ジュニアドクター育成塾の目標
広く興味関心を持ち,新しい分野を生み出す研究者を目指そう!
もくじ
1 ジュニアドクター育成塾事業とは
2 いろいろな受講コース
3 どんなことをするの?
4 いつ,どこで行うの?
5 申し込むには?
6 選抜試験って?
7 保護者の方へ
A インターネット環境が必要です
B 選抜はかならず行う必要があります
C 自覚を持った行動が必要です
D 保護者参加回があります
E 突出した才能を持つお子様の対応について
1 ジュニアドクター育成塾事業とは
ジュニアドクター育成塾は,小学校5年生から中学校3年生が参加する,次世代のリーダーとなる研究者をそだてるためのプログラムです。最大4年間かけて,体験講座と新聞作成講座,そして研究活動によってみなさんの力を伸ばしましょう。
とくちょう① 小学生も参加できる,はじめてのプログラム!
※だいじなこと※
このプログラムではインターネットおよびパソコン(タブレットを含む)が使えることが必要です。インターネットを使って愛媛県もしくは他県に広がる仲間と対話しながら活動していきます。
(1)連絡や話し合いに使うSlack
Slackは科学やビジネスの世界では,よく使われているアプリです。
(2)講座や新聞作りに使うロイロノート
ロイロノートは,ICT教育によく使われているアプリです。
2 いろいろな受講コース
愛媛大学のジュニアドクター育成塾は,3つの受講コースを用意しています。
① 通学受講生 25名選抜。通学受講生は,愛媛大学に通学してすべての講座を受講します。
② ネット受講生 15名選抜。ネット受講生は,通学がむずかしい人が参加する方法です。プログラムは通学受講生とおなじです。
必須:第1テーマ,第2テーマ,成果報告会(最終回)
通学回数:
選択(通学かネット受講):第3から8テーマのうち,ふたつ以上通学する。
③ 未来の受講生(選抜はありません) 人数制限なし。愛媛県外で通学できない人でも参加できます!
ネット配信のみで講座に参加します。プログラムは通学受講生とおなじですが,一部のネット配信が受講できません。通学できない遠隔地や小学5年生〜中学3年生以外でも参加できます。ただし,1年で受講は修了すること,大学での実施には参加できないこと,成長記録がもらえないこと,研究活動に参加できないことなどが,他のコースとちがいます。
とくちょう② ひとりひとりの成長記録をつくります!
通学受講生は,いろいろな挑戦ができたり,学会に参加できたりしますので,もっとも多くの体験の機会があります。ネット受講生は「参加したいけど事情がある」人が参加することができます。どちらのコースでも,ひとりひとりの成長記録をつくります。将来にむかって,あなたの力をのばしましょう。
※未来の受講生は成長記録をつくりません。
とくちょう③ ネット受講でどこからでも受講できる!
ネットによる受講で,愛媛大学から遠い土地でも受講できます。ネット受講生は「参加したいけど事情がある」人も視聴で参加することができます。未来の受講生は,登録すれば参加できますが,大学に通学することができないなどのちがいがあります。いろいろな人たちが参加できるコースがありますので,あなたに合ったコースを見つけましょう。
3 どんなことをするの?
広く興味関心を持ち,理解を深めて,新しい学問を生み出す研究者になるための,いろいろなプログラムを用意しています(実施内容は予定です。会社名はあいうえお順,敬称略としています)。
田中貴金属工業株式会社 都市鉱山リサイクル実験
東レ株式会社 炭素繊維複合材料研究所視察
株式会社プラスアルファ・コンサルティング テキストマイニング
和波里翠様(株式会社ディー・エヌ・エー) グラフィックレコーディング
松山大学薬学部 製薬
愛媛大学教育学部 化学発光
とくちょう④ いろいろなことができるようになろう!
