=======================
■HP
<リンク>お金のセカンドオピニオン 天野統康FP事務所
■無料セブンステップ
<リンク> 簡単に分かる!お金と社会と生活の仕組みの秘密 無料セブンステップメール
■本
<リンク>サヨナラ!操作された「お金と民主主義」なるほど!マネーの構造が良く分かった 成甲書房 1,785円
■Youtube
https://www.youtube.com/user/07amano/videos
■Teitter
https://twitter.com/amanomotoyasu
■無料ブログ
<リンク>天野統康のブログ 金融システムから見る経済社会論
===================
(上記本は北野氏の著作 プーチン最後の聖戦)
世界中からテロリスト勢力として指弾されているISイスラム国と
トルコ政府は石油取引などを行い、密接な同盟関係にあった。
このことを連日、プーチン・ロシア大統領がG20、および、
COP2015などの国際社会の舞台で指摘している。
にも拘わらず、欧米日の首脳陣やマスコミは、真に衝撃的な
内容を精査しないし、反応をしない。
つまり無視をを決め込んでいるのである。
このことの重大性、犯罪性は明らかなのだが、
マスコミ真理教と化している欧米日の市民には
よくわからない、といった状況だろう。
そのことについて、ロシアのモスクワ在住の国際政治ジャーナリスト
北野幸伯氏が本日のメルマガで解説しているので下記に転載した。
長文だが、西側のマスコミの洗脳を説くうえでは重要なので
ご一読をお勧めする。
西側の民主主義と人権という概念が、あくまでも国際銀行権力に
とって都合の良い範囲でのみ、適用されているものであることを
理解できるだろう。
市民が政治に関心を持ち参加しなければ、市民のための民主主義と
人権は確立されないのである。
(ロシア政治経済ジャーナルより転載)
★プーチン、トルコとISの石油密輸関係を叫ぶが・・・
全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!
北野です。
今回は、トルコの戦闘機がロシア軍機を撃墜した件の続報です。
「つづきもの」になりますので、以下二本、まだの方は是非ご一
読ください。
↓
【プーチン激怒】★トルコがロシア軍機を撃墜した理由 11月25日
http://archives.mag2.com/0000012950/20151125185320000.html
ロシア軍機撃墜~プーチンは、「アメリカの関与」を疑う 11月28日
http://archives.mag2.com/0000012950/20151128163757000.html
ロシア側は、「撃墜事件」について、以下のような見方をしていま
す。
1、トルコは、「イスラム国」(IS)から、石油を密輸している
2、ロシア軍がIS石油インフラへの空爆を開始し、石油の密輸が
困難になってきている
3、それでトルコは、「石油密輸ルート」を守るために、ロシア
軍機を撃墜した
事件直後からこのことを語っているプーチン。
ISによる「同時多発テロ」の記憶が生々しいフランスで、ロシア
の見解を繰り返しました。
↓
<露軍機撃墜は「ISとの石油取引守るため」 プーチン氏がトル
コ非難
AFP=時事 12月1日(火)7時19分配信
【AFP=時事】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)
大統領は11月30日、先週トルコが露軍機を撃墜したのは、イス
ラム過激派組織「イスラム国(IS)」からトルコへの石油供給
ルートを守るためだったと述べ、トルコを非難した。
プーチン大統領は、フランス・パリ(Paris)近郊で開幕した
国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)第21回締約国会議(COP21)
に出席する傍ら開いた記者会見で、
「われわれの航空機を撃墜するという決断が、トルコ領内へ
の石油供給ルートを保護したいという考えに基づいていたと考
えるに足る、あらゆる理由がある。
石油をタンカーに積み込む港に直結するルートだ」
と言明した。
さらに同大統領は、「遺憾なことに、ISなどのテロ組織が
支配する地域で生産されたこの石油が、産業規模でトルコ
に輸送されていることを確認する追加情報も得ている」と
述べた。>
トルコは、ISからの「石油密輸ルート」を守るためにロシア機を
撃墜したと。
これがロシア側の見方です。
ところで、「トルコがISから石油を密輸している」のは事実なの
でしょうか?
読売新聞11月27日には、こうあります。
↓
<シリア北東部とイラク北部の「イスラム国」支配地域には多くの
油田があり、石油密売は「イスラム国」の主要な資金源となってい
る。
米財務省の推計では、石油密売の収入は毎月約4000万ドル(約
50億円)。
イラクの旧フセイン政権が、経済制裁をかいくぐって石油を密売し、
この地域に
トルコとの国境を挟んで石油密売を行うシステムが確立した
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
とされる。>
さらに、「欧米の情報当局もこのことを知っている」という情報も
あります。
↓
<欧米情報当局「イスラム国がトルコに石油密売」
読売新聞 11月28日(土)10時22分配信
【パリ=石黒穣】イスラム過激派組織「イスラム国」から大量の石
油がトルコに密輸されているとの見方は、欧米情報当局の間でも強
い。
米軍特殊部隊は今年5月、シリア東部で「イスラム国」の石油事業
責任者を殺害した。
英有力紙ガーディアンは、同部隊がその際押収した文書から、「ト
ルコ当局者と『イスラム国』上層部の直接取引が明確になった」と
伝えた。>
なんと、「トルコ当局者」、つまり「トルコ政府」が直接密輸に関
与していると。
これらの情報を見ると、「トンデモ系」とか「陰謀論」で片づけら
れないですね。
新聞記事は、エモーションが入っていないので、あまり私たちの心
に響きませんが。
それでも皆さん、このことを冷静に考えてみてください。
1、ISは、トルコへの石油輸出(密輸)で、年600億円稼いでいる
2、ISは、その金を使って、ロシア旅客機を爆破し、パリ同時多
発テロを起こした
これって、「ものすごいこと」ではないですか?
