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(本文)
3日に行った増山麗奈と天野統康の民主主義緊急事態宣言の
ベーシックインカム(無条件の月額給付制度)に関する動
画がyoutubeにアップされた。
講演者はベーシックインカムの映画作品を作り、
スイスでベーシックインカムの賛否の国民投票を
実現させたエノ・シュミット監督。
ベーシックインカムは社会保障ではなく、選挙権と同じであり、
金持ちとかそうでないかなどで区別しないというシュミット氏の
考え方が新鮮だった。
(その考えは日本のベーシックインカムを推進する左派には
抵抗感があると思う)
ベーシックインカムについてエノシュミット氏の考えが語られているので
ご覧ください。
「内容」
0:00 イントロダクション、自己紹介
2:55 エノさんあいさつ、民主主義、無条件ベーシックインカム
12:21 スイスの直接民主主義、国民発議
27:30 上記の意義
30:03 無条件ベーシックインカム
31:15 国民投票、教育のプロセス、主権、決定権
37:30 政治、会社組織、経営、経済活動、企業活動、他者のための活動、社会生活と経済活動
49:19 教育について
53:18 女性性と経済
54:33 民主主義、ベーシックインカム、経済、社会、「無条件」「すべての人に」
1:04:26 貧困について、我々の社会の生産性、十分な富、古い考え古い構造から新たな発想へ
1:08:53 質疑応答
1:09:40 スイスにおける外国人の政治活動
1:11:35 バーゼル(BISの本拠地)で国民投票の運動を始められた理由は?
1:13:45 財源に関して
1:14:20 佐々木重人さんによる解説
1:17:56 山田正彦さんの財源案
1:24:15 税、財源、価格、収入に関する二つの新しい知識
1:36:40 富裕層に配る必要はあるのか <ここ重要>「無条件」「すべての人」「社会としての結束」「生きる権利」「生への祝福」
1:53:05 生活基本金の金額について
1:56:33 映画 Kultur impuls に関して
1:59:45 BI的な考えはどこから来たのか(ブッダ、キリスト教の深いところ、倫理学の源流、スピリットとハート)
2:02:30 まとめ
ことの本質は、どのような案件もそうだが、目的と手段を見極めることだ。
人間はお金のために人生を営んでいるわけではなく、
幸福になるために人生を営んでいるわけである。
お金は手段にすぎず、目的は幸福になる事だ。
ところが、手段であるはずのお金が目的になってしまうのが
現在の借金経済システムの資本主義だ。
民主主義ならぬ金主主義が資本主義経済に飲み込まれた現在の
自由民主主義の実態なのである。
この弊害を克服し、お金の奴隷から解放されるためには、
ベーシックインカムは有効な手段だ。
そしてその財源は、政府による通貨発行権の行使によって
無から作られるべきだ。
当日は、憲法記念日であり、憲法と直接民主制の話もしたかったのだが、
行う時間がなかった。
スイスがベーシックインカムの賛否を国民投票で問えたのも、
来年あたりに行われる銀行の信用創造特権(お金を創る営み)の
剥奪の国民投票を行えるのも、10万名の署名が集まれば、
国民投票にかけられる、というスイスの国民発議という制度があるためだ。
この件に関しては議会制民主主義の弱点を克服するために必要な制度なので
また、取り上げていきたいと思う。