「自共対決」時代の本格的な到来
2015年、明けましておめでとうございます。昨年12月に行われた総選挙で、日本共産党は、比例代表で606万票を獲得し、沖縄1区で赤嶺政賢さんの勝利をかちとり、21議席に躍進、議案提案権を獲得することができました。
この選挙で唯一躍進した党が日本共産党だったという事実は、「自共対決」時代の本格的な到来を告げるものとなりました。
お寄せいただいたご支持とご支援に、心からの感謝を申し上げるものです。
10年来の不屈の苦闘が実った
衆議院選挙での躍進は、実に、18年ぶりの出来事となります。この10年余を振り返ると、2003年に本格的に開始された「二大政党づくり」の動き、それに続く「第三極」の動きなど、日本共産党を封じ込めようとするさまざまな逆流によって、わが党は前進を阻まれてきました。
しかし、私たちは、2004年に確定した新しい綱領を土台に、自民党政治と正面から対決し、国民の立場に立った対案を練り上げ、あらゆる分野で国民との共同を広げ、強く大きな党づくりへの努力を重ね、複雑で困難な情勢を一歩一歩切り開いてきました。今回の総選挙における結果は、わが党のこうした一貫した姿勢が評価をいただいたものだと考えます。10年来の全党と後援会のみなさんの不屈の苦闘が、躍進という結果に実ったのです。
新たな“暴走宣言”――矛盾は劇的に広がる
安倍首相は、首相指名後の記者会見で、自らの政治を「戦後以来の大改革」と称し、「当然賛否は大きく分かれ、激しい抵抗もある。しかし、今回の総選挙で、引き続きこの道をまっすぐに進んでいけと国民から力強く背中を押していただいた」などと述べました。国民の「賛否が分かれ」ようとも、「激しい抵抗」があろうとも、暴走を続けるという、新たな“暴走宣言”にほかなりません。しかし、総選挙の結果は、国民が安倍首相の「背中を押した」などとは到底いえないものです。総選挙で自民党が獲得した得票は比例代表で33%にすぎず、与党多数の議席は小選挙区制が人為的につくり出した「虚構の多数」にほかなりません。くわえて、安倍政権が、これから進めようとしているどの問題も、国民多数の意思に背くものばかりであり、強行するなら大きな矛盾が劇的に広がることは避けられません。
戦後70年――日本の進路が根本から問われる年に
今年は、戦後70年の節目の年となります。新しい年は、日本の進路が根本から問われる年となるでしょう。そして、この年は、民意に背く暴走と国民のたたかいが激突する、新たな激動の時代の幕開けの年となるでしょう。日本共産党は、総選挙で国民から与えられた新しい力を存分に生かし、国民との共同で安倍政権の暴走をストップし、「国民が主人公」の新しい政治をおこすために全力をあげます。衆参両院で獲得した議案提案権を生かし、国民の切実な願いを法案の形で提起し、現実政治を動かすために知恵と力をつくして頑張りぬきます。
目前に迫ったいっせい地方選挙で必ず躍進をかちとり、一昨年の都議選・参院選で開始され、昨年の総選挙で発展させられた“第3の躍進”を、地方政治でも花開かせるために、全力をあげて奮闘します。
今年も、「しんぶん赤旗」読者のみなさんの温かいご理解、ご支持、ご支援を、心からお願いするものです。
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