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 猪瀬直樹前知事の辞職に伴う東京都知事選(2月9日投票)が23日告示され、「希望のまち東京をつくる会」の日本弁護士連合会前会長、宇都宮けんじ氏(67)=日本共産党、社民党など推薦=が立候補し、JR新宿駅西口で第一声を上げました。5000人が集まりました。日本共産党の志位和夫委員長が応援に立ちました。

c6f5a72731fa1fbaa1d4503cc2b0f199dec15269 「弁護士活動40年の活動を生かし、若者も高齢者も、女性も男性も、障害のある人もない人も、希望を持って暮らしやすい東京をつくりたい」。立候補の決意をこう述べた宇都宮氏は、政策について分かりやすく話し、(1)石原・猪瀬都政のゆがみを正し、福祉・暮らし第一の都政に転換する(2)安倍政権の暴走にストップをかけ、秘密保護法の廃止を求め、憲法を生かす都政を実現する―ため全力を挙げると表明。「東京はみなさんの力で変えられる。東京が変われば日本が変わる」と呼びかけました。

 訴えの中で宇都宮氏は「原発のない社会を東京から発信する」と語り、東京電力の大株主として福島原発、柏崎刈羽原発の廃炉を求め、再生可能エネルギーの普及、被ばく対策を進めると公約。

 2020年東京オリンピックについて、簡素で環境に配慮し、真に平和と友好、アジアとの関係改善につながる祭典となるよう力を尽くすと語りました。

 猪瀬前知事の徳洲会裏献金疑惑について徹底究明する考えを表明。「カネと利権にまみれないクリーンな都政を実現する」と主張しました。

 推薦政党を代表し、志位氏のほか、社民党の吉田忠智党首、緑の党の須黒奈緒共同代表、新社会党の長南博邦書記長が訴えました。

 都知事選には、宇都宮氏と、元厚生労働相の舛添要一(65)=自民党都連、公明党都本部推薦=、小泉純一郎元首相や民主・結い・生活各党の支援を受ける元首相の細川護熙(もりひろ)(76)、石原慎太郎日本維新の会共同代表の支援を受ける元航空幕僚長の田母神俊雄(65)の各氏ら16人が立候補。第一声で、舛添氏は原発問題にはまったく触れず、石原・猪瀬都政継続の立場を鮮明にし、細川氏は「原発に区切りをつける」などと原発問題を前面に訴えました。

志位委員長が応援演説

 宇都宮候補の応援演説にたった志位委員長は、「安倍政権の暴走にストップを」「暮らし・福祉第一の都政への転換を」―この都民の願いを宇都宮候補に託してほしいと訴え、「首都東京の知事として最善・最良の候補者が宇都宮けんじさんです。政党・団体・個人、みんなが力をあわせて、なんとしても東京都知事に押しあげましょう」と広範な支援と支持を呼びかけました。

 このなかで志位氏は、都知事選で問われる「二つの大きな選択」をあげました。

 一つは、安倍政権の国民そっちのけの暴走を許すのか、ストップの審判を下すのかです。

 民意を踏みつけにした秘密保護法の強行や消費税大増税、原発推進、憲法9条の破壊―。志位氏は「平和・人権・民主主義を守る先頭に立ってきた正義の弁護士・宇都宮けんじさんへの1票で、安倍政権の暴走に首都東京からストップの審判を下していきましょう」と呼びかけました。

 もう一つは、14年続いた石原・猪瀬都政を継承するのか、転換をはかるのかです。

 志位氏は、福祉・暮らしの予算を削りに削って、巨大公共事業に注ぐ「逆立ち」都政の実態を厳しく指摘。「都民の暮らし・福祉第一の都政への転換をという願いを託くせるのは宇都宮けんじさんただ一人です」「暮らしの願い、福祉の願い、子育ての願い、原発ゼロの願い、平和の願い―1300万都民の願いを宇都宮けんじさんへの1票に託し、かならず勝利をつかみとりましょう」と訴えました。