安倍首相の靖国参拝や中国に対する言動が、
海外でどのようにとらえられ報道されているのか。
実は日本人のほとんどは知らない。

何故なら、マスゴミが流すのは、中国と韓国だけが反発しており、
米国もロシアもEUも英国もオーストラリアは無関心である、
という印象をあたえるものがほとんどだからだ。

しかし、それは大きな間違えである。

安倍首相の靖国参拝や中国への言動、
更に、日本版NSCや憲法改革、
集団的自衛権の問題など、日本は軍国化に向かっていると
中韓以外の国にも思われている。

日本の置かれている状況は一般に考えられている以上に
中国との戦争に向かってしまっている。

 

そのことを36000人を超える読者を持つハイクオリティーメルマガ
「ロシア政治経済ジャーナル」の北野幸伯先生が、わかりやすく解説してくれている。

 

(ロシア政治経済ジャーナルから以下転載)

== RPE Journal===============

 
       ロシア政治経済ジャーナル No.1018

                         2014/1/26

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北野です。


ロシアの、「国際情報通」「中国通」「日本通」の会話を聞き、

愕然としました。

彼らは、「靖国問題」と「日本」をどう見ているのでしょうか?

卒倒モノです。


詳細は、【本文】で!↓



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【靖国問題】★北野、あまりのひどさに愕然としました。天を見上
げて日本の未来を憂いました。


全世界のRPE読者の皆様、こんにちは!

北野です。




●え?日本が【世界共通語】になる???
世界一の親日アメリカ人が、「日本語は世界語になる!」といって
います。
詳細は【お勧め本コーナー】で!!!





触れたくないテーマ(靖国問題)に関する話がつづきます。


私も無視しようかと思ったのですが。


「日本のため」に、仕方なく書くことにしました。


今回のお話、



●【靖国参拝】★中国の罠にはまった安倍総理

http://archive.mag2.com/0000012950/20131228140549000.html


●【靖国参拝】★総理が「中国の罠」にはまった具体的影響がでは
じ めました

http://archive.mag2.com/0000012950/20140108000000001.html


●【靖国参拝】★米英中ロは、何を恐れているのか?

http://archive.mag2.com/0000012950/20140110000000000.html



と深く関連しています。

まだの方は、最初にこちら↑をご一読ください。



▼RPEの分析方法とは?


RPEは、他の媒体と根本的に違います。


何が異なるのでしょうか?


世界には、いろいろな情報ピラミッドがある。


・米英情報ピラミッド(日本はこの支配下にあり、独自の情報ピラ
ミッドをもたない。)

・欧州情報ピラミッド

・クレムリン情報ピラミッド

・中共情報ピラミッド

・イスラム情報ピラミッド


などなど。


で、日本は、米英情報ピラミッド内にあり、いいように洗脳されてい
る。


いわゆる国際人とよばれる人も、ほとんどは「米英情報ピラミッド」
から情報を得ている。


彼らは、英語のニュースを見たり、英字新聞・雑誌を自由自在に
読めたりする。


それは、とてもすばらしく、大切なことですが、一歩間違えば「ます
ます深く米英情報ピラミッドにはまってしまう」結果にもなりかねませ
ん。


RPEはどうなのか?


RPEは、米英情報ピラミッド、クレムリン情報ピラミッド、欧州情報ピ
ラミッド、中共情報ピラミッド、(必要ならば)イスラム情報ピラミッド


を自由自在に行き来します。


だから、RPEは「すべての情報ピラミッドを超越している」のです。


「米英情報ピラミッドではこういっているが、他の情報ピラミッドでは
こういってるよ」


と比較できる。


それで、アフガン戦争、イラク戦争、ロシア―グルジア戦争、リビア
戦争、シリア戦争計画、イラン問題


などについて、日本では全然見かけない情報を出すことができた。


そこに人(=情報提供者)は介在していません。


いえ、正確にいうと、人を通じて情報は常に入ってきています。


しかし、特定の情報源を信用しすぎると、逆に利用されることがあ
る。


テレビで日本の有名評論家さんたちのお話を聞いていると、「あ~
この人は、情報源から利用されているのではないか」と感じること
があります。


その場合でも、「95%くらいは正しいことをいって信用を得て、5%
くらい嘘をいってミスリードする」のでとても判別しにくいのです。

(もちろん、ご本人に悪気はないと思います。)


