「共産党はいいことをいう。でも…」。21日の参院選投票日を目前にそうお考えの方もいらっしゃると思います。選挙の対話で出された声にこたえながら、日本共産党とはどんな政党かを紹介します。
自民の暴走が怖い
しっかり対決する党伸ばしてこそ
憲法改悪、原発再稼働、消費税増税…。安倍政権の暴走に不安や危機感をもたれるのは当然です。そんなときに頼りになるのは、暴走にしっかり立ち向かい、国民と共同してストップをかける政党ではないでしょうか。
「共産党なら、自民党に対抗できる」「ぶれない党だ」―いまこんな声をたくさん寄せていただいています。「国民が主人公」で筋を通す日本共産党が伸びてこそ、暴走に歯止めをかけられるのではないでしょうか。
メディアも「共産党の10議席は民主党や第3極など『政権と戦わない野党』の数十議席とは“破壊力”が違う」(『週刊ポスト』7月12日号)と報じています。
消費税増税などの悪政を自公と一体に進めた民主党でも、「アベノミクス」を礼賛し実行を買って出る日本維新の会やみんなの党でも暴走を加速させるだけ。「安倍自民党の暴走ちょっと待って!」とお思いの方は、しっかり対決できる共産党にご支持をお寄せください。
共産党は「何でも反対」なの?
建設的提案をもつ党です
民主党やみんなの党などはいま、盛んに「何でも反対の共産党」と攻撃しています。でも国会では半分以上の法案が、日本共産党を含めて全会一致です。先の国会でも賛成した法案は57%でした。いいものには賛成するのが日本共産党です。
むしろ自民党の悪政に加担したり、けしかけて「悪政に何でも賛成」の両党こそ問題ではないでしょうか。
もちろん、日本共産党は、国民の利益に反し民意に背く政治には真正面から反対します。同時に、どんな問題でも抜本的対案を示している政党です。
たとえば社会保障の財源。財源といえば消費税大増税しか思いつかない他党に対し、日本共産党は「消費税に頼らない別の道」を提起しています。不要不急の大型開発や軍事費などのムダ削減で3・5兆円、富裕税導入や大企業減税中止で8兆~11兆円の財源が生み出せます。医療費や国保料の負担軽減、認可保育園の待機児童もゼロにできます。
「自民党と対決、抜本的対案を示す」日本共産党を伸ばせば政治は必ず変わります。
野党の違いわからず迷う
現実的対案示し、筋通す党です
野党といっても、自民党と対決するどころか、一緒に悪政を推進してきた民主党や、「補完勢力」となっている維新の会やみんなの党などは違いもわかりやすいですね。
ただ、「脱原発」や「TPP反対」を掲げている政党―生活、社民、みどりの風もあって迷うのは仕方がないかもしれません。しかし、これらの諸党は、原発再稼働や輸出を進め、TPPを推進してきた民主党と選挙協力をすすめています。
たとえば、群馬、栃木の民主党選挙区候補は社民党の推薦や支持を受けていますし、山形選挙区のみどりの風候補は、民主党から支持を受けています。民主党の近藤洋介山形県連会長はみどりの風候補について「民主の考え方は必ずしも一致しない」と地元紙のインタビューに答えています(山形新聞6月22日付)。政策の一致もない選挙協力は野合と批判されても仕方ありません。これでどうして「脱原発」や「TPP反対」を貫けるでしょうか。
「原発ゼロ」「TPP反対」をぶれずに貫く日本共産党でこそ願いが実現します。
いいこというけど、実現できるの?
国民と力を合わせ動かす党です
国民と力を合わせれば必ずできます。
たとえば働く人の賃金引き上げ。日本共産党は大企業の260兆円もの内部留保の1%を使うだけで8割の大企業で月1万円の賃上げが可能と提案してきました。国会でも「本腰を入れて賃上げ対策を」と繰り返し政府に要求。安倍首相は「共産党の提起もあり、経済界に要請した」と語りました。
原発についてもそうです。原発建設に反対する住民と共同し、25カ所で建設を阻止。1970年代以降、新たに計画された原発で稼働させたものは一つもありません。再稼働問題では国の説明会での九州電力の「やらせ」を暴露。再稼働を許さない力となりました。
被災者の声を届け、仮設住宅を改善させたり、サービス残業代の支払いをさせてきたのも日本共産党です。
全国で2万の職場・地域・学園の支部、31万余の党員が国民としっかりと結びついた草の根の政党だから、国民の声で動く新しい政治をつくれます。
旧ソ連・中国と同じでは…
抑圧許さず最も厳しくたたかった党です
日本共産党は、どんな大国でも、いいなりになることはありません。1960年代に、旧ソ連や中国の毛沢東派が「自分たちのいいなりになれ」と攻撃してきたとき、日本共産党は党の存亡をかけてたたかい、どちらの国にも「間違っていた」と謝らせました。
社会主義とは縁もゆかりもない他国への侵略や人間抑圧の体制にもっとも厳しく反対してきました。旧ソ連によるアフガニスタンへの侵攻の暴挙も厳しく批判。1991年のソ連崩壊は「巨悪が崩壊した」として「もろ手をあげて歓迎」しました。
中国についても、日本共産党は“社会主義に到達した国”とは見ていません。人権問題など国際的な性格をもつ問題では国際的道理にたった対応をするよう提起してきました。尖閣諸島問題では、志位委員長が「尖閣は日本の領土」「冷静な外交で解決を」と中国大使に伝えています。
日本共産党は、どんな大国の横暴を許さない自主独立の立場を貫いています。アメリカにモノもいえず、いいなり政治の他党とは違います。