13日の「10・13 NO NUKES DAY 原発ゼロ☆統一行動」で日本共産党の志位和夫委員長がおこなったスピーチは、つぎの通りです。
みなさん、こんばんは。日本共産党の志位和夫です。
あさって(15日)から国会が始まります。この国会の最大の問題の一つは、福島第1原発の放射能汚染水の問題です。
安倍首相は「国が前面にたって解決する」といいました。しかし、実態はそうなっていないじゃありませんか(「そうだ」の声)。「国が前面に」というなら、四つの点で態度の転換が必要だと思います。
「海を汚さない」ことを基本原則にする
第一は、「放射能で海を汚さない」ことを基本原則として確立することです。
これは当たり前のことですが、原子力規制委員会の田中委員長は「放射性トリチウムは薄めて海に流せばいい」と繰り返し言っているじゃありませんか。許せません(拍手)。このような考え方を一掃しようではありませんか。(「そうだ」の声、大きな拍手)
現状を調査し、「収束宣言」を撤回を
第二は、汚染水の現状を徹底的に調査し、「収束宣言」を撤回し、非常事態だということをはっきりさせることです。
安倍首相が「状況はコントロールされている」「完全にブロックされている」と事実をねじ曲げる発言をしたことは、断じて許すわけにいきません。(「そうだ」の声、拍手)
撤回と謝罪を求めていこうじゃありませんか。(大きな拍手)
再稼働・輸出を止め収束に全力を
第三に、政府が再稼働と輸出に熱中していることが、汚染水対策にも最大の障害になっています。
東電は、再稼働を狙う柏崎刈羽(かしわざきかりわ)原発の職員は1200人から1人も減らそうとしません。ところが、その一方で、福島第1原発の職員は1300人から1000人に減らし、そのおかげで現場は疲弊し、トラブルが相次いでいます。これは、みなさん、逆さまじゃありませんか。(「そうだ」の声、拍手)
再稼働と輸出はただちにやめろ、すべての力を原発事故の収束と汚染水対策に集中せよ―この声を突きつけていこうじゃありませんか。(大きな拍手)
東電を破綻処理し国が直接に責任をもつ態勢を
第四に、事故対策の主体を東電にまかせていいのかが問われています。
安易な仮設タンクに頼って汚染水を漏出させたのも、地下水の遮蔽壁(しゃへいへき)をつくるのをずるずる先のばしにしてきたのも、「もうけ第一」の東電の姿勢が問題ではないですか。
もはや東電に当事者能力がないことは、誰の目にも明らかではないですか。(「そうだ」の声、拍手)
そうであるならば、東電は破綻処理すべきではないでしょうか。(大きな拍手)
東電を破綻処理し、国が全責任をとる態勢をつくるべきです。そのさい、メガバンクなど、原発で大もうけをしてきた勢力に責任を果たさせようではありませんか。(「そうだ」の声、拍手)
再稼働反対、原発なくせ!
みなさん、いま日本に動いている原発は一基もありません。この暑い夏、原発なしでもやっていけることは、みんながわかりました。再稼働の条件も必要性もありません。
最後にご一緒にコールさせてください。再稼働反対、原発なくせ、ただちになくせ、がんばりましょう。(大きな拍手)