フレデイ タン のコメント

1945年、日本が無条件降伏していよいよ米国主導の極東裁判が行われようとしている時に米国人女性ジャーナリストが米国には日本を裁判する資格はないと発言し、その詳細を書いた本を出した。私が今思いだす範囲で書けば、確か、彼女の主張のポイントは「日本は米国が建国以来ずっとやってきたことをやっただけでその日本が犯人ならば米国も犯人だ。犯人が犯人を処罰することは可笑しいのではないか」というものでした。勿論、この本はマッカーサーの逆鱗に触れて発禁処分になった。

今回の件で米国と属国が北朝鮮を非難して居るが、北朝鮮は米国のマネをしているだけですから、上記の女性ジャーナリストの主張するポイントに絡むような感じが私にはします。北朝鮮が過去のトラックレコードから判断して侵略性が無い点から判断して往時の日本よりまだましかと私は思います。

北朝鮮は主権侵害に抗するためにミサイルを開発し、原子爆弾をも作った。それも専守防衛です。一方、米国は第二次大戦後はひどい戦争を世界各地で起こしています。北朝鮮への無差別北爆を皮切りにベトナム戦争そしてバルカン半島の泥沼化を経て21世紀になってテロとの戦いと称してイラクを完膚亡きままに殲滅。更には、ロシアに対して核戦争で脅している。そういう国が専守防衛に徹している北朝鮮のミサイル、核保有を声高に批判するのは論理的に矛盾しませんか?

私は米国は矛盾していると思います。もし、米国が核先制不使用宣言を行い、パレスチナのガザ弾圧を中止し、ドローンの無差別殺傷を止め、アルカイダ、ISとの絶縁宣言を世界に向けて表明すれば、北朝鮮非難に重みが出て来ると思うのです。

No.3 99ヶ月前

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