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先日、東洋哲学を専門にされている知人の方から、私の思想(民主主義社会の4つの
原理である真理、自由、平等、友愛のバランスのとれた発展を目指す上記の図)に関し
て以下のような貴重な意見を頂いた。



「真理、自由、平等、友愛の4つの権利を同時に考えるのは無理だ。
自由や平等のように一つ一つなら考えることは出来るが、4つの権利を同時にバランスさせ
ることはできない。」


ことの本質を捉えた見事な意見である。

多くの方が指摘しているように、自由と平等は多くの点で対立する。
自由を拡大させれば、平等が抑圧される。
一方、平等を拡大させれば、自由は抑圧される。

さらに友愛や真理まで含めて、別々の権利をどのようにして統合して考えるのだろうか?
まして発展させるとはいかなることか?

そういう疑問が出るのは当然だ。



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今回はその疑問に対しての解説である。

何故、民主主義で真理、自由、平等、友愛の4つの権利が発生するのかはここでは省略する。
以下のリンクを参考

<リンク>国際金融権力によって、自由・平等・友愛の人権と民主主義を掲げる社会において人間と人民が消える理由


実は4つの権利を統合して考える方法としての「コツ」がある。

それは、民主主義の目標と現状と方向性を意識化することである。

まずは民主主義の目標について。

目標は、「人間は生まれながらにして自由で平等である」という人間の尊厳の実現にある。

これは法律用語では「根本規範」といわれるものであり、倫理的な命題である。

何故、それを侵害してはいけないのか?という問いに断定をもって答える部分である。

では、人間は自由で平等であるという状態はどういうものなのか?

それは、「誰もが支配されない状態」ということである。

この「誰もが支配されない状態」は自由、平等、友愛の権利で構成されており、3つのどれが
欠けてもこのような状態にはならない。

自由と友愛のみの場合
・人間は自由である。⇒自由なのだから他者を支配する自由が発生する

自由と平等のみの場合
・自由で平等である。⇒誰が自由で平等なのかが定義されない。
人間と動物が自由で平等という解釈にもなってしまう。生類哀れみの令の状態になってしまう。

平等と友愛のみの場合
・人間は平等である。⇒平等なのだから、全ての人間は同じでなくてはいけない。
自由は許されない。同じ服、同じ髪型、同じ能力、同じ趣味。
毛沢東の文化大革命の状態になってしまう。

一方、自由、平等、友愛の場合
・人間は自由で平等である。⇒人間の間ではお互いに自由で平等なのだから、
「誰もが支配されない状態」という定義が成り立つ。

人間が人間を支配する自由の暴走は、平等と友愛によって規制される。
人間が人間を同一化する平等の暴走は、自由と友愛によって規制される。
特定の集団が別の集団を支配する友愛の暴走は、自由と平等によって規制される。

このように「人間は生まれながらにして自由で平等である」という人間の尊厳の理念は、
自由、平等、友愛という権利の統合された状態を表している。

個別バラバラに自由、平等、友愛の権利を考えるから、各権利の間で対立が発生するのである。

目標としてのあるべき状態を「意識化」すれば、この3つの権利は相互規制により統合された
状態で発生する。
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目標の状態を意識化することで、個々の権利では対立している、自由、平等、友愛が統合
された状態で発生すると、次は真理の番である。

目指すべき目標が発生すると、縦軸としての目標軸が、横軸の時間軸が発生する。

次に目標と比較して現在の社会はどのような状況にあるか、という現状認識が発生する。

それは目標に対しての「真理」の意識化の問題となる。
この状態をモデルにすると以下のような図になる。

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上記のようなモデルになるのは、真理が目標によって規制されているためだ。

・真理は自由、平等、友愛によって規制される⇒目標からみた真理に限定される。
それ以外の様々な真理(例えば芸能人のゴシップや、人間を奴隷化するマインドコント
ロール技術など)は含まれなくなる。

・自由は真理、平等、友愛によって規制される⇒目標と現実から自由は規制される。
(平等、友愛も同じ)

目標と現状認識を「意識化」することで、真理、自由、平等、友愛の相互規制の統合状態が
自然に発生する。

こうすれば4つの分裂している権利を統合して思考することが可能になるのである。

相互規制の統合状態を実現させた次は、発展させる方法である。
それも以下のモデルを用いることで可能になる。
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目標と現状認識を意識化し統合した状態から、目標に向けた方向性と手段が発生する。
目標に向けて現実を改善しようと行動すると以下のようなモデルになる。

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真理、自由、平等、友愛の4つの権利が相互規制の中で統合され、かつ発展をし拡大していく。

以上のように目標と現状のモデルを用いることで、不可能に思われていた分裂した4つの
権利を統合し拡大していく原理が導かれる。

個別のバラバラの権利しか意識していないと、人々は民主主義の目標も現状認識も曖昧
になるので、マネーの管理者に容易に操作されるようになる。
そのため日米欧の現在の自由民主主義は以下のようなモデルになっている。

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この状態を克服し、自由民主主義の長所を伸ばし、短所を改善するには以下のようなモデル
にする必要がある。

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詳しくは以下の動画を参考
<リンク>【動画】 ARTE講演会 天野統康 「操作されたお金と民主主義と私たちの生活」をアップ


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