さて先日、『思い出のマーニー』を見てきました。
 感想のツイートはこんな感じです。
「『思い出のマーニー』見てきました。アリエッティよりこちらのほうが「第1作っぽいなぁ」という印象で、それは決して否定的な意味ではないです。とはいえ展開上の仕掛けが多いわりに、そこに対するメリハリが弱めなのは気になったところ。脇キャラは近藤喜文さんの匂いも感じた。」
 といううわけで、1日21:30からスタートのアニメの門チャンネルは毛玉先生こと上田繭子さんをゲストに「アナvsマーニー ありのまマーニー語ろうじゃないか」(前回メルマガとタイトルを変えちゃった……)をお送りします。『マーニー』はネタバレしないと説明できないところも多いので、有料ゾーンで突っ込んだ話をする予定です。
 プリンスの不在、女子の自己確立、みたいなお話と、アニメ表現のお話の2本立てでいければなぁと。
 週末の内にタイムシフト予約できるようになるので、是非よろしくお願いします。

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1.最近のお仕事紹介
2.私のおすすめ
3.不定期アニメ日記
4.お蔵出し原稿
5.Q&A


最近のお仕事紹介

1.7月27日、SBS学苑パルシェ校「『言の葉の庭』と新海誠作品」
 今度の日曜日10時30分より静岡・SBS学苑パルシェ校でお話しします。『ほしのこえ』から最新作『言の葉の庭』まで、美しい風景と抒情的なストーリーで広いファンを持つ新海誠監督を取り上げ、デビューした背景から各作品の見どころ、共通するテーマなどについて考えます。
 http://www.sbsgakuen.com/gak0130.asp?gakuno=2&kikanno=160952

2.朝カル講座「アニメを読む」(東京)
 朝日カルチャーセンター新宿教室で行っている講座「アニメを読む」7月からは以下の通りです。また8月は第二土曜日に移動して、脚本家・じんのひろあきさんを招いて、脚本談義を行う予定です。
 8月9日 アニメを読む シナリオパルプンテ出張編
 『櫻の園』『シャニダールの花』の脚本家・じんのひろあきさんが、映画美学校で行っている脚本に関する特別講座「シナリオパルプンテ」の出張編です。複数の作品を取り上げ脚本家の視線で分析します。
  http://www.asahiculture.com/LES/detail.asp?CNO=250158&userflg=0
 9月20日 『未来少年コナン』
  http://www.asahiculture.com/LES/detail.asp?CNO=250159&userflg=0

3.東急セミナーBE「レビュー講座」
 文章術と鑑賞眼を磨く東急セミナーBE「レビュー講座」は8月9日の第2回からでも参加可能です。匿名状態での添削なので、決して怖かったり恥ずかしかったりすることはないです。
 8月9日のお題は『青の祓魔師 ―劇場版―』。第3回の9月13日は、お題が『パプリカ』です。
  http://www.tokyu-be.jp/seminar/2014070004EJ01001.html
  ※参加者の感想 http://d.hatena.ne.jp/mattune/20140320/1395322099

4.最近担当したパッケージ
『魔女っこ姉妹のヨヨとネネ』(サントラCD付き Blu-ray限定版)
 平尾監督1万字インタビューを担当しました。

『ピンポン COMPLETE BOX』
 ブックレット2冊(総計286ページ分)の構成・執筆を担当しました。松本大洋・湯浅政明対談、湯浅監督全話コメントなど情報量多いです。

『ガールズ&パンツァー これが本当のアンツィオ戦です!』
 ブックレットのドラマ部分、取材関係を担当しました。

『劇場版 TIGER & BUNNY -The Rising-』
 通常版共通の24ページブックレット、初回版用60ページブックレットを担当しています。


私のおすすめ

今回はハンドル名:機長さんからいただきました! OVA『アイドル防衛隊ハミングバード』です。

今だからこそ見返したいライブシーン『アイドル防衛隊ハミングバード』

 近年、女性アイドルをテーマにした作品が数多く作られている。そこで描かれるライブシーンは、見どころのひとつとなっている。1993年から1995年に制作されたOVA『アイドル防衛隊ハミングバード』も優れたライブシーンが描かれている作品だ。
 ある日、自衛隊を民間企業に託すことを決定した日本政府。名乗りを上げたのは、なんと芸能界。各プロダクションは、アイドルをパイロットとして売り出し始めた。そんな中、5人姉妹からなるアイドルユニット「ハミングバード」が誕生した。彼女たちは、訓練にレッスンに奮闘する。
 本作のライブシーンは、近年の作品と比べても引け目を感じさせない作画や楽曲、特筆すべき点は多い。しかし、今回はライブで描かれるドラマに注目したい。
 第2巻で、主人公の皐月は、目標に一歩近づいたことに感極まり、ソロパートで声を詰まらせて歌えなくなってしまう。そんな皐月の肩を姉の神無がグッと肩を抱き寄せ、全員で歌うパートとなる。彼女たちが姉妹であると同時に、厳しい訓練やレッスンを乗り越えた仲間だと感じる瞬間だ。
 物語の延長だからドラマを描いている訳ではない。現実のライブにもドラマが内包されているからドラマを描いているのだ。例えば「ベイビーレイズ」は、結成2年以内に武道館ライブを実現させないと解散すると掲げたグループ。先日行われたライブで全国ツアー中に1万人の署名を集めることで武道館ライブが実現、出来なければ解散と発表した。
 観客たちは、アイドルが夢を叶えるため困難な状況に立ち向かい続けるドラマを知っている。そのドラマがライブという結果となり、また次の目標へ向かっていく。パフォーマンスだけではない。アイドルのドラマに観客は胸を打つのだ。
 まだまだ続く女性アイドルアニメブームを語る上で、ライブが持つドラマを実直に描いた『アイドル防衛隊ハミングバード』は、避けて通ることの出来ない1本だ。


不定期アニメ日記

 『聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY』を見てきました。
 原作は連載で目を通していましたが、アニメについては一番アニメから離れていた時期だったので(1987年から1997年までは、見ているアニメにかなりムラがあって、僕にとっては“失われた10年”なのです)、劇場版の『真紅の少年伝説』を見たぐらい。なので、細部にはこだわらず、楽しめました。とりあえずムウがかなり車田顔のまま3DCG化されていたので、見た瞬間「ブホッ」っと吹き出しそうになってしまいました。