アクセスジャーナルNO.29(2018年11月5日)地面師詐欺事件で捜査情報を漏らした警官の正体
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2018年11月5日号:VOL.29
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1.今週の相場展望(10月29日~11月2日)&MY注目銘柄
2.<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(698)
「トンピン銘柄」に黒幕!?
3.「積水ハウス」地面師詐欺事件で捜査情報を漏らした!? 警官の正体
4.あの「豊田建設」元顧問の自殺にも関係か
ーー社員が3人続けて自殺!? の福岡県内企業
5.新宿・歌舞伎町近く
ーー訳あり物件に手を出した「パナソニックホームズ」
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★1.今週の相場展望(10月29日~11月2日)&MY注目銘柄
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≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週末の日経平均株価の終値は21,185円となり、先週比-1,347円
もの大暴落。そしてその夜のNYダウは、すさまじい動きをみせた。大幅に出
来高を伴いながら右往左往を繰り返し、一時は+180ドル高があったものの、
その後-519ドル安まで下げて恐慌入りかよと思われたのち(※その瞬間、
日経平均先物は20,790円)、最終的な終値は24,688ドルの-296
ドル安で引けた。その後NYダウのCFDは、27,730ドルまで小幅上昇
し、日経平均先物は21,230円まで戻っている。
この様子を深夜までにらめっこをしていた筆者であるが、感想をいうならば、
株安がこれで終わったのか判断がつかない―――である。この日のNYダウは
十字架のようなチャートで気迷いをみせたのだが、AM5:30から引けの6:00
にかけて出来高は急速に減ってヨコヨコ状態となった強含んだことは、今週の
株価に効く、と判断したい。また、出来高が505,313,987株もでき、10月12日
に-832ドル時につけた522,876,538株と同水準まで膨らんだことでセリン
グマックスであった可能性は非常に高い。ただナスダック市場は、グーグルと
アマゾンの暴落もあり、引けにかけて売買代金を伴って少し株価を戻したもの
の、売買代金の水準が上がってこなかったため、こちらは株安が止まったか判
断ができない。
他方、日本市場を振り返ると、先週は火・水・木と地合い悪化が極まってい
たが、どうにも売買代金が膨らんでセリングマックスという、わかりやすい状
況にはならなかった。2月の暴落の際は、5兆6000億円に達していたことを考
えると物足りない。かろうじて、金曜日に寄り天で3億1857億円まで売買代金
が膨らんだことをどうみるか!? といった程度か。
そんな日本市場は、涙あふれるヒドイ惨状を呈している。マザーズ銘柄の信
用評価率(松井証券)は▲27.91%と、チャイナショックがあった2015年
時を下回ったようだ。ここだけに投資していた個人投資家は、市場からの退場
を免れないだろう。もちろん、日経平均株価に関しても、悲惨な状況は変わら
ない。25日移動平均線(23,124円)との乖離率をみると(現在株価21185円-
移動平均線23124円)÷23124= ▲8.38%。通常、▲8%で底打ち間近、▲
10%で反発に向かうといわれるが、本年2月につけた暴落開始時は▲8.51%
(※チャイナショック時は▲12.24%)までいっていることから、まだもう少
し下げる余地があるといえる。ちなみに金曜の夜に日経平均先物がつけた2079
0円で計算すれば▲10%となり、底打ち水準であった。
また、これから「リバンドが始まる!」と騒ぎ立てるには、少々様子がおか
しい事象がでてきている。先週からスタートした2019年度中間決算。ポツポツ
だが出揃いはじめ中身を確認すると、事前予想では中間決算で43%の企業が上
方修正し、下方修正は15%程度の予測であったにもかかわらず、意外にも(こ
うまで暴落してれば意外ではないか)下方修正が多少でており、加えて上方修
正が予想よりも少ない。このため日経平均EPSは先週比で下がってしまって
いる。しかし、それでも今期の「日経平均EPS予想」は、10月26日時点で1
713円もあり、本年1月5日時点の日経平均EPSが1517円だったこと
を考えれば、+29%もの水準で、よもやEPSが再び1500円台に落ち込む可
能性はゼロであるため、現在の株価水準はおかしいと言わざるをえない。野村
証券の予想数字をみると、中間決算前の日経平均EPS予想は、2019年度1770
円、2020年度1900円と上昇する見立てであったので、最悪の事態が起こっても
EPSが1700円を割ることはないだろう。
さて、今週のストラテジーへと移りたい。
世界の株価が全面安状態の中、ハイイールド債、CRB指数、新興国通貨に、
直近そこまでの落ち込みは見られない。極端に動揺しているのは「株式」だけ
(※それまでに前述3指数は早々と下落していた)ということらしいが、これ
は現在の暴落局面が、ただちに世界の景気後退入りのサインではない可能性を
示唆している。また、米国企業の決算が佳境に差し掛かれば、次に待っている
のは数兆円規模の自社株買い。よって筆者は、先週金曜日のNYダウがセリン
グマックスであったものと捉え、今週こそ株価底打ちの可能性が高いはずだと
みている。
ただ、週明けは日米ともに追証売りや、特に怖いのは米国年金基金などの売
りが遅れて出てくる可能性があり、火曜日の寄りまでは様子見、ないしはデイ
トレが鉄則だとも考えている。また、11月1日(木)のアップル決算は注目度
が極めて高く、波乱が起こる可能性は高いが、おそらくはこのあたりで大きな
反発局面もくるものと考えている。11月6日(水)の米国・中間選挙はトラン
プ・共和党が追い上げをみせており、現時点では大きな波乱にはならない、と
いう見立てがコンセンサスとなっているため、今週は株価の戻りを試す可能性
が高い週となるだろう。日本株が3兆2000円を越えるような売買代金を伴って
上昇を開始した時は、無条件に買い!のサインと捉えて戦いたい。
そんななか、相場の戻り局面では「日経平均株価指数」から上昇していくの
が常であることは忘れないようにしたい。こうなった局面では、日経平均先物
を買うのが効率よく手っ取り早いが、口座開設ができていない方は「NF日経
レバレッジ(1570)」がよいだろう。
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