このプログラムでは広く科学,科学技術,プログラムなどの分野について体験し,理解を深めます。あなたの力は,あなたの思っていなかったところでいかされるかもしれません。広く興味関心を持ちましょう。
プログラミングや実験,観察,いろいろなことを体験しよう!
そして,ここで理解したことを,誰にでもわかりやすく伝えるために「えひめこども科学新聞」を作成します。新聞作成に必要な技術として,和波里翠様からグラフィックレコーディングという新しいメモのとり方を身につけます。また,新聞の講評で愛媛新聞様にご協力いただきます。
とくちょう⑤ だれにでも,わかりやすく,伝える!
スティーブ・ジョブズさんもビル・ゲイツさんも山中伸弥教授も大隅良典名誉教授も大村智北里大学特別栄誉教授も,すぐれた科学者,科学技術者,プログラマーはみな,すぐれた「伝える力」を持っています。たのしかった,おもしろかったでおわるのではなく,「なに」を身につけ,「どのように」たのしかったのかを伝える力をそだてましょう。このプログラムでは伝える力を伸ばすために,伝えるプロ,新聞社の協力を得て,えひめこども科学新聞を作って,あなたの伝える力を育てます。
見る,聞く,考える,伝える
4 いつ,どこで行うの?
時間 実験講座 8:30〜11:30,チームアクティビティ 11:30〜12:30
場所 愛媛大学(一部学外で実施します)
日程
実験講座は,チームで活動します。体験講座,科学新聞作成講座の2回で,ひとつのテーマについて深く考えます。実施の流れの詳細
(1)体験講座
(2)新聞作成講座
とくちょう⑤ 最大4年間,無料で参加できます!
講座はすべて無料です(遠方からの通学費は支給されません。また遠方への移動の際の飲食費はご負担いただきます)。通学受講生およびネット受講生は,1年後に第2段階への選抜があります。第1段階で1年間,第2段階で最大3年間,あわせて最大4年間,無料で参加することができます。
※高等学校の生徒は通学およびネット受講生として参加できません。
※第2段階へ進んだあとに受講コース(通学受講生とネット受講生)を変えることができます。
とくちょう⑥ 第2段階からは研究活動がはじまります!
第2段階に進むと研究活動がはじまります。研究テーマは,みなさんと話し合って決めていきます。研究のやり方は,私たちプロの科学者とおなじ「共同研究(きょうどうけんきゅう)」という方法です。小さなテーマ(あなたや他の人のテーマ)の結果を合わせて,大きなテーマの目標を解決するのが,共同研究という方法です。あなたひとりの力では,なしとげられない大きな成果をえて,学会などで発表しましょう。
とくちょう⑦ 研究活動は学会などで発表します!
このプログラムの前に行われたプログラムでは,あなたのセンパイが研究成果を日本科学教育学会や日本化学会中国四国支部大会,日本生物教育学会で発表して受賞しています。あなたの研究テーマにあった学会などで発表して,全国にいるあなたの仲間と交流しましょう。
5 申し込むには?
下にあるアンケートサイトに行き,もうしこみフォームに記入して,選抜試験を受けます。選抜試験に合格すると,通学受講生およびネット受講生として参加できます。選抜試験に合格しなかった場合,または通学ができない遠隔地,対象年齢以外の方は選抜をしない未来の受講生で参加できます。
もうしこみフォーム しめきり 6月13日
※保護者の人に書いてもらうこともありますので,保護者と相談してからもうしこみましょう。
通学受講生およびネット受講生
申込みフォームはこちら
未来の受講生コース
申込みフォームはこちら
もうしこみで必要なこと
【1】あなたが書くこと
- あなたの情報(なまえ,学校など)
- あなたについての質問への回答
- あなたの受賞歴(自由研究等の受賞など)
- このプログラムで,あなたがもっともがんばりたいことについて教えてください(50〜100字)
- あなたが最近行っている,もしくはやろうとしている研究(自由研究を含む)について教えてください(100〜200字)
- 現時点で考える,あなたの将来の姿(職業,やっていることなど)について,できるだけ具体的に教えてください。(200〜400字)
- あなたがこれまでがんばってきた研究について,ひとつだけをえらび,その研究をわかりやすく説明してください(100〜200字)
【2】保護者の方に書いていただく部分
- 保護者の方への質問の回答
- 本プログラムで育成する「挑戦する力」「考える力」「表現する力」「協働する力」のなかで,お子様が最も優れていると思う点について教えてください(100〜150字)
- 本プログラムでは,コンテストなどへのお子様の積極的な応募を期待しています。お子様の研究への意欲について教えてください(200〜400字)
- 保護者の方の情報(お名前,メールアドレスなど連絡先)
6 選抜試験って?
