電脳とプロ棋士の対決を当初から私は熱烈ファンとして興味深く観戦してきました。昨年からプロ棋士代表は電脳に歯が立たなくなってます。加藤一二三先生は出だしで優位に立たないと勝ち目が無いと断定しました。その理由は、私が想像するに、出だしに関してプロ棋士は理にかなった美意識に基づく構図を持って居るが、電脳にはその美意識が無い。従って、電脳はとんでもない構図を出だしで採用することがある。そのとんでもない奇妙な構図の矛盾をすかさず突き、出だしの差をそのまま維持してゆくしかないということでしょうか。中盤からの最善手を見出す能力、一手違いで勝利を収める確定的手順を発見する能力は人間の及ぶところではないと加藤一二三先生は慨嘆されています。 最近の最先端将棋電脳はプロの定石に依拠してない。自らの思考に基づき局面局面で勝つための戦術を展開するらしいのです。しかも、短時間で計算するらしいのです。こうなると将棋では人間は電脳にかないません。 最後に、無機物AIは有機物ヒトに使われて終わるかどうかですが、やはり人間の使用物として終わるのではないでしょうか。人間には欲がありますから。人間以外には一定の欲を一時的に持つものもいますが、果てしない欲はありません。人間だけが御しがたい欲を持った危険な存在なのです。
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孫崎享チャンネル
(ID:19005377)
電脳とプロ棋士の対決を当初から私は熱烈ファンとして興味深く観戦してきました。昨年からプロ棋士代表は電脳に歯が立たなくなってます。加藤一二三先生は出だしで優位に立たないと勝ち目が無いと断定しました。その理由は、私が想像するに、出だしに関してプロ棋士は理にかなった美意識に基づく構図を持って居るが、電脳にはその美意識が無い。従って、電脳はとんでもない構図を出だしで採用することがある。そのとんでもない奇妙な構図の矛盾をすかさず突き、出だしの差をそのまま維持してゆくしかないということでしょうか。中盤からの最善手を見出す能力、一手違いで勝利を収める確定的手順を発見する能力は人間の及ぶところではないと加藤一二三先生は慨嘆されています。
最近の最先端将棋電脳はプロの定石に依拠してない。自らの思考に基づき局面局面で勝つための戦術を展開するらしいのです。しかも、短時間で計算するらしいのです。こうなると将棋では人間は電脳にかないません。
最後に、無機物AIは有機物ヒトに使われて終わるかどうかですが、やはり人間の使用物として終わるのではないでしょうか。人間には欲がありますから。人間以外には一定の欲を一時的に持つものもいますが、果てしない欲はありません。人間だけが御しがたい欲を持った危険な存在なのです。