翁長氏が訴え
(写真)「辺野古へ新基地はつくらせない」と、がんばろう三唱をする県民大行動の参加者=20日、沖縄県名護市辺野古の浜
どこまでも続くコバルトブルーの海に、「子や孫のために、新基地建設を止めよう!」の声が響きわたりました。
安倍政権が強行しようとしている沖縄県名護市辺野古への新基地建設を止めようと、埋め立てが狙われている辺野古の浜辺で20日、「止めよう新基地建設! 9・20県民大行動」が開かれました。5500人が参加し、8月23日に米軍キャンプ・シュワブのゲート前で開かれた集会の3600人を大きく上回りました。
会場では、民意を無視して基地建設を強行する安倍政権と、4年前の公約を裏切って辺野古の埋め立てを承認した仲井真弘多(なかいまひろかず)知事への怒りにあふれ、11月16日の県知事選で審判を下そうとの決意であふれました。
会場がもっとも高揚したのは、「新基地断固反対」を掲げ、知事選に立候補表明している翁長雄志(おながたけし)・那覇市長の登壇です。翁長氏は「辺野古の美しい海を見て、絶対に埋め立てを阻止しようとの決意を固めた」と強調。「知事選は(仲井真知事の)埋め立て承認、公約撤回への審判になる。しっかり結果を出そう」と訴え、大きな拍手に包まれました。
「辺野古の海にも陸にも基地を造らせない」と訴え続けている稲嶺進・名護市長は、「私たちは決して孤立していない。自信と誇りを持って、ウチナーンチュ(沖縄県民)のアイデンティティーを示そう。その先頭に翁長さんをたて、前進、突き進んでいこう」と力強く訴えました。
日本共産党の赤嶺政賢衆院議員もあいさつしました。
「新基地だなんて怒り爆発ですよ」と話す女性(75)=名護市=は、6歳で敗戦を迎えました。「戦争で弱い者から死んでいくのを見てきた。父母も『貧しくてもいい、命があってこそ』と、亡くなるまで基地と戦争に反対してきました。基地は新しく造らせてはいけない。全面返還しかない」と語ります。