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<リンク>時事通信 5月の通貨供給量2.8%増=現行統計で最大の伸び-日銀

上記の記事によると、紙幣などの現金と、銀行の預金額の合計が統計以来、過去最高の伸び率とのこと。

黒田日銀が大規模な通貨供給を行った結果だろう。

通貨供給量の殆どは預金である。

現金は10分の1程度。

一般的に預金が急上昇するのは、主に次の2つ。

・リーマンショック時のバブル崩壊などに、株などを売却して預金に戻す場合。

・銀行業が通貨を大規模に創造(信用創造)した場合。
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今回は、銀行業(日銀と民間銀行)が通貨を創造しすぎた場合に起きるパターンである。

以前からお伝えしているが、通貨を作れるのは日銀と民間銀行だけ。

現在、日銀は大規模な通貨創造を行っているのはご存知の通り。
更に、民間銀行も貸し出し残高が増加し続けている。

つまり世の中に作られる通貨量が増加しており、購買力が拡大している事を表している。

デフレ脱却には新しく作られる通貨量が増加し、購買力が拡大することが必要である。

今回の預金量の増加は、デフレ脱却の条件が整ってきたことを表している。

預金量の増加の次は、消費の拡大に結びついていくだろう。

今後の黒田日銀の更なる通貨創造や民間銀行の貸出増加への行政指導的圧力を考えれば、インフレ・好景気の時代は始まりつつあるようだ。

しかし、現在の安倍政権の方向性が国民を幸せにするとは思えない。

景気回復をしても更なる規制緩和と自由化が待っている。

90年代と2000年代を通じてアメリカで起きた好景気の基での格差社会の拡大が現実になるだろう。