主張
日本共産党91周年
歴史生かし政治切り開く党を
激しくたたかわれている参院選挙のさなか、日本共産党はきょう7月15日、1922年(大正11年)の創立から91周年を迎えました。
国民の自由な言論や結社を認めなかった野蛮な天皇制のもと、侵略戦争反対と「国民が主人公」を掲げた日本共産党の創立は戦前の日本にとって大事件でした。日本の政党で1世紀近い歴史を持ち、戦前・戦後の歴史を誇りを持って語れる党は日本共産党だけです。政治は激動のさなかです。91年の歴史を持つ日本共産党が前進してこそ、日本の政治を未来に向かって切り開くことができます。
不屈性と先見性つらぬき
侵略戦争に反対し天皇制を批判しただけで逮捕・投獄、極刑にされた戦前の日本で、「非合法」の結社として日本共産党が創立されたこと自体、大きな決断と勇気でした。国民のためならどんな困難もいとわない不屈さと、科学の立場で先々の展望を示していく先見性は、戦前戦後つらぬかれてきた日本共産党の大事な特質です。
日本共産党が戦前命がけで掲げ続けた侵略戦争反対と国民主権の主張は、アジア・太平洋戦争での日本の敗戦と戦後の一連の民主化のなかで、大きく前進しました。戦後制定された憲法が、主権者は天皇ではなく国民であること、戦争は放棄することなどを明記したのは、日本共産党の主張の正しさを証明しています。
哲学者の鶴見俊輔氏は、戦前の日本共産党の一貫した立場を、自らの立ち位置を測る「北斗七星」にたとえました。かつて自民党の党内用の教科書でさえ、「終始一貫戦争に反対してきた…共産党は、他党にない道徳的権威を持っていた」と認めていたほどです。
戦後も日本共産党は、日本を占領したアメリカによる弾圧や旧ソ連・中国の干渉など、さまざまな困難を乗り越え、自主独立の立場を確立し、アメリカいいなりと財界・大企業中心の自民党政治に反対して、「国民が主人公」の政治の実現を求めてきました。
自民党が単独で政権を維持できなくなった1990年代以来の二十数年をみても、財界など支配層は自民党政治の延命のために選挙制度まで人為的に変更して「二大政党」の選択を押し付け、それが通用しなくなると「第三極」論を持ち出し、対極にある日本共産党を国民の選択の対象から排除してきました。それと正面からたたかいながら、「自共対決」が日本の政治の本当の対決軸であることを浮き彫りにしてきたのは、日本共産党の不屈のたたかいです。そのたたかいは先の東京都議選での日本共産党の躍進にも生きています。
ぶれない裏切らない党を
憲法改悪までいいだした安倍晋三政権の“暴走”にたいしても日本共産党は真っ向から対決し抜本的な対案を示しています。憲法9条を守れという声は国民の6、7割を占めますが、日本共産党の9条を守り生かす立場は戦前からのたたかいに裏付けられ不動です。
91周年の日本共産党は、決してぶれたり裏切ったりしない党です。保守の政治家からも、「いま一番、政党としてしっかりしているのは日本共産党」(河野洋平元衆院議長)などの声が聞こえます。
歴史の試練に耐えてきたこの日本共産党を参院選でしっかり選んでもらうことは、日本の政治を切り開くうえで不可欠の課題です。
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