「辞職すべきだ」 自民党員から「共産党正しい」
東京都議会が、女性の人権を踏みにじるやじ発言の幕引きを図る決議を日本共産党以外の会派の賛成で議決(25日)したことに対し、議会局には26日朝から抗議の電話やメールが殺到しました。
抗議の電話の対応に追われている職員は「電話を受けるだけで精いっぱい。集計できる状況ではありません」といいます。
寄せられた意見は、「早く結婚した方がいい」と発言した鈴木章浩議員(当時自民)について“辞職すべきだ”“「自分が産んでから」とやじを飛ばした議員も謝罪すべきだ”が目立ったといいます。
一方、鈴木議員の謝罪と辞職を求めた日本共産党都議団には、朝から激励の電話が相次ぎました。
「(共産党の)白石議員の討論は、とてもよかった。がんばって」(東京・品川区の男性)、「今回のやじの件(都議会の対応)では、がっかりしている。共産党の意見は正しいと思う」(自民党員という男性)、「鈴木都議を辞めさせてほしい」(男性)、「共産党の対応はよかった」(女性)など、共感の声が寄せられました。
女性に対する人権侵害絶対に許されない
共産党都議団 大山幹事長が談話
日本共産党東京都議団は25日、大山とも子幹事長が談話を発表しました。
談話は、今回の不規則発言について「女性にたいする重大な人権侵害であり、絶対に許されません」と批判。共産党は発言した鈴木章浩氏の議員辞職とともに、「自分が産んでから」などと発言した他の議員も、自ら名乗り出て辞職することなどを求める決議案を提出したが、他会派が議員辞職を求めることを拒んだために成立しなかったと述べています。
採択された自民、公明、民主、みんななどが共同提案した決議案について「今回の不規則発言を明確に『人権侵害』といわず、あいまいなまま幕引きをはかろうとするもの」だと批判。民主、みんな、ネットが提出した決議案も「発言者の辞職などをもとめず、都民の声に正面からこたえないもの」と指摘し、共産党が両決議案に反対した理由を明らかにしました。
最後に、共産党がこの問題を徹底解明していくこと、二度と繰り返されないよう、女性の人権が尊重される議会運営に刷新するために力を尽くす決意を述べています。