中條Dです。
ドワンゴに入社してからとうとう10年目の夏を迎えまして、入社以来、生放送以外の仕事を一切しておりません。他の人たちは他の部署や他の会社から転向して生放送チームにいるというのに、自分にそういう履歴は一切なし。自分自身が「つぶし」の利かない人材になっているのではという恐怖心を抱えながら毎日を生きています。
この仕事が自分に偶然合っているという幸運から続けていますが、長いこと在籍している事から時折「中條さん、生放送のプロだからなぁ」と言われることが増えてきました。当然それは好意的な意味で言ってもらえているのでいいんですが、頼られている証拠でもあるのでいいんですが、正直どうなのかって言われると「プロ? とは??」というちょっとした疑問符が頭の上に灯るというのが本音です。だって何をもって「生放送の」プロとされているのかがいまいちイメージできないんだもの。企画を立てる人として? データ収集する人? 予算を確保している人? 撮影技術を統括している人? 演出をしている人? 配信をする人? 出演する人? どれのことを指して言っているのやら。しかも最後のなんて業務じゃなくて自分が面白がって勝手にやっているだけじゃねーかw もっと言えばブロマガ書くのなんて全然違うよ。完全に辞め時を逸したのでずっと書いてますけど。
プロの定義はわからないんですが、とりあえず会社から命じられてやっているのは数字を取りなさいと。定量的な目標を示された上で、その数字が達成できるようチームで知恵を絞って番組をリリースしています。この辺はどこの会社でもごく当たり前にやっていることだと思うんですが、要はごく普通のサラリーマンがやっている事を自分もやっているだけで、プロフェッショナルという言葉があまりにも不適応に聞こえて仕方ないのです。何か一つの領域に秀でた物を持っているわけでもないし、様々な領域のスキルを高いレベルで均一化をしたのがIT革命だったんじゃないの、と思っているわけです。
だって誰でも動画投稿者、実況者になれる時代になったんですよ。あれって15年前だったら今のYouTuberが出しているような動画ってごく一部の人たちが結集しないと作れないような代物だったはずなんだけど、技術の進歩でチャンスだけなら誰にでもある時代になったわけでしょう(MacBook Pro買えねぇって人は多いかもしれんけど……)。「こんなことは誰でもできるよ」ということは時代とともに増えていく中で、芸事でもあるまい何がプロなんだという思いは募るばかりです。となると最終的に定量評価で人より数字を出せるやつ、という結論に至ると思うんだけど、僕の場合は別に数字が取れる人間ってわけではないんですよね。数字を大元に逆算してコンテンツを作ると、いつかどこかで齟齬が発生すると思っています。
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コメント
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(ID:9977045)
そうっすね~
レペゼン地球はyoutubeから広告収入を得ていない。ということは案件とかライブの収入とか有料会員サイトの収入で成り立っている。
これは広告収入よりファンからの直接収入を意識している。
そうすれば、マスコミだろうが、音楽業界だろうが、苦情や文句は無視できると、犯罪行為以外はすべでOKの状況なのです。
大手広告代理店や新聞、テレビは話題にするだけ自分たちの宣伝にしかならない状況です。
最近「N国」という政治団体もそうです。
ネットで活動して広告代理店もテレビも恐れない状況です、
むしろ批判されたら動画で堂々と反対意見を述べる。
今の時代、根強いファン達がいれば20世紀からあるメディアなんて宣伝材料でしかないのです。
これから先、本当の意味でコンプライアンスはなくなるかもしれません。
各業界の圧力とか無意味な時代になるかもしれません。
馴れ合いとか提携とか意味のなさをこれから感じる時代になるのだと思います。
まぁ、弱肉強食てきな感じもしますけどね。
ネットメディアは混沌としてきた感じはしますね。