僚をしっかりグリップし、国民が内閣を投票によって採点する。それが民主主義国の正しい官僚のありかただとおもいます。