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藤津亮太のアニメの門チャンネル

アニメ評論家・藤津亮太のアニメの門メールマガジン

アニメ評論家・藤津亮太のアニメの門ブロマガ 第112号(2017/4/28号/月2回発行)

2017/05/02 05:41 投稿

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【アニメの門メルマガ112】  アニメ視聴のメインで使用していた全録機が不調で、録画ができなくなってしまいました。数年前に1度修理をしているのですが、もう1度修理しようにも、もう部品が残ってないのではないか(メーカーが撤退して、後継機もでていないし)なぁという感じです。  とりあえず今期は配信サービスで作品を追いかけてみようかなとは思っていますが。実はCATVのセットトップボックスも不調のままだし、どこかで一度録画体制の再構築をしたほうがいい時期にきているのかもしれません。  では、いってみましょうか。

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1.最近のお仕事紹介
2.Q&A
3.連載「理想のアニメ原画集を求めて」
4.お蔵出し原稿
5.連載一覧


最近のお仕事紹介

1.朝日カルチャーセンター新宿教室「アニメを読む」(東京)
 5月20日 『源氏物語』『源氏物語千年紀 Genji』【5月予約】
 6月17日 『おそ松さん』【6月予約】

2.6月の中日文化センター講座『誰でもアニメ監督になれる!』
 6月10日、1day講座「誰でもアニメ監督になれる!」好評受付中! 大ヒット作『コードギアス』の谷口悟朗監督とアニメ評論家の藤津亮太さんによる特別対談。作品制作の裏側も語ります。【受講申込】

3.5月のNHKカルチャー青山教室
 5月20日13:30より「湯浅政明監督の世界」と題して長編監督デビュー作『マインド・ゲーム』を中心に、『夜は短し歩けよ乙女』『夜明け告げるルーのうた』が連続公開される湯浅監督の世界を考えます。【受講申込】

4.5月のSBS学苑パルシェ校
 5月28日10:30より、「片渕須直作品の魅力」のテーマで行います。まだWEB予約はできないようなので、予約可能になりましたらよろしくお願い致します。【受講申込】


Q&A

「なぜなにアニ門」で質問を募集しています。「件名」を「なぜなにアニ門」でpersonap@gmail.comまで送って下さい。


連載「理想のアニメ原画集を求めて」

文・水池屋(コーディネート:三浦大輔)

第40回『馬越嘉彦原画集』

 『馬越嘉彦原画集』は、2010年から2012年にかけてコミックマーケットにて4冊連続で頒布された原画集です。
1冊140ページ程の本が4冊、すべて合計すると500ページ以上と、かなりボリュームのある原画集となっています。
 ボリュームがあるのは厚みだけでなく、その中身もぎっしり詰まったもので、中心となっているのは当時放映中だった馬越さんの代表作の一つでもある『ハートキャッチプリキュア』、そして『キャシャーン Sins』の2作。
プリキュアは原画集の表紙にもそのシルエットが描かれていて、4人のプリキュアが活躍する作品内容と合わせて、原画集も4冊組となっています。
 現在進行系の作品の資料が掲載されていることがかなり新鮮で、原画集を見るのが楽しかった記憶があります。

 4冊とも、巻頭に10ページ前後の描き下ろしのカラーイラストを掲載。巻末にはモノクロで、イラストの原画や版権イラストのラフが掲載されていて、原画集パート以外のイラストのパートもボリュームがあり、見ごたえがあります。
 原画集パートには、修正、レイアウト、原画などがぎっしりと掲載。『プリキュア』や『キャシャーン』での馬越さんの活躍ぶりが誌面からうかがい知れます。タイムシートは掲載されていないのですが、その分ページに大きくぎっしりと絵が掲載されていて、馬越さんの鉛筆画の絵力をこれでもかと感じられる構成です。

