(写真)声援に応える(左から)金城那覇市議会新風会会長、志位委員長、城間那覇市長、あかみね候補、翁長県知事、糸数社大党委員長=10日、那覇市
何としても激戦を勝ち抜き、新基地ノーの声を国政に示そう―。衆院沖縄1区で、辺野古新基地を造らせないと訴え圧勝した翁長雄志新知事を支えようと、「オール沖縄」の声を代表する、あかみね政賢候補の必勝を期して10日、那覇市の県庁前で大演説会が開かれました。県民を裏切って新基地建設を推進する自民党候補と、あかみね候補が対決する選挙戦は、1票を争う「互角」(地元紙)のたたかい。日本共産党の志位和夫委員長や同日に就任した翁長雄志知事らが気迫をこめて訴えました。志位氏は「あかみねさんは、沖縄の心を力の限り国会に届け、基地のない平和な沖縄実現のために一筋に頑張ってきた政治家です。『オール沖縄』の代表、あかみねさんに絶大なご支持をよろしくお願いします。激戦を勝ち抜き、沖縄の新しい歴史を開きましょう」とこん身の訴えを行いました。
翁長新知事は、就任式終了と同時に県庁から駆けつけました。辺野古新基地断念などを求めた「建白書」を掲げ、保革を乗り越え「オール沖縄」の力で知事選を圧勝したことにふれ、「この1区から、あかみねさんを当選させることが、改めて私どもの民意を突き付けることになる」と力を込めました。
城間幹子那覇市長や、自民党県連から除名された那覇市議会新風会の金城徹会長、社大党委員長の糸数慶子参院議員が連帯あいさつ。建設業やスーパーを展開する金秀グループの呉屋守将会長、社民党県連の新里米吉委員長からの激励メッセージが紹介されました。
あかみね候補は「新基地建設を推進する政治家は沖縄に一人もいらないと審判を下そう」と強調しました。
志位氏は「この選挙の最大争点は、辺野古新基地の是非です。『建白書』実現、新基地建設反対の一点で、保守と革新の垣根を越えて団結してたたかっている『オール沖縄』勢力と、県民を裏切って新基地建設をごり押しする自民党とのたたかいです。1~4区すべて勝利し、県民を裏切った自民党に退場の審判を下しましょう」と力いっぱい訴えると、指笛と大きな拍手にわきかえりました。
県知事選で下された新基地建設反対の明瞭な審判にもかかわらず、「粛々と進める」と言い放つ安倍政権の姿勢を「これで民主主義の国といえるのか」と厳しく批判。辺野古新基地の工法変更を退任直前の仲井真弘多前知事に承認させ、2度まで県民を裏切らせた手口を指弾し、「『安倍政権よ、恥を知れ』。あかみねさんの勝利で断固たる審判を下そう」と声をあげると、「よーし」の声と大きな拍手。
老朽化した普天間基地に代わって、半永久的に使用できる最新鋭の巨大基地を建設する―。辺野古新基地の正体をズバリ指摘した志位氏は「たたかいはこれからです。基地の押し付けは絶対に許すわけにいきません。無法に強奪した土地の上につくった普天間基地は米国に持って帰ってもらおう」と訴えると、「そうだ」の声と指笛にわきました。