「しんぶん赤旗」

3・8国際女性デー/暴走許さぬ女性の思い示そう

2015/03/07 10:41 投稿

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主張

3・8国際女性デー

暴走許さぬ女性の思い示そう

 3月8日は国際女性デーです。平和とくらし、女性の権利を求めて世界各地で取り組まれてきた、100年以上の歴史をもつ女性の共同行動の日です。その時どきの女性の願いとたたかいを結集させてきたこの日、全国で、東京で、女性たちの多彩な行動が今年もくりひろげられます。

声上げ行動に立ちあがる

 戦後70年の今年の国際女性デーは、改憲に執念を燃やす安倍晋三政権の「戦争する国」づくりの暴走と、国民、女性のたたかいとの大きなせめぎ合いの中で迎えます。

 安倍政権は、集団的自衛権の行使容認の「閣議決定」を具体化する安全保障関連法案の準備を急ピッチですすめています。女性デーと同じ8日に開く自民党大会で、来年の参院選後の改憲案提出にむけ「憲法改正を推進する」運動方針を決めようとしています。

 マスメディアの世論調査では、集団的自衛権にもとづく自衛隊海外派遣に反対が53・2%を占めています(時事通信2月調査)。多くの国民、女性が不安と怒りを抱き「戦争する国づくりノー」の声を上げ行動に立ちあがっています。

 1月17日、集団的自衛権の行使容認・改憲反対をかかげた「女の平和」国会ヒューマンチェーンには、「子どもたちが戦争に巻き込まれるのを黙ってみていられない」「殺し殺されることはイヤ」のそれぞれの思いを“赤”の色で示そうと、赤い服や小物を身に着けた約7千人の女性たちが国会を包囲しました。「何か行動したい」という多くの女性たちが、新聞やSNSを見て駆けつけました。

 女性のくらしと権利、男女平等をめぐっても、切実な願いと政治への怒りは高まるばかりです。安倍政権は「女性の活躍」といいながら、パートタイム労働者や派遣労働者の差別禁止・均等待遇には背を向け、労働者派遣法や労働時間法制の改悪を強行しようとしています。消費税増税による家計負担増や、業者の営業困難もさらに深刻です。間もなく4年を迎える大震災被災地のくらしと生業(なりわい)の再建もすすんでいません。福島を切り捨て、原発再稼働を急ぐ動きに女性の怒りが高まっています。

 世界の女性と連帯して、草の根からの女性の願いと要求を国際女性デーに結集しましょう。それは、「戦争する国づくり」を許さない国民的なたたかいの一つの結節点として、安倍政権を包囲する大きなうねりをつくりだしていくことになります。

 国際女性デー中央大会(東京)では、同志社大学教授の浜矩子(のりこ)さんを迎え、「幸せになるための経済学 反アベノミクスのすすめ」と題した講演に、期待と注目が集まっています。大会後のパレードは、いま平和を願う女性たちのシンボルカラーとなっている“赤”のファッションアイテムを身に着けて、主権者として輝く女性の熱い行進となることでしょう。

平和、平等、権利で共同

 戦後70年の今年は、女性参政権獲得70年であり国連の女性差別撤廃条約を日本政府が批准してから30年です。歴史の節目に女性の行動が社会を動かしてきました。

 平和と憲法を守る大きな正念場の今年の国際女性デーが、日本における平和、男女平等と権利の運動のあらたな共同の前進をつくる取り組みとして大きく成功することを心から期待します。

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