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先日、米国の中央銀行FRBのイエレン議長が、来年の議長の退任だけでなく、FRBの理事の座からも
退任することが明らかになった。
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天野 統康@amanomotoyasuイエレン議長、理事も退任 FRBパウエル体制へ:日本経済新聞 https://t.co/3lH0GLvRk7... https://t.co/eKoh18WMIp
2017年11月25日 18:10
本来、FRB議長の任期は4年だが、理事の任期は14年と長い。
イエレン議長は、理事も務めており、2024年まで理事の任期は残っていた。
しかし、トランプ大統領によって、来年の議長の再任が無くなったので、理事も同時に辞めることになった。
最近のFRBは、人事面で異変が相次いでいる。
副議長だったフィッシャー氏は、任期が来年の2月まで残っていたが、先月、満期を迎えることなく途中で退任した。
詳しい理由は明らかになっていないが自己都合だという。
フィッシャー元副議長は、前FRB議長だっバーナンキ氏と、現欧州中銀のドラギ総裁の師匠であった。
また2012年までイスラエルの中銀総裁を務めた。
欧米イスラエルの中銀の理論的指導者であり、事実上の国際銀行権力の中枢をしめるような存在だった。
また、ニューヨーク連銀のダドリー総裁も途中退任することが決定した。
6日にダドリーニューヨーク連銀総裁が19年1月の任期満了より半年ほど早く退任すると発表した。
退任する理由については明らかにしていない。しかし6日の講演会で
「退任するのは悲しい」
と述べているので、本意ではないというニュアンスも読み取れる。
ニューヨーク連銀は、FRBの12ある地区連銀の一つだが、FRBと市場の間でお金の出し入れを行う公開市場操作を担当している。
市場に供給する量や、金利を操作しているため、事実上、FRBの金融政策を一手に引き受けているといっても過言ではない。
そして、ニューヨーク連銀は株式会社であり、株主はウォール街の銀行群である。政府は一株も保有していない。
ニューヨーク連銀総裁は二つある副議長の席の内、一つを兼任している。
つまり、イエレン議長、フィッシャー副議長、ダドリーニューヨーク連銀総裁兼、副議長という現在のFRBの主要メンバーが
今年と来年の前半にいなくなるのだ。
これはFRBの人事面で、オバマ前大統領の路線の影響力を全面的に排除しようとするトランプ政権の意向であろう。
トランプ政権が、FRBの人事に積極的に介入し、前政権の影響力を排除することに成功するという事は、
政治権力が、国際銀行権力の影響力を排除しようとしている、ということでもある。
果たして、トランプ政権は、FRBの人事を掌握し、国民のための金融政策を行う事が出来るかどうか。
また、FRBを国有化し、政府が通貨発行権を管理できるところまで持っていく事ができるのか。
今回のFRB人事を、操作される民主政治の全体像から見ると、
トランプ以前には、FRBの管理者たちが米国政治を次の図のようにコントロールしていた。
しかし、今回のFRBの銀行権力の息のかかったFRB議長、副議長の相次ぐ辞任には、
政治権力であるトランプ政権の意向が強く反映されている。
次の図の赤い部分
徹底的にマスコミに叩かれ続けているトランプ政権を支えているのは、ネットの世論なのだ。
トランプ自身もTwitterなどで、マスコミを通さずに自らの意見を直接市民に発信している。
その結果、マスコミなどを通じた国際銀行権力の世論操作が効きにくくなってきた背景がある。
政治権力が、銀行権力からの圧力を受けにくくなってきたのだろう。
今後のFRBの行方を注視しよう。
FRBに関する参考書↓
現在の自由民主制度は次の図のような状況にある。
このマインドコントロール体制を次の図のように変化させなければならない。
日米欧の自由民主制の隠されてきた仕組みについての詳しい解説は
こちらの本をお読みください。
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<リンク>頂いた書評の一覧 『世界を騙し続けた[詐欺]経済学原論』 『洗脳政治学原論』
■動画での解説
<リンク>天野統康氏「世界を騙し続けた【詐欺 経済学】【洗脳 政治学】を越えて」出版記念講演ワールドフォーラム2016年5月
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■勉強会
<リンク>12/2(土)11月の政治経済の解説 民間が所有する中央銀行FRBの人事の変化など
真の民主社会を創る会では、現代の自由民主主義体制の
社会的矛盾の根本である政府と通貨発行権の分離と
軍事支配を無くす社会を目指しています。
■出版関連
<リンク>先月号に続きザ・フナイ12月号に船井氏と安西氏と私の鼎談掲載 危険な金融資本から日本は離れるべき
■最新刊
マルクスもケインズも触れなかった
嘘まみれ世界金融の「超」最大タブー
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動画による本の解説はこちら→<動画リンク>著書「嘘まみれ世界金融の超最大タブー」を解説
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