全労連・国民春闘共闘委員会は17日、東京・大手町で日本経済団体連合会(経団連)の包囲行動をおこない、大幅賃上げや雇用の安定などを求める2014年春闘の本格的な開始を宣言しました。
ことしの春闘は、賃上げを求める世論が定着するもとで、経団連が賃上げを容認せざるを得なくなっています。各企業でベースアップを実現できるかが焦点です。
この日の行動にはのべ1100人が参加。厚生労働省前行動やデモ行進の後、経団連を包囲しました。
主催者あいさつで大黒作治代表幹事(全労連議長)は、大企業の内部留保272兆円を取り崩して、大幅な賃上げや下請け単価の改善、雇用増に回すことを要求すると強調。2000万人余といわれる非正規雇用労働者に賃上げを波及させ、正規雇用への転換を提言するよう経団連に求めたいとのべ、「賃上げの実現と労働法制の改悪をやめさせるために、最後まで粘り強くたたかおう」と呼びかけました。
決意表明で、JMIU(全日本金属情報機器労組)の三木陵一書記長は、「今賃上げせずしていつするのか。賃上げは切実だ。真に生活改善につながる大幅賃上げを高くかかげ、すべての労働者にいきわたらせよう」と訴えました。
全日本教職員組合の今谷賢二書記長は、労働者の賃上げと安定した雇用は、子どもたちの暮らしと教育を守るための確固たる条件だと強調。「春闘での勝利と、憲法を守り生かす運動を大きく前進させたい」と決意を語りました。