【ソウル=中祖寅一】日本共産党の志位和夫委員長は21日、ソウル市内で開かれた「日韓親善友好の集いin Seoul」に出席しあいさつしました。集いは日韓、韓日の両親善協会と在日本大韓民国民団が主催したものです。
志位氏は、日韓両国民の心を開いた真の友好をかちとるために、「何より日本側が過去の歴史に誠実に向き合うことが必要だ」と力説。「河野談話」「村山談話」の精神にふさわしい行動をとり、日本軍「慰安婦」の被害者の「人間としての尊厳」を回復する措置をとるという、この間の日韓・韓日議員連盟の決定が重要だとし、その方向で問題解決に全力を尽くすと述べました。会場は大きな拍手でこたえました。集いでは、生活の党の小沢一郎代表、自民党の河村建夫衆院議員もあいさつしました。
日本共産党の笠井亮衆院議員、緒方靖夫副委員長、森原公敏国際委員会副責任者も出席しました。
また志位氏は同日、建国大学の宋熹永(ソン・ヒヨン)総長と、同大学(ソウル市内)の行政舎内で面談しました。
22日には、同大学で戦後70年、日韓国交正常化50年の記念事業の一環として、志位氏の講演が予定されています。面談は講演を前に行われました。
宋総長は、志位氏の講演に若い学生が期待を寄せていると歓迎の意思を表明。志位氏は、著書『戦争か平和か―歴史の岐路と日本共産党』の韓国版刊行に合わせて企画された講演に招待を受けたことに、感謝の気持ちを伝えました。
志位氏は、歴史問題、北朝鮮問題の打開に特別の努力が必要だと指摘。北東アジア平和協力構想を紹介しつつ、現在、日本で戦争法廃止の国民連合政府を提起するという新たなチャレンジを開始していると語り、「これが実現し安倍政権を倒せば、北東アジアの平和と安定にとっても大きな貢献になると思います」とのべました。
志位氏はまた、同日、韓国のメディアの単独、共同のインタビューを連続で受け、歴史問題や国民連合政府の問題などで質問に答え、日本共産党の立場について縦横に語りました。
また笠井議員は、韓日親善協会主催の朝食会に出席しました。
アンニョンハセヨ(みなさん、こんにちは)。日本共産党の志位和夫です。
歴史に誠実に向き合う
日韓国交正常化から50年を経て、両国の経済的・文化的・人的交流は大きく発展してきていると思います。大変喜ばしいことであります。この点で、日韓・韓日親善協会のみなさん、そして民団のみなさんが、両国の懸け橋として努力されてきたことに、私は心からの敬意を申し上げたいと思います。(拍手)
同時に、両国の政治的協力は遅れている。ここにはギャップが存在していると思います。いかにして、日本と韓国両国の、心が開いた友好関係をかちとるか。私は、双方の努力が必要だと考えますが、日本側の姿勢としては、過去の歴史に対して誠実に向き合うことが何よりも大切だと考えております。(拍手)
歴史は書き換えることはできません。都合を悪い部分を消しゴムで消すこともできません。しかし、向き合うことはできます。歴史に誠実に向き合い、誤りはきちんと認め、清算し、未来への教訓とする。こうしてこそ、子々孫々にわたって日韓両国国民の心が開いた、本当の友好がかちとれるというのが、私たちの確信であります。(拍手)
日韓・韓日議連の決定
私は、昨年10月、ソウルで開かれた日韓・韓日議員連盟の合同総会に参加しました。この合同総会では、全会一致で採択された共同宣言で歴史問題についてたいへんに大事な二つの決定をいたしました。
一つは「河野談話」「村山談話」を継承することはもちろんですが、これらの「談話の精神にふさわしい行動をとる」ということです。
いま一つは、日本軍「慰安婦」問題では被害にあわれた方々の、人間としての尊厳が回復される措置をとるということです。
私は、こういう決定が超党派の日韓・韓日議員連盟の合同総会で採択され、さらに今年7月に東京で開催された合同総会でも再度確認されたことは、両国の歴史問題の解決の基本方向を示すものと確信するものです。(拍手)
とくに日本軍「慰安婦」問題の解決は、急がなければなりません。時間がありません。ですから共同声明の精神に沿って解決を図るよう、私も全力を尽くすことをお約束したいと思います。(大きな拍手)
長い交流の歴史をふまえて
われわれ日韓両国の交流の歴史は長いものがあります。古代からの交流、そして朝鮮通信使の交流、今日の交流。この長い交流の歴史の中で、不幸な時代はごくわずかなものです。これをぜひ乗り越えて、本当の意味で、日韓の友好が築かれ、北東アジアの平和と安定を築くために私たちも力を尽くしたいということを申し上げ、ごあいさつとします。(大きな拍手)