トルコがISの石油を買わなければ、ISは金がなくて、今のよう
に強力ではいられないはずなのです。
プーチンは、「トルコはISの共犯だ!」と名指しで批判してい
ますが、
「密輸」が事実だとすれば、当然ですね。
しかし・・・。
▼「密輸問題」を完全にスルーする欧米指導者たち
冷静に考えればわかりますが、ISが強いのは、「金があるから」
です。
ISを打倒しようとすれば、「資金源」を断つのが一番いい。
で「一番の資金源は、石油だ」と、テレビでもいい、新聞、雑
誌、「イスラム国」本にも書いてあります。
それなら、「ISは、どこに石油を売って利益を得ているのだろ
うか?」
これは、ISをつぶしたい欧米指導者たち、「最大の関心事」で
あるべきなのです。
ところが、欧米の指導者たちは、プーチンの指摘を「完全に無
視」しています。
その理由ですが、私は、「知っていて黙認しているのでは?」
と考えています。
もう一度、こちらの記事を。
↓
<欧米情報当局「イスラム国がトルコに石油密売」
読売新聞 11月28日(土)10時22分配信
【パリ=石黒穣】イスラム過激派組織「イスラム国」から大量の石
油がトルコに密輸されているとの見方は、欧米情報当局の間でも強
い。
米軍特殊部隊は今年5月、シリア東部で「イスラム国」の石油事業
責任者を殺害した。
英有力紙ガーディアンは、同部隊がその際押収した文書から、「ト
ルコ当局者と『イスラム国』上層部の直接取引が明確になった」と
伝えた。>
欧米情報当局が知っていて、欧米のトップが知らないなどありえな
いでしょう?
▼「事実」より「政治」が優先される世界
では、なぜ欧米の指導者は、
・トルコがISから大量に石油を買っている
・ISはそれで潤い、テロを行っている
事実を意図的に無視するのでしょうか?
考えられる理由は二つです。
1、トルコはNATO加盟国、つまり欧米の「同盟国」だから
2、ISはテロもするが、同時にアサドとも戦う「都合のい
い存在」だから
私は、「どっちもそうだろう」と思っています。
私たちは、「中ロは独裁国家で悪」と思っています。
そして、「欧米は、人権、民主主義を守る善なる存在」と信じて
います。
しかし、そういう信仰は、「ナイーブすぎる」ということですね。
わかりやすい例を。
日本人の大部分は、アメリカについて、
「反独裁で世界の民主化を推進している」
と信じています。
実際、アメリカは、イラクのフセインを倒し、リビアのカダフィ
を倒し、今はシリアのアサドと戦っている。
一方で私たちは、アメリカが、【絶対君主制】の人権侵害国家
サウジアラビアと昵懇の関係であったことを知っています。
「あれ~~~、確かにサウジも独裁だよね~~~~??」
つまりアメリカにとって、「親米独裁者=善」であり、「反米
独裁者(フセイン、アサド)=悪」ということなのです。
このことは、ナイーブで平和ボケしている私たち日本人に大き
な教訓を与えてくれます。
私たちは、「日本軍が韓国人女性20万人を強制連行し、性奴隷
にした」
という韓国の主張は「ウソである」証拠をたくさんもっていま
す。
(例、
米軍報告書1944年
動画は↓
https://www.youtube.com/watch?v=ggQaYD37Jm4
報告書はこちら↓
http://texas-daddy.com/comfortwomen.html
マイケル・ヨン氏の記事
http://ameblo.jp/workingkent/entry-11958461771.html
IWG報告書2007年
http://www.archives.gov/iwg/reports/final-report-2007.pdf )
しかし、この「圧倒的な証拠」を提示しても、しばしば「完全スル
ー」され、深く傷ついている。
「完全スルー」はなぜかというと、
要するに、「事実より、政治的意図が優先されている」ということ
なのです。
「ISとトルコの石油密輸問題」も同じですね。
あるいは、米中が、「日本の世界征服計画書」=「田中メモリアル」
を「偽書」と知りながら、大いに活用したのも、同じ構図。
だから、「情報戦」を戦う私たちは、「事実」も大事ですが、もっと
上のレベル、
「政策」「大戦略」のレベルで懐柔していく必要があるのです。
(転載終了)
<リンク>ロシア政治経済ジャーナル