“弾圧の歴史繰り返すな”
「特定秘密保護法案」に反対する劇団有志の会は19日、「私たちは『特定秘密保護法案』に断固反対します」との緊急アピールを発表しました。
アピールには演劇集団円(橋爪功代表)、テアトル・エコー(熊倉一雄代表)、劇団文化座(佐々木愛代表)、劇団民藝(奈良岡朋子代表)、無名塾(仲代達矢代表)ら23団体が連名で参加。アピール発表後も、多数の劇団から、有志の会に法案反対の意思が寄せられています。
アピールは、新劇の歴史をふり返り「戦争遂行のための『治安維持法』により、劇団の俳優、演出家、作家は投獄、監禁され、台本の検閲による表現の制限、ついには劇団の強制解散へと弾圧は拡大した」とのべ、秘密保護法案は「先人たちの思いを根底から覆し、人間の尊厳を否定するもの」だと批判しています。
法案は日本を戦争ができる国にする狙いが明白だとして、「平和であってこそ国民が演劇文化を鑑賞する楽しみの充実があります」と訴えています。
名前を連ねた23劇団
23劇団による秘密保護法反対の緊急アピールに名前を連ねた劇団は次のとおりです。(第1次分)
劇団1980(代表・柴田義之)
ミュージカルカンパニー・イッツフォーリーズ(代表・土屋由美)
劇団うりんこ(代表・原田邦英)
劇団NLT(代表・川端槇二)
演劇集団円(代表・橋爪功)
劇団風の子(協議会議長・金田拓)
関西芸術座(代表・門田裕)
劇団京芸(代表・藤沢薫)
こまつ座(代表・井上麻矢)
劇団昴(杉本了三)
秋田雨雀・土方与志記念 青年劇場(代表・福島明夫)
前進座
テアトル・エコー(代表・熊倉一雄)
劇団東演(代表・山田珠眞子)
東京演劇アンサンブル(代表・入江洋佑、志賀澤子)
東京芸術座(代表・北原章彦)
劇団銅鑼(代表・佐藤文雄)
俳優座(代表・岩崎加根子)
人形劇団プーク(代表・渡辺真知子)
文学座(代表・加藤武)
劇団文化座(代表・佐々木愛)
劇団民藝(代表・奈良岡朋子)
無名塾(代表・仲代達矢)