志位氏は、日韓両国民の心を開いた真の友好をかちとるために、「何より日本側が過去の歴史に誠実に向き合うことが必要だ」と力説。「河野談話」「村山談話」の精神にふさわしい行動をとり、日本軍「慰安婦」の被害者の「人間としての尊厳」を回復する措置をとるという、この間の日韓・韓日議員連盟の決定が重要だとし、その方向で問題解決に全力を尽くすと述べました。会場は大きな拍手でこたえました。集いでは、生活の党の小沢一郎代表、自民党の河村建夫衆院議員もあいさつしました。
日本共産党の笠井亮衆院議員、緒方靖夫副委員長、森原公敏国際委員会副責任者も出席しました。
また志位氏は同日、建国大学の宋熹永(ソン・ヒヨン)総長と、同大学(ソウル市内)の行政舎内で面談しました。
22日には、同大学で戦後70年、日韓国交正常化50年の記念事業の一環として、志位氏の講演が予定されています。面談は講演を前に行われました。
宋総長は、志位氏の講演に若い学生が期待を寄せていると歓迎の意思を表明。志位氏は、著書『戦争か平和か―歴史の岐路と日本共産党』の韓国版刊行に合わせて企画された講演に招待を受けたことに、感謝の気持ちを伝えました。
志位氏は、歴史問題、北朝鮮問題の打開に特別の努力が必要だと指摘。北東アジア平和協力構想を紹介しつつ、現在、日本で戦争法廃止の国民連合政府を提起するという新たなチャレンジを開始していると語り、「これが実現し安倍政権を倒せば、北東アジアの平和と安定にとっても大きな貢献になると思います」とのべました。
志位氏はまた、同日、韓国のメディアの単独、共同のインタビューを連続で受け、歴史問題や国民連合政府の問題などで質問に答え、日本共産党の立場について縦横に語りました。
また笠井議員は、韓日親善協会主催の朝食会に出席しました。
日韓親善友好の集い/志位委員長のあいさつ
21日にソウルで開かれた「日韓親善友好の集い in Seoul」で、日本共産党の志位和夫委員長が行ったあいさつは次のとおりです。アンニョンハセヨ(みなさん、こんにちは)。日本共産党の志位和夫です。
歴史に誠実に向き合う
日韓国交正常化から50年を経て、両国の経済的・文化的・人的交流は大きく発展してきていると思います。大変喜ばしいことであります。この点で、日韓・韓日親善協会のみなさん、そして民団のみなさんが、両国の懸け橋として努力されてきたことに、私は心からの敬意を申し上げたいと思います。(拍手)
同時に、両国の政治的協力は遅れている。ここにはギャップが存在していると思います。いかにして、日本と韓国両国の、心が開いた友好関係をかちとるか。私は、双方の努力が必要だと考えますが、日本側の姿勢としては、過去の歴史に対して誠実に向き合うことが何よりも大切だと考えております。(拍手)
歴史は書き換えることはできません。都合を悪い部分を消しゴムで消すこともできません。しかし、向き合うことはできます。歴史に誠実に向き合い、誤りはきちんと認め、清算し、未来への教訓とする。こうしてこそ、子々孫々にわたって日韓両国国民の心が開いた、本当の友好がかちとれるというのが、私たちの確信であります。(拍手)
日韓・韓日議連の決定
私は、昨年10月、ソウルで開かれた日韓・韓日議員連盟の合同総会に参加しました。この合同総会では、全会一致で採択された共同宣言で歴史問題についてたいへんに大事な二つの決定をいたしました。
一つは「河野談話」「村山談話」を継承することはもちろんですが、これらの「談話の精神にふさわしい行動をとる」ということです。
いま一つは、日本軍「慰安婦」問題では被害にあわれた方々の、人間としての尊厳が回復される措置をとるということです。
私は、こういう決定が超党派の日韓・韓日議員連盟の合同総会で採択され、さらに今年7月に東京で開催された合同総会でも再度確認されたことは、両国の歴史問題の解決の基本方向を示すものと確信するものです。(拍手)
とくに日本軍「慰安婦」問題の解決は、急がなければなりません。時間がありません。ですから共同声明の精神に沿って解決を図るよう、私も全力を尽くすことをお約束したいと思います。(大きな拍手)
長い交流の歴史をふまえて
われわれ日韓両国の交流の歴史は長いものがあります。古代からの交流、そして朝鮮通信使の交流、今日の交流。この長い交流の歴史の中で、不幸な時代はごくわずかなものです。これをぜひ乗り越えて、本当の意味で、日韓の友好が築かれ、北東アジアの平和と安定を築くために私たちも力を尽くしたいということを申し上げ、ごあいさつとします。(大きな拍手)
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