天野統康のブロマガ「マネーと政治経済の原理からニュースを読む」

国際金融権力によって、自由・平等・友愛の人権と民主主義を掲げる社会体制において、人間と人民が消える理由

2014/01/31 01:12 投稿

  • タグ:
  • 民主主義
  • 資本主義
  • 通貨発行権
  • 国際銀行家
  • 自由
  • 平等
  • 友愛
  • 人権
  • 真理
  • 拝金主義

 bf0d03e645d87f13fd8785279064691637579b65


現在の国際情勢は、選挙に基づく民主主義が拡大し続けている一方で、
ウクライナ、タイ、エジプトなどに見られるように民主主義の下での混乱が起きている。

一方、元祖、自由民主主義の日米欧においても、市民が選んだはずの代表に
対する政治不信が強まっている。

拡大する格差社会、財政赤字問題、グローバル企業の暴走などである。

どれもマネーが原因となって引き起こされている問題である。

民主主義と人権の抱える問題点について、文明評論家の太田龍氏は
「麻薬とユダヤの陰謀史」(成甲書房)で以下のように述べている。


【麻薬とユダヤの陰謀史から転載】

普遍的人間の権利(人権)と、自由平等友愛の道徳原則を掲げて
全世界を制覇する勢いの近代西洋文明においては、いつの間にか、
肝腎の人間が消えてなくなる!


ということを東博士(国立生理学研究所研究員)は詳しく、
前出の著者の中で論述されています。

普遍的人権をかかげる社会体制の中で、人間が消える?


民主主義を掲げつつ、人民が消える?


この手品について、これまで実に多くの人々(日本というよりは、欧米を含む世界中の人々)
があれこれと語ってきたのに、少なくとも今日までは、その魔術のネタが、
完全に明るみに出されたことはなかった。

【転載終了】


私は拙著である「サヨナラ!操作されたお金と民主主義」で、
この手品のからくりを通貨発行権、民主主義、人権の観点から説明した。

マネーの実体がぼやかされてきたために、人類は資本主義経済も
民主主義政治も理解できないようにさせられてきたと思ったのである。


この問題の本質は、ヒューマニズム(人間本位制)を装ったマネー本位制にある。

通貨発行権を政府が持たなかったために、マネーの正しい情報(真理)が、
国際銀行家に独占され、民主主義全体が操作される仕組みが出来上がってしまった。


af5cda8affa69c04a4cfbf3e8d637c7e66be32b3
 


この体制のややこしいところは、表向きは自由、平等、友愛のヒューマニズムに
基づく人権を掲げ、選挙に基づく民主主義を実践しているところである。


以下のようにヒューマニズムと民主主義は深いつながりがある。

1.国民は生まれながらにして、自由で平等である、と定義する。
(人間の尊厳というヒューマニズム) 
※この状態を一言で表すなら、「誰もが支配されない社会」ということ。


2.国民は自由で平等であるのだから、政治活動の自由を認め、
一人一票の平等を認め、国民主権の友愛(同胞意識)を認め、
市民が投票する政党を選ぶ基準として正しい情報の公開(真理)を認め、
権力の代表が選ばれる社会システムが正当化される(民主主義)

つまり、ヒューマニズムが先で、その実現のために民主主義が
肯定されているということだ。


3e94de0f5a99fad78a6e364f5effae5e8fb2d425


5a9c0990386c8d3e6686baa778efbf262a7b6ac6
 


市民は自己決定で権力の代表を選んでいる。

しかし自己決定を行う情報を、国際金融財閥が影響を与える
マスコミや学術機関が操作している。

そして、普通選挙制度(複数政党制、一人一票、国民主権)が基盤となり
与えられる自由、平等、友愛、真理の諸権利を、情報(真理)の操作によって、
都合の良い方向に誘導してしまう。

c937076e5d5e4f99fac38dca68977023509b7716


fe76b407455bfd32c6eb285e1246efed93cba3c6


これが自由民主主義社会がマネーの管理者によって、
マインドコントロールされる仕組みである。

マネー権力によるマインドコントロールが深化すれば、
真理は無意識化されていき、悪しき相対主義の衆愚政治に陥る。


<参考リンク>現代民主主義への警告 相対主義が腐敗させた民主主義を批判し、「真理」を追求したソクラテス 

そしてヒューマニズムと民主主義の根本原理である
「誰もが支配されない社会」を目指す、という目標をも無意識化させる。


そうなれば、選挙は多数決の問題になる。

目的(ヒューマニズムの実現)が意識化されていないなら、
手段(選挙)が目的となる。


多数派になることが目的の民主主義では、多数派の横暴を肯定する衆愚政治に
民主主義は堕落してしまう。

目的の無意識化は、社会に拝金主義や権威主義、ミーイズムやカルトが
氾濫する社会になる。

人間本位制をよそおうが、実体はマネー本位制であるから、
何時の間にやら人権よりもマネーが上位になり、
民主主義の目標よりもマネー権力の支配が優先される社会になる。

最近のTPPや新自由主義の暴走っぷりをみれば、人間は消え、
マネーの管理者に支配される世の中になっている。

ヒューマニズムと民主主義を唱える自由民主主義が、
人も国もマネーの奴隷になるのはこういう仕組みのためだ。

これが、太田龍氏の述べている
「人権を掲げながら人間が消え、民主主義を掲げながら人民が消える」、
という現象の本質であろう。


017fd23384cf10f57e039641d82fc8573b69f0b1
マネー権力に操作される自由民主主義の悪循環を克服するにはどうすればよいのか?

民主主義を否定するのか?

選挙に基づく民主主義を否定して生まれたのが、ファシズムとナチズムであり、
ソ連型一党独裁社会主義であった。

その結果が無残なことになったのは言うまでもない。

この体制を克服するには、ヒューマニズムと民主主義の原理に立ち返ること。

民主原理主義を市民が意識化することである。

そこから通貨発行権の問題だけでなく、現在の社会問題の解決の糸口が導き出される。

91e1d5d1303af5f27e183cdcdab8f9f9ecc766ee


93bf12cd3c0c50ba813ba0f4ee3e6e5b8fa73055 


23b93a7ca6cee5b8d8053b8b5a3385f5a7d75cb4

0372b14a541ecbb7f6720153526054ae46357ce2


 ==================
【募集】
 メールマガジン『マネーと政治経済の原理からニュースを読む』では
皆様からの相談や要望を募集しています。
どんな些細なことでも結構です。
メルマガ上で天野統康がお答えいたします。
家計や政治経済、金融商品の問題で質問したい方は下記からメールをお送りください。

 応募はこちらから。http://ch.nicovideo.jp/letter/ch2526055




【成甲書房からの内容紹介】

そうだったのか!マネーと民主主義、すっきり分かる!お金の秘密、世の中のカラクリ。
とっても重要なのに、あなたはなぜか知らされていません!
マネーがどのように生まれ、どのように無くなるのか、どのような性質を
持っているのかを理解していますか?
複雑怪奇に見える金融システムがひと目でわかる図解解説版。
こんなに簡単に読める金融の本は今まで見たことがない!。
本書ではどのようにしてマネーと民主主義が生まれたのか、
社会派ファイナンシャルプランナーの天野氏が、マネーの支配者によって
民主主義と経済が操作され、利用されてきたのか、
さらにはその克服方法までを分かりやすく記述していきます。


アマゾン・ランキング「一般・投資読み物」部門 第1位

コメント

コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事

天野統康のブロマガ「マネーと政治経済の原理からニュースを読む」

天野統康のブロマガ「マネーと政治経済の原理からニュースを読む」

このチャンネルの詳細