優先審議求める方針
日本共産党は16日、社民党、無所属議員と共同し、昨年12月に圧倒的多数の国民の反対の中で成立が強行された秘密保護法の廃止法案を参院に提出しました。法案の内容は、秘密保護法をただちに廃止するものです。
日本共産党の山下芳生書記局長は提出後の会見で、自民・公明両党提出の秘密会設置法案(国会法改定案)の会期内成立が狙われる重大な情勢の下で、廃止法案を提出・対置することで優先審議を求めていく方針を明らかにしました。
山下氏は、日本共産党が秘密法に反対した他の野党との共同を重視する立場で、今国会冒頭から各党に呼びかけを続け、努力してきた経過を説明。その上で、「なぜ今日、提出するのか」と述べ、自民・公明両党が国会を政府の秘密保全体制に組み込む“秘密国会法”ともいうべき国会法改定案を提出し、13日に衆院通過を強行し、17日から参院でも審議入りが狙われていると指摘。このタイミングで提出する意義を強調しました。
山下氏は、国民の中では秘密法廃止を求める運動が成立後も広がり続けていることにふれ、秘密法を前提とした“秘密国会法案”ではなく、今こそ国会で廃止法案を審議すべき時だと強調。「世論と連携して成立のために奮闘したい」と述べ、今後も引き続き各党・議員に賛同を求めていく考えを示しました。
又市征治社民党幹事長は「国民の知る権利が危うくなる重大欠陥をもつ法律」、山本太郎氏は「独裁者にとって夢のような法律だ」と廃止の必要性を訴えました。
議案発議者は日本共産党の小池晃、社民党の福島みずほ、無所属の糸数慶子、山本太郎の各参院議員。提出・会見には山下、又市の両氏とともに、小池、仁比聡平、福島、山本の各参院議員が同席しました。