▼参加者


今回は、珍しく人から入ってきた情報です。

出演者はロシア人3人。


1、ロシアの国営通信社に勤務する女性幹部。

彼女は、国営通信社にいますから、それこそ、世界中の情報を
得ることができる。

そして、「世界でどんな報道がされているか?」を詳細に知ること
ができます。

彼女を、仮に「国際情報通のAさん」としましょう。



2、中国通。

彼は、中国語がペラペラ。

中国とのビジネスで財をなしました。

今は、会社の運営を人に任せ、セミリタイア中。

大学で「気功」を教えたりして、気楽な生活をしている。

とはいえ、上層部を含む中国人とのつながりは、常にあります。

彼を「中国通のBさん」と呼びましょう。



3、日本通。

最後の一人は、日本に住んだ経験もある日本通。(女性)

90年代に「日本経済」を学び、「ロシアの行くべき道はこれだ!」と
確信した。

しかし、日本がアメリカ型に変質したのでとても嘆いています。

「わびさび文化」「日本の建築」が大好き。

アニメ「精霊の守り人」をこよなく愛する日本びいき。

彼女を、「日本通のCさん」としましょう。



4、観察者 北野

日本の立場を弁明しようとすると、ヒートアップするので、黙ってい
ます。

彼らの意見を変えようと努力するより、「現時点でどんなことを考
えているか?」知る方が大事です。



▼日本は「攻撃的政策」を意図的に進めている?!


国際情報通のAさんがいいます。


「それにしても、日本はここ一年で変わったわよね。

世界中で、安倍総理は『攻撃的政策』(アグレッシヴナヤ パリ
ティカ)を進めていると報じられているわ!」



日本通のCさんが聞きます?


「靖国のこと?」



国際情報通のAさんが答えます。


「そうよ。

世界が反対しているに、それを強行する。

どう考えても『意図的に挑発している』としか思えないでしょ?」



日本をこよなく愛する日本通Cさんは、日本をフォローします。


「安倍さんに、挑発する意図など全然ないわよ。

彼は、特定秘密保護法で支持率が下がったから、支持率をあげたか
っただけよ」




国際情報通のCさんはいいます。


「そんなこといっても、信じる人いないわ。

安倍さんは『総理大臣』なのだから、自分の言動の結果をあらかじ
め考える必要があるわ。

あらかじめ考えたら、世界が反対することはわかるはず。

わかっててやったのなら、『意図的に挑発している』ことになるじゃな
い?」



日本通のCさんはいいます。


「そう。

総理大臣なら、自分の言動の結果をあらかじめ考える必要がある。

でも考えない、いえ『考えられない』総理大臣もいるのよ。

安倍さんは、『考えられない総理大臣』なのよ。

だから、彼に『世界を挑発する意図』なんて全然ないわ」



自国の総理大臣について、ここまでいわれて、北野(心の)刀に手
がのびました。


しかし、深呼吸して、グッとこらえます。



国際情報通のAさんが、つづけます。


「まあ、『意図的かどうか』はいいとして、結果は同じだわ。

だって、安倍さんの言動には一貫性があるじゃない?

