中條Dです。

 仕事柄、インターネットのトレンドには敏感であらねばならず、可能であれば先読みができるようになっていなければ、とは思うものの、ハッキリ言ってネット上でのトレンドを読むのなんては無理です。絶対無理。なんでこれが流行るのよ、みたいなことや、話が極端に細分化されてどうも炎上しているらしいけれど何が原因なのか全くわからないものなど多くあり、一個人の感性でそれらを網羅することは絶対できないなというのが長くインターネットを見つめてきた感想です。みんな一人一人、自分と違う感性を持っているんだから仕方がない。

 なのでトレンドになったものに対して毎回遅れて驚くしかないのですが、中でも最近一番驚いたのは「NHKをぶっ壊す!」のフレーズでお馴染みになったN国が議席を獲得したことですね。これはインターネット発の出来事なのですが、これに関してはなんか変な団体があるなぁと認識したのが大体3年くらい前で、あらこれって政党だったのねと認識したのが2年前で、地方議員を次々に排出していたのを認識したのが1年前なので……思ったよりも自分でトレンド追えてるなw 前述の項とさっそく矛盾しておりますが。ただそれでも国政で議席を獲得するとは思いませんでした。

 党首の立花氏が元パチプロで、プロ集団を形成して食っていた時期があるそうです。普段、パチンコ・パチスロを打たない方からしたら何のことか分からないと思うんですが、期待値が101%を上回っていることが分かったら、そこを最大化して成果を得るのが勝つ上での鉄則です。なので「打ち子」を集めて分母を大きくする(=プロ集団を形成する)ことをやっていたわけですが、地方議会で議員を輩出することに成功した立花氏からすれば、じゃあこの地方議員を排出した方法論を最大化すれば国政でも議席を獲得できるのでは? という発想に基づいて国政進出した結果が1議席だったのかなと。遊びではなく食うためとしてシビアに打つパチプロは、独自の攻略法を編み出してシステムハックできるかどうかが問われます。なのでおそらくはその延長線上に選挙戦というものを置換したところ、妙な形で才能が開花してしまったのでしょう。。。