新しい民主主義育てよう
浜田元最高裁判事と山下書記局長
日本共産党の山下芳生書記局長は29日、東京都内に元最高裁判事の浜田邦夫氏(弁護士)を訪ね、参院安保法制特別委員会の中央公聴会の戦争法案に反対する公述に敬意を表し、志位和夫委員長が発表した提案「『戦争法(安保法制)廃止の国民連合政府』の実現をよびかけます」について懇談しました。浜田氏は、日本の自由と民主主義の危機について語るとともに、提案の趣旨に賛意を表明。提言は「共産党の歴史的なステップだ」と述べ、「この呼びかけを実現するための工夫が大事」だと指摘しました。山下氏は「違いを脇においても安倍政権を倒し、立憲主義をとりもどすことには大義があります。野党が力を合わせ、有権者がその熱意を感じられれば可能性が広がります」と話しました。
浜田氏は国会前の行動に数回参加し大勢の若者やママたちが声をあげているのをみたとのべ、「この新しい民主主義をもっと育てていくことが必要だ」と表明。山下氏は「新しい民主主義の到達点を生かすために、どうしたらいいかと政党として真剣に検討した結果なんです」と応えました。
浜田氏は、戦争法成立後の課題として、安倍政権が強調する「抑止力論」への批判、「中国脅威」論の分析などを指摘しました。
「安倍政権を倒したい」
作家・澤地久枝さんと市田副委員長
日本共産党の市田忠義副委員長は29日都内で、作家で九条の会呼びかけ人の澤地久枝さんと、志位和夫委員長が発表した「戦争法(安保法制)廃止の国民連合政府」提案をめぐって懇談しました。まず市田氏が、澤地さんが呼びかけ人となって日本全国はもとより海外でも広がった「アベ政治を許さない」の掲示運動は「大変有意義でしたね」とのべると澤地さんは、「アベ政治だけでなく、アベ的な人がやるのもダメだから、まだこれは生命力がありますね」と答えました。
すでに提案を読んでいた澤地さんは、提案の要旨を伝える市田氏に賛同を示し、「戦争法が30日に公布され、日本の自衛隊がどこにでも出ていき、いつ死ぬかわからない。のんびりしてはいられないギリギリのところにいます。さしあたっては、戦争法廃止のため何としても安倍政権を倒したい。危機感があります」と語りました。さらに、小選挙区制をやめて新しい選挙制度にする必要性などをのべました。
澤地さんは「私は安保条約を廃棄すべきだと思う」とのべ、戦争法廃止の一点で協力することや、若い世代の声にこたえて新しい政権をめざすことなど、2人の共感がひろがりました。
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