鹿児島県は22日、九州電力川内(せんだい)原発(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働にむけた新規制基準適合性審査結果についての住民説明会で参加者に実施したアンケートの結果を発表しました。このなかで、「理解できなかった項目」に印をつけなければ「その項目について『理解できた』」と読み替え、「住民説明会参加者は、国の説明をおおむね理解した」とする、極めて恣意(しい)的な解釈をしていることが明らかになりました。
このアンケートは、9日から20日にかけて川内原発から30キロ圏内の4市1町で開かれた住民説明会の会場で回収されたもの。2538人の参加者のうち1937人から回答が寄せられたといいます。
「Q(質問)3」で、「説明のうち、理解できなかった項目はどれですか」(複数選択可)とたずね、1、地震対策、2、津波対策、3、火山対策など12項目があがっています。
県は、項目ごとに総回答者(1937人)のうち何%が印をつけたかを「選択率」として計算。最高37%から最低23%、平均29%として、「3割の方が理解できなかった、しかし、残りの7割の方が理解できた」「説明は、おおむね理解していただいたものと考えている」と説明しました。
日本共産党の、まつざき真琴県議は、「このアンケートのやり方、解釈は、県民をだます、ひきょうとしかいいようのないものです。絶対に認められない」と話しています。