沢口です。
今日はある女の子のことを書きたいと思います。

育った町を地元と呼び、育った家を実家と呼ぶことに違和感を感じなくなってきたこの頃。
上京して四ヶ月、周りの環境に慣れ、たはずだがそんなことはない。
絶賛ホームシック中。
上京して二ヶ月辺りは毎晩泣いてばかりいたが、今ではその涙も意味のないものだと勘づいてしまい、朝をなるべく平常に迎えられるようにそっと眠ることに集中するばかりだ。

そんな日々に嫌気がさした。
何か変えなければと、散歩に出掛けてみたり、図書館でひたすら本を読んでみたり、喫茶店に入ってみたりした。
でも終われば淋しさに襲われてしまう。


ふと、近所の銭湯に向かった。
地元の人に愛されている銭湯だった。
とても場違いだと思った。
でも料金は払ってしまった。まあ、サッと済ませてしまおうと思った。
とはいえ、郷に入れば郷に従えというように、そこのルールがある。
戸惑いを初めての人