『ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』について京田監督のインタビューが公式サイトに公開されました。取材・構成を担当しています。映画の導入となるような内容です。
同じく公式サイトに、『ANEMONE』がどんな映画かのコラムも掲載されました。
見終わった方も、そうでない方もどうぞ。
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1.最近のお仕事紹介
2.連載「理想のアニメ原画集を求めて」
3.前回のアニメの門チャンネル
4.お蔵出し原稿
5.連載一覧
最近のお仕事
1.朝日カルチャーセンター新宿教室「アニメを読む」(東京)
11月17日『宇宙よりも遠い場所』【受講申込】
12月15日『この世界の片隅に』【受講申込】
2.11月のSBS学苑パルシェ校「アニメを読む」(静岡)
11月25日『アニメが描いてきた戦争』【受講申込】
3.11月のオタクの学校(東京・浅草)
11月24日のお宅の学校は「(アニメ)ライターのお仕事 その2 インタビュー」の予定です。予約が始まったらまたtwitterなどで告知をします。
連載「理想のアニメ原画集を求めて」
文・水池屋(コーディネート:三浦大輔)
第76回『E-SAKUGA「FLCL」』
前回に引き続き、今回も「E-SAKUGA」の電子書籍原画集を紹介したいと思います。
『FLCL』は、前回取り上げた『人狼』と近い年代に制作された作品ですが、当時まだ珍しかったデジタル仕上げ・撮影の作品でした。作品内容的にも、作画的にも、制作的にも対照的な2作品ですが、『FLCL』はGAINAXとProduction I.Gの共同制作ということもあり、作画スタッフには重複している人たちが多い印象です。そうした作品ですので、『人狼』と『FLCL』を「E-SAKUGA」で作画として見比べてみても楽しいかもしれません。 原画集としては、『FLCL』は現在の商業アニメ原画集の原点ともなった存在だと思います。参加しているスタッフの豪華さはもちろん、そのバリエーションに富んだ作画自体が魅力的な作品です。当時、作品はもちろん、紙の原画集を見てワクワクした気持ちが改めて思い出されます。
GAINAXから発売された書籍版の原画集は白黒の印刷だったので、当時見ていたあの絵を今回フルカラーで見ることができるというだけでも嬉しいことです。それだけでも、書籍版『FLCL』の原画集を持っている人たちにはおすすめの内容です。
『FLCL』は『人狼』に作画監督として参加されていた西尾鉄也さんの原画マンとしての代表作でもあり、そうした意味でも『人狼』と見比べることが面白い作品だと思います。西尾さんの原画は基本的にタイムシートに名前が掲載されているので、作画だけ見て判別がつかない人でも困ることはありません。やはりタイムシート全体が掲載されていることは、「E-SAKUGA」ならではのおおきなアドバンテージだなと思いました。
西尾さんの担当カットの中には、タイムシートの名前記入欄に名前以外のことも書かれているのを発見できました。原画以外の資料が見られるのもやはり楽しいことですね。
作品自体が動きの面白さに満ち溢れた作品ですので、タップしてパラパラできる「E-SAKUGA」で一番最初に試しに買う作品を悩んでいるようなら、この作品がおすすめかもしれません。見ているだけで、絵が動く面白さを実感できると思います。
フルカラーということで、紙の原画集では見えなかった、薄い線まで細かく見ることができるようになったのも嬉しいことでした。
西尾鉄也さんの原画は「E-SAKUGA」で見ると、薄っすらとアタリの線が残っており、こうした微妙な線画のニュアンスをはっきりと見ることができるのは電子書籍ならではかもしれません。チリが舞うエフェクトのカットなどよく見てみると、アタリとして空気の動きが描かれており、こうした空気の流れを意識して動きを作っていたんだなという発見ができました。
一方で、そうしたエフェクトなどのカットで、セル毎に別々に掲載されているためにカットの全体像が見えないという部分が気になりました。これはなかなか難しいことですが、「E-SAKUGA」では修正原画が掲載される場合、原画、修正原画と原画、修正原画の3パターンのページが作成されているカットが多く、同一ページに並べて掲載する紙の原画集や、下の絵を透かして確認する本来の原画の状態と比べてみると、若干の不都合も感じます。
エフェクトに関しても、細かく掲載されているカットと、見たい素材がいまいち掲載されていないカット等のムラも多少感じました。データ容量の難しさや、掲載の仕方の難しさなど、紙とは違う電子書籍という形を改めて意識させられます。また、カメラワークがついているカットの場合、紙全体が小さく掲載されてしまう問題も大きく感じました。
とは言え、電子書籍として新たな原画集の扉を開いてくれた「E-SAKUGA」には、これからの進化にも大きな期待をしてしまいます。電子書籍は、今ではかなり普及し始めている媒体ですので、今後の展開が楽しみな分野だと思います。
(『E-SAKUGA「FLCL」』/Onebilling Inc/2,200円)
前回のアニメの門チャンネル
前回のアニメの門チャンネルは僕が見られた10月の新番組を五十音順に頭から紹介していきました。以下、言及した作品です。
あかねさす少女
色づく世界の明日から
イングレス
うちのメイドがウザすぎる!
俺が好きなのは妹だけど妹じゃない
からくりサーカス
風が強く吹いている
ガイコツ書店員 本田さん
寄宿学校のジュリエット
SSSS.GRIDMAN(グリッドマン)
ゴブリンスレイヤー
青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
ソードアート・オンライン アリシゼーション
ソラとウミのアイダ
ゾンビランドサガ
DOUBLE DECKER! ダグ&キリル
転生したらスライムだった件
走り続けてよかったって。
火ノ丸相撲
やがて君になる
ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士
RErideD-刻越えのデリダ-
RELEASE THE SPYCE
お蔵出し原稿
『グレメカ』に掲載したTV『交響詩篇エウレカセブン』の原稿です。2006年11月に書いたものです。
『未知との遭遇』と『エウレカセブン』の関係
映画『未知との遭遇』の主人公ロイ・ニアリーは、ある夜、UFOと遭遇してしまう。その日から、彼の人生は一変する。頭の中からUFOとある地形のイメージが離れなくなってしまったのだ。
こんな体験をなんと呼べばいいだろうか? SF的に解釈するのなら、ロイはUFOが発したメッセージを直接脳で受け取ったということになるのだろう。だが、ここでは映画の持つ呪術的側面に敬意を払って、もっと象徴的にこの体験を解釈したい。ロイは「なにかものすごいものを見る」という一種の“宗教的”体験をしたのだ。「啓示」といってもいい。
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