天野統康のブロマガ「マネーと政治経済の原理からニュースを読む」

不人気な政策を打ち出す安倍内閣の支持率が高い理由を、経済と政治の単純化モデル図を用いて説明

2014/01/18 00:09 投稿

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安倍内閣の支持率が6割~5割に達しているという。

一時期、秘密保護法で下がったが再び上昇しているようだ。


<リンク>日本の内閣支持率が再度60%を越す

http://japanese.ruvr.ru/2014_01_13/127216079/  


<リンク>JNN世論調査、安倍内閣支持率が6割台に回復 http://news.tbs.co.jp/20140113/newseye/tbs_newseye2101528.html

<リンク>安倍内閣支持率、50%台回復 靖国参拝「評価しない」半数超


http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00260735.html

秘密保護法、消費税増税、TPP交渉など不人気な政策を続けている


安倍内閣が人気を保っていられる最大の理由は、


・景気回復→株価などの資産価格の上昇。円安。デフレ不況を終わらせる金融政策

・尖閣諸島問題や靖国参拝など、日本人の愛国心を刺激する行動


この二つが主な原因だろう。

もちろん好意的に取り上げるマスコミの影響も大である。

この一連の流れを図にすると以下のようになる。

まず、日本は政治は民主主義政治。経済は資本主義経済である。

そして、欧米の金融財閥を中心にした国際金融軍事権力が

マスコミ、学術機関、軍事組織、経済団体などを通じて、

政治と経済に圧倒的な影響を与え操作している。

 

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上記の図をモデル化すると以下のようになる。

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資本主義経済は、4つの項目で変動する。

まずは消費するときに使うマネーの取引総額。


・銀行業が作り出している「マネーの取引量」×「マネーの流通速度」

もう一つは販売するときに使う商品の取引総額

・「商品量」×「商品価格」

この4つの項目は、マネーと商品の交換という経済活動を行う上で

必ず発生してくる資本主義経済の科学的原理である。
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もう一つの民主主義政治(普通選挙制度で政治権力が決まるシステム)は
4つの項目で構成されている。

・自由(政権を批判する自由。思想信条の自由。

・平等(一人一票の平等)

・友愛(国民主権。地方自治)

・真理(投票する政党を判断するための正しい情報を得る権利。知る権利。

この4つの権利は、普通選挙制度である以上、

必ず発生する民主政治の科学的原理である。

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そして各項目を操作することによって自由民主主義の操作が可能になっている。

安倍政権の人気の秘密は以下の流れの通り。

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①まず、アベノミクスによる日銀の大規模なマネーの創造が行われる。

さらに、民間銀行貸し出しの増加も2年以上続いている。


これによって市場のマネーが増加する

②マネーの取引量が増加する。つまり消費が増加する(流通速度はほぼ一定と仮定)

③株などの金融商品や一般の商品が売れる。商品の取引量の増加。

④商品が売れるので、株価や一般物価が上昇する。

⑤資産価格上昇。デフレからインフレへ。

⑥マスコミが景気が良くなっている。アベノミクスが良かったと報道。


また尖閣問題や靖国問題などで愛国心の報道を盛んに行う。

⑦自由→さらなる新自由主義の拡大へ(TPP交渉や規制緩和)


 平等→結果の平等ではなく機会の平等の拡大へ(格差の容認)


 友愛→尖閣問題や靖国参拝による愛国心の高揚

⑧参議院選や衆議院選で勝利

⑨議会で多数派になる。また人気は維持される

⑩国際金融軍事権力の望む政策へ誘導する。

大まかにいえば、このような流れで、現在の日本は動いている。

まずはマネーの流れから始まっていることである。

安倍政権になる前の日本の流れは以下の通りである。


現在安倍内閣の元で起きている流れとは真逆の現象である。

この20年は徹頭徹尾、国際金融軍事権力のマネーの操作によって日本社会の構造改革を行う方向で誘導されてきた。

その結果、20年前とはまるで違う経済社会システムに日本はなった。

その最後の総仕上げが、TPPと憲法改革によるアメリカとの一体化だろう。

このように日本の政治経済を考える場合、日本一国だけで考えるのではなく、

日本を管理している欧米権力を視野に含める必要がある。

詳しく知りたい方は下記の本をお読みください。

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