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 馬越さんはキャラクターデザイン、作画監督をしながら大量の原画も描かれているようで、この原画集には、そうした原画が掲載されています。手がけられているカットも、派手なアクションから、シリアスな芝居、コミカルなカットまで多岐に渡っていて、それがこれでもかと大量に見ることができます。
 掲載作品としては、他にも馬越さんの代表作である『おジャ魔女どれみ』や『剣風伝奇ベルセルク』の資料などもあり、原画集を見ることで、そのバラエティ豊かな仕事ぶりを一望することができます。また、いち原画マンとして参加した作品の原画も複数掲載されており、なんとも至れりつくせりな内容です。
とにかく、馬越さんの画を、画面に出る前の勢いのある線のまま楽しめる本で、見ごたえがあります。

 また、劇画的な濃い絵柄から、『どれみ』のようなコミカルな女の子向けの作品まで描きこなす馬越さんの絵描きとしての実力、アニメーターとしての多面的な活躍を原画で見ることができる面白さは、こうしてまとめられた本ならではのものだと思います。
 馬越さんのキャリアを見てみると、キャラクターデザインを担当されている作品には、少女漫画原作作品もあれば、青年漫画原作作品、オリジナル作品と実に幅広いんですよね。アニメーターの中でも、ここまでいろんな絵柄を描き分けている人はなかなかいないと思います。
 アニメの画面からは、そうした絵をどんな線で描き分けているのか分かりませんが、この原画集ではそうした絵を見比べられる面白さもあります。様々な絵柄を描き分けるということは、そもそも参加した作品の数が多いということですが、この原画集を見ることで、その筆の速さを圧倒的な物量として感じられるのも楽しいところです。

 この原画集が出ている途中で発売されたのが、『馬越嘉彦 東映アニメーションワークス』です。その本の発売に、この原画集の影響があったのかは分かりませんが、馬越さんを皮切りに、東映アニメーションワークスシリーズとして、プリキュアシリーズのキャラクターデザインを担当されていた方々の画集が5冊発売されています。
 なかなか珍しいことだと思うのですが、さらに珍しいなと思うのが、一度出た馬越さんの画集が『改訂版 馬越嘉彦 東映アニメーションワークス』として改めて発売されたことです。シリーズで発売されるようになったことからも、その人気ぶりが伺えますが、ページを増した改訂版が発売されるほど人気のある本だったようです。

 改訂版は、最近まで見たことがなかったので、その内容は知らなかったのですが、40ページほど増えた中身は『ハートキャッチプリキュア』関係の修正やプリキュア10周年記念メッセージの原画などでした。ちょっとした原画集と言っても良い程のしっかりした内容で、画集自体が改訂版では250ページと分厚いにも関わらず、2160円とかなりリーズナブルな値段です。『馬越嘉彦原画集』は今から手に入らなくとも、こちらもおすすめの本となっています。
 馬越さんの画集は他にも『おジャ魔女どれみ』の小説版のイラストをまとめた、『おジャ魔女どれみ16 馬越嘉彦 Illustrations』があります。近々、香川久さんとの共著で『香川久×馬越嘉彦 バトルヒロイン作画&デザインテクニック』という教則本が出版されるようです。

 『馬越嘉彦原画集』は同人誌ですが、馬越さんのように量が多く、人気の高いアニメーターのお仕事は、できればいつか商業出版の原画集として、広くいろんな人が手軽に手にできるかたちで、まとめられると良いなと思います。

(『馬越嘉彦原画集』/弁慶堂/各2,000円)


お蔵出し原稿

マイナビニュースのために書いた『ヤマト2199』の原稿です。主にビジネス面から語っています。

『宇宙戦艦ヤマト2199』のウィンドウ戦略

 映画『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』が12月6日より公開される。同作は2012年より上映された『宇宙戦艦ヤマト2199』('12)の完全新作劇場版だ。本作の公開に至るまでの過程は、近年のアニメにおけるウィンドウ戦略(一つの作品のリリース時期をメディアごとに順序をつけて展開する戦略)の代表的な例といえる。本作の歩みを通じて、現代のアニメビジネスのあり方を見てみよう。

 

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