官邸前行動1年
初参加の若者・母親・高齢者
「原発ゼロ決断を」
即時原発ゼロを訴える首相官邸前抗議行動が29日行われました。首都圏反原発連合(反原連)が昨年3月29日から始めた官邸前抗議行動は1年を迎えました。6000人(主催者発表)が参加し、長い列に。本紙記者が100人に聞いたところ、15人が初参加。原発再稼働・新増設など原発推進に逆戻りする安倍晋三政権に「原発なくせ」「再稼働反対」の声を突きつけました。
初めて参加した東京都三鷹市の女性(18)は「自民党政権になって原発推進政策が復活したので、参加しました。原発は廃棄物が心配だし、安全神話もコストが安いというのもおかしい。すぐにでもなくしてほしい」といいます。
那覇市から6歳と1歳の息子と一緒に初参加した女性(44)は「一人ひとりの力は小さくても、毎週毎週たくさんの人が集まってアクションを起こしている。沖縄に帰ってもがんばるぞと思えました」。
ドイツ在住の音楽家(69)は「私も何かできないかと初めて来ました。まだ福島の事故が収束していないのに再稼働なんてとんでもない」。初参加の東京都荒川区の女性(82)は「ヒロシマ、ナガサキ、ビキニ、フクシマという悲劇を繰り返してはいけない」。
千葉県市川市の女性(68)も初参加。「原発はとめても、そのあと放射性物質の処理など長い時間がかかります。すぐに原発ゼロを決断してほしい」と話しました。
この日は、ファミリーエリアでの行動も行われました。
志位委員長ら連帯
日本共産党の志位和夫委員長は29日、官邸前抗議行動に開始早々から駆けつけ、集った人たちとともに約30分にわたって「原発いらない」「さっさと廃炉」「再稼働反対」と声を上げ続けました。行動には、穀田恵二国対委員長、笠井亮衆院議員も参加し、参加者とともにコールを繰り返しました。
徐々に夕やみに包まれていく官邸前。スピーチで志位氏は、この1年間、毎週、誰もが参加できる抗議の場をつくった反原連に敬意と連帯の意を表しました。
福島第1原発では汚染水タンクが増え続け、仮設の配電盤はネズミ1匹で停電事故が起きるなか、志位氏は「どこが収束ですか。事故は続いています。収束宣言を撤回し、被害者への賠償と除染をおこなえ」と官邸に向かって訴えました。
「事故が収束していないのに再稼働など論外です。すべての原発をなくす日まで頑張りましょう」と参加者を激励すると、大きな声援と拍手がわきました。
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