『日本を取り戻す!』

『東京裁判は勝者の断罪!』

『侵略の定義は定まっていない!』

『靖国参拝!』

『憲法改正!』

これらすべては、安倍さんが『歴史修正主義者』であることを示して
いるわ。

つまり彼は、『悪いのは日本ではなくて、ロシア、アメリカ、中国、イ
ギリスだと歴史を書きかえたいのでしょう?」



ここに至って日本通のCさんも反論できなくなります。


日本通のCさんは、「・・・・・・・まあね~。彼が歴史修正主義者であ
ることは確かよね」と暗い顔になりました。



▼中国は・・・


国際情報通のAさんは、中国通のBさんに話をふります。


「ところで、中国はどうなの?」



中国通のBさんはいいます。


「そりゃあ、めちゃくちゃ怒ってるよ。

『我々も戦争は望まないが、日本が挑発するのなら一戦やむなし』

という意見がほとんどだ」



私は、「中国人の9割が日本との戦争を支持する」という報道を思
いだしました。

「本当にそうだったのか!」と。


日本通のCさんが、「勝算はあると思っているの?」とたずねます。



中国通のBさんは、


「中国は、日本との戦争に勝利することを確信している。

なんやかんやいっても、最後は『核』で恫喝することもできるしね。

『尖閣をわたすか?それとも核ミサイルを東京におとすか?』

と脅迫すれば、東京の指導者に選択の余地はないと思っている。」



ここで私は、質問します。


「中国は、アメリカファクターをどう考えているの?」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



中国通のBさんはいいます。


「中国は、『中米は経済的つながりが強すぎるので、中日戦争が起
こってもアメリカは動けない』と考えている。


あるいは、『アメリカが動かない状況にもっていける』と確信している。


いずれにしても中国は、日米分断戦略を一貫性をもってやっている
から、早晩『日米分断に成功すること」を誰も疑っていない。

安倍さんは、残念だけど、完全に中国の手の平の上で踊っている」



「中国は、『日中戦争時、

アメリカが動かない状況を作り出すことができると確信している』」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「安倍総理は、中国の手の平の上で踊っている」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



私は愕然としました。


一つは、中国のプロパガンダが、ここまで広く深く浸透しているこ
と。



二つ目は、日本の政治家は、そのことを知らない。

「孤立させられていること」に気づいていない。


「靖国に反対しているのは、中韓だけ。

アメリカの反対はそれほどでもない。

他国は全然気にしていない」


と完全にKY状態になっている。



三つめは、日本のマスコミが、「反対しているは中韓だけ。アメリ
カの『失望』は強い表現ではない。

他国は全然反対していない」とミスリードしている。

それで、国民も「日本が世界で孤立していること」を知らない。



四つ目は、


「安倍総理の言動は、完全に中国のシナリオどおりであること」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

に日本の政治家さんたちが、全然気がついていないこと。



私は、「第2次大戦前も、きっとこんな感じだったのだろう」と思い、
寒気がしてきました。


同じような感じで、日本は満州国を建国。


全世界が反対しても、「たいしたことないね!正義は日本にあり!」
といって、国際連盟を脱退してしまった。


それを日本国民は、「あっぱれ松岡!」と拍手喝采して大喜びした。



もちろん、現状は、当時と比べればマシです。


しかし、安倍総理は、「アメリカ製憲法を改正する!」と固く決意さ
れている。

(私はアメリカ製憲法信者ではありません。念のため。)


結果、


1、日本とアメリカはさらに分断される

2、中国はアメリカから、「日中戦争時、アメリカは不介入」との約
束をとりつける

3、中国、尖閣を侵略

4、日本はアメリカに助けを求めるも、アメリカは「歴史の見直しを
求め、軍国主義化している日本を助けるわけにはいかない」と
無視

(●もっとありがちなのは、助けるフリだけして、戦闘には参加しな
い。
例、ロシア―グルジア戦争時の米軍の動き。)


5、尖閣は中国の実効支配下になる



こんな未来が見えてしまいました。


私は帰り道、天を見上げて神々に祈りました。




「どうか日本をお救いください。

『いつか来た道』に日本をおいやらないでください・・・」




神々からの答えは聞こえません。(涙)

(転載終了)

 

<リンク>ロシア政治経済ジャーナル

 

<参考リンク>世界にとって「右翼のルーピー」となった安倍首相:ダボス会議の衝撃

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