みなさん、こんにちは。日本共産党の志位和夫です。2013年9月から、実に1年半、日本では「稼働原発ゼロ」が続いています。この状態をつくりだしているのは、3年間にわたって毎週金曜日の首相官邸前行動を続けてきた首都圏反原発連合のみなさんをはじめとする国民の世論と運動の力です(拍手)。私は、心からの敬意とともに、「原発ゼロの日本」が実現するまでともにたたかう熱い連帯のあいさつを送ります。(拍手)
長引く避難による「震災関連死」が深刻な事態に
大震災と原発事故からの4年を前にして、許しがたいのは、安倍政権が、「原発再稼働のために福島を切り捨てる」という姿勢をあらわにしていることです。
福島ではいまだに12万人もの人びとが避難生活を余儀なくされ、先の見えない長引く避難による「震災関連死」が1800人にのぼり、大震災の直接死1603人を大きく上回る深刻な事態になっています。福島の方々がいまなお苦しみのなかにあるときに、事故がなかったかのように原発再稼働に突き進むなど絶対に許せるものではありません。(「そうだ」の声、拍手)
高濃度の汚染水漏れを1年以上隠し続ける
事故を起こした福島原発から、高濃度の放射能汚染水が外洋に漏れ出していたことが明らかになりました。
何よりも重大なのは、汚染水漏れは、1年以上前にわかっていたにもかかわらず、東京電力はそれを隠し続け、原子力規制委員会も何の対策もとっていなかったことです。これで何が「アンダーコントロール」か。何が「ブロック」か。重大な情報こそ「コントロール」され、「ブロック」されていたというのが真相ではありませんか(「そうだ」の声)。事故の収束などはほど遠いもとでの、原発再稼働など論外ではないでしょうか。(拍手)
再稼働のための福島切り捨て―こんな冷酷非道な政治は許せない
政府は昨年12月、突然、商工業者等の営業損害賠償の打ち切りを、2月末から始めるとの方針を示しました。県民の激しい抗議をうけて、2月末の打ち切りは見送りましたが、賠償打ち切りの方針の撤回はしていません。多くの商工業者のみなさんが避難を余儀なくされ、営業再開すらできていません。実害と風評の両面で苦しめられています。そのときに賠償打ち切りとは絶対に許せるものではありません。(拍手)
原発再稼働のために福島を切り捨てる―収束に責任を負わず、賠償を打ち切る。こんな冷酷非道な政治はないではありませんか。(拍手)
再稼働反対! 事故収束と福島復興に全力をあげろ! 再稼働に暴走する安倍政権を打倒しましょう。(「そうだ」の声、拍手)
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