衆院解散・総選挙を前に、政党構図に激変が起きています。前回総選挙(2012年)で騒がれた、みんなの党など「第三極」が四分五裂となり、民主党も含めて混迷を深めています。
みんなの党をめぐっては、週明けにも分党する動きが出ています。同党の関係者の一人は「両員議員総会を開いて浅尾慶一郎代表派と渡辺喜美前代表派に分党する。秒読み段階だ。直近のNHK世論調査で、みんなの党は支持率ゼロとなり、政党分類で『その他』に入れられて選択肢にもならなかった。党としてはもう終わりだ」と語ります。
15日付各紙では、浅尾代表が民主党の海江田万里代表と「トップ会談(14日)」し、週明けにもみんなの党と民主党が合流すると報道されましたが、「合流」というより、もともと民主党から出てみんなの党に行った浅尾氏が、「生き残り」のために民主党に野合的に還流するというのが実態で、みんなの党は消滅する流れです。渡辺前代表は、安倍晋三首相と「連携」する方向です。
他方、民主党と維新の党は、小選挙区での候補者調整を急いでいます。
民主党の関係者は「民主党が小選挙区で130前後しか候補者擁立できない。維新が100程度ということなので調整する」と指摘。しかし「有権者に説明できるのか。極右、新自由主義勢力と選挙協力というのは、ただでさえ民主はバラバラといわれているのに、ますます野合だと批判される」とこぼします。
関係者によると民主党はこの間、独自に選挙情勢の調査を行いましたが「非常に苦しい状況だ」といいます。
2年前の総選挙直前のNHK世論調査で13・8%だった民主党の支持率は今年11月調査で7・9%に凋落(ちょうらく)。維新は2・4%が1・2%にそれぞれ落ち込み、維新から分離した次世代の党は0・2%でした。支持率ゼロとなったみんなは2年前は1・2%でした。日本共産党は1・6%が3・5%と、野党では唯一上昇しています。
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