私はグレートタコ社長 のコメント

>>53
同じ零細企業の(一応5流のオーナーシェフ)タコ社長として、共感します、が、実際問題として、
材料費だけを取って見ても、外国産の食材にも頼らないとやって行けない現実が有ります、
何故ならば、デフレの筈の国内の食材は、高騰を続けているからです、
これは、30年近くホテルで現場の数字を見て来た者として、痛切に感じています。
軟体社長さんの仰る様に、食材に関しても、日本の大手商社が海外で生産拠点を移し始めて、
初期の頃は杜撰な食材ばかりで、安かろう悪かろうの世界で有ったのが、
今や国内の生産する食材と引けを取らなくなって来たからです、
つまり、レベルが上がって来た、そして賃金が上がって来たとは言え、コスト安は国内とは比べ物にならないから、
少なくとも乾物などは、海外産を使用しても、何ら遜色無く料理に使用出来てしまうのですね。
私も出来るだけ国産には拘って居ますが、ソースなどはどうしても海外産のビネガーやマスタードワインなどを使います、
何故なら安くて美味しいから、国産の同レベルの物を使うより費用対効果が上がるからです。
お客様に出来るだけ安価で美味しい料理を提供するには、もちろん料理人の腕も大切ですが、
何より食材の吟味とそれに応じた利益率を考えながらメニューを考え、作成し、
オペレーションを組み、提供しないと行けませんから。
こう言う現場の現実を考えると、寧ろ国産が安価になる事が無い以上、
海外産の食材も使用しないと、正直やっては行けません、食の安全は大切な要素です、
私はアメリカ産と、中国産の食材は全く使用して居ません、
しかし、オーストラリアや、ニュージーランド、東南アジアの食材は最低限使用しないとコスト高になり、相当高額な料金体系にしないと行けなくなります。
生鮮食料品は牛肉以外は全て国産、地産地消には心掛けては居ますが、いかんせん、数字を照らし合わせると…
インフレターゲットを辞めてくれたら、そりゃあ多少は国産食材の金額は下がるかもしれません、が、現実は無理だと考えます。
今は何せ、市場完全開放がされない事を祈るくらいしか、出来ないのかなあ〜と私は思います。
経済のブロック化、所謂鎖国化は、実現したと仮にしても、
戦前と同じく、自給自足が出来ない日本という島国に於いては、やはり空理空論にしか成らず、
逆に日本が滅びるのを早めるだけにしか、今は成らないのでは無いかと思います。
今は耐えるしか無いのでは無いかと色んな意味で思いますね。

No.75 96ヶ月前

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