ご挨拶
いよいよ年の瀬も押し迫って参りました。寒波も厳しいですが、皆さんはいかがおすごしでしょうか。
僕のほうは、現時点でまだまだ仕事が残っており、いくつかの作業は滞っております。ごめんなさい。なので予告した「2012年アニメ十大ニュース」は次回のメルマガに回します。
とはいえ今回も内容は盛りだくさんです。前回に続いて2012年回顧にお二方が登場。
一人は、ライターの雨宮まみさん。『『エロの敵 今、アダルトメディアに起こりつつあること』『女子をこじらせて』などの著書をお持ちの雨宮さんは、ニュータイプで『ルパン三世~峰不二子という女~』のレビューを読んでから原稿をお願いしたいと思っていました。取り上げられた作品は『ヱヴァンゲリオン新劇場版:Q』です。
もう一人は、アニメ批評系同人誌「セカンドアフター」に寄稿されている、学生のてらまっとさん。こちらもご縁あって原稿をお願いしました。取り上げられた作品は『じょしらく』です。
そして、隔月の新連載もスタートです。ライター上田繭子さんによる「恋に落ちる瞬間 アニメにおける少女漫画の系譜」。アニメは少女マンガをいかに取り扱ってきたのか。まずは近年の大きな転換点として『ハチミツとクローバー』と『桜蘭高校ホスト部』が取り上げられます。
それではいってみましょうか。
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1.最近のお仕事
2.今月の「帰ってきたアニメの門」
3.特別寄稿1 「圧倒的な光景 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』」 ライター・雨宮まみ
4.特別寄稿2 どんでん返しのヘテロトピア――『じょしらく』に見る不安定な日常 学生・てらまっと
5.隔月連載第一回「恋に落ちる瞬間 アニメにおける少女漫画の系譜」 ライター上田繭子
5.Q&A
6.次回予告
最近のお仕事
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1月下旬、角川書店より『エウレカセブンAO』のムックが出ます
全話を網羅した決定版的ムックです。スタッフインタビューのほか、全話解説(ショートアニメ「新たなり深き青」も含む)あり、ラフ画あり(河森さんのマーク・ワンのラフ画は初出かな?)、歴史改変の解説図ありです。近々情報オープンになると思うので、是非どうぞ。 -
BD『グスコーブドリの伝記』
初回版につくブックレットの編集・執筆をしています。主要スタッフのインタビューはもちろんありますが、美術のほうでで描かれたイメージボード、劇中に出てくるブドリ語の解説(&クーボー博士が黒板に何を書いているかの読解)なども掲載して、細部まで楽しめる内容です。欠番カットの絵コンテも採録しています。
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講座『アニメ映画を読む』10~12月期
毎月第三土曜日18:00より朝日カルチャーセンター新宿教室で行っている講座です。13年からは『アニメ映画を読む』は『アニメを読む』に改題して、もう少し取り上げる幅を広げつつ続行します。
1月19日 『新世紀エヴァンゲリオン』(TV版+旧劇場版)
2月16日 『風の谷のナウシカ』
3月16日 アニメを読む制作編「アニメのシナリオって何?」
http://www.asahiculture.com/LES/detail.asp?CNO=186394&userflg=0 -
1月12日「日本オタク大賞」
毎年恒例の「日本オタク大賞」が13年1月12日に開かれます。会場は新宿ロフトプラスワン。開場17:00、開演18:00。
【司会】藤津亮太
【出演】志田英邦、東海村原八、前田久、奈良崎コロスケ、藤田直哉、ガイガン山崎
前売¥2,500 / 当日¥2,800(共に飲食代別)
前売はローソンチケットにて12/15(土)~発売!【Lコード:33917】
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1月26日 小原篤『1面トップはロボットアニメ』刊行記念「新聞記者がアニメについて書いてみた」
1月26日19:30から、ジュンク堂池袋本店で開かれるトークセッションで聞き手を務めます。以下はジュンク堂池袋本店のサイトから。「朝日新聞デジタルの人気コラム「小原篤のアニマゲ丼」がついに単行本化。昨今「コンテンツビジネス」ともてはやされるようになったアニメ・マンガですが、小原記者はそうなる以前、20世紀末から朝日新聞紙上でアニメやマンガを積極的に取り上げてきた、いわば「アニメ記者」の草分け的存在です。アニメ評論家の藤津亮太氏を聞き手に、新聞記者から見たアニメの世界や、新聞ならではの意外なエピソード、「アニマゲ丼」の裏話などを語っていただきます。」問い合わせ予約はジュンク堂書店池袋本店(03-5956-6111)まで。
『1面トップはロボットアニメ』http://www.nippyo.co.jp/book/6121.html -
1月27日SBS学苑「アニメ映画を読む 劇場版Zガンダム三部作」
こちらは静岡県静岡市のSBS学苑パルシェ校で行う「アニメ映画を読む」です。2013年はSBS学苑で1月、4月、7月、10月の4回講義を行います(いずれも最終日曜日10:30に開講)。その第1回です。静岡市に近い方は是非。
http://www.sbsgakuen.com/gak0130.asp?gakuno=2&kikanno=150854
今月の「帰ってきたアニメの門」
今回は『エウレカセブンAO』を取り上げました。ムックの取材で『エウレカセブンAO』についていろいろ考えているうちに、これは『青い鳥』だな、と思い至り、そこをベースに書きました。
もともと前作『交響詩篇エウレカセブン』には、メーテル、モーリス、リンクという3人の子供がおり、これが『青い鳥』の作者の名前からとられているというのはファンの間ではよく知られたエピソードです。とはいえ前作はさほど『青い鳥』ではありませんでした。『青い鳥』は物語の最後の舞台が、出発点である家になるというところに構成上のみそがあるわけですが、前作はそうはなっていない(構想段階では、レントンはふるさとに帰る予定だったわけですが、そうはならなかった)。
それに比べて『AO』のほうが、はるかに『青い鳥』との共通点が多いのです。そもそも第一話冒頭と最終話ラストに『青い鳥』が飛んでいますし。
このあたり取材をしているから気がついたり、思いついたわけでではないです。あくまで、こちらが映像を見ていて気づいたことがベースになっています。
いつもよりも倍の長さになってしまっていますが、おもしろくまとまっていると思うので是非ご笑覧いただければ。
[第12回]『エウレカセブンAO』アオが見つけた青い鳥 http://www.p-tina.net/animenomon/471
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