ジュニアドクター育成塾事業は,国立研究開発法人科学技術振興機構から予算をだしてもらって愛媛大学で実施されるプログラムです。予算を出してもらうときに「かならず試験をして参加する人をえらぶこと」が約束になっています。そのため,希望する人をすべて参加させることはできません。
選抜試験日程
本試験日 2018年6月17日(日) 9:00~12:30
予備日 2018年6月23日(土) 13:00~16:30
※予備日は,どうしても本試験日に参加できない受講希望者を対象にした日程です。開始日が近く,受験者数によって合否に影響があることもありますので,原則として本試験日への参加をお勧めいたします。
選抜試験は以下のように行われます。
①思考力試験 60分
知識ではなく,研究において必要な「かんがえる力」をはかる筆記試験です。
②実験工作力試験 90分
課題があたえられますので,その場でくんだチームで課題を解決するための活動をします。研究において必要な「ちょうせんする力」「きょうどうする力」をはかる活動試験です。
③伝える力試験 30分
どのような工夫をしたのか,結果はどうなったのか,なにが大事だったのかなど,課題の解決における,よそう,結果,こうさつについてレポートにまとめます。研究において必要な「ひょうげんする力」をはかる文章作成試験です。
選抜試験などのデータをまとめて,参加する人をえらびます。くりかえしますが,えらばれなくても未来の受講生として参加することができます。ただし,未来の受講生は,通学受講生およびネット受講生とは,ちがうところもあります。
7 保護者の方へ:もうしこむ前によんでもらってね!
A インターネット環境が必要です
プログラムとお子様のやり取りにはインターネット(Slackおよびロイロノート)を利用します。また,予習動画の視聴と課題の確認・回答などがありますので,お子様が利用できるインターネット環境はかならず必要です。国立研究開発法人科学技術振興機構から受講生へのPC,タブレットの貸与は禁止されておりますので,インターネットに接続でき,動画視聴,画像のアップロードができる環境をご用意ください。
※インターネットのご利用に関しては,原則として保護者の監督下で行っていただきますようお願い申し上げます。
B 選抜はかならず行う必要があります
国立研究開発法人科学技術振興機構から希望者全員の受け入れは禁じられており,かならず選抜を伴うという実施条件がつけられています。申し込みをなされたお子様が優れた才能を持つことは疑いの余地がありません。一方で,国民の付託を受けた税金で運営される事業ですので実施条件を遵守しなければなりません。大変申し訳ありませんが,ご希望に添えないこともありますことをご承知おきください。しかしながら,お申し込みいただいた方は,単年度登録制の未来の受講生(コースの詳細は2 いろいろな受講コースを参照してください)としての受講をお約束します。
C 自覚を持った行動が必要です
本プログラムは税金で運営されておりますので,受講者に責任ある行動が求められます。予定や提出物の提出状況などは,ご自身で管理していただきますよう,お願いいたします。また,受講者に欠席,問題行動,アンケートや課題の未回答,連絡への無回答が複数回続いた場合,受講資格を取り消すことがあります。本プログラムは,兼業の大学教員が無償ボランティアで実施しています。教育を本務とする専業の職員が多数在籍する学校とは異なり,個別対応にお時間を割くことは難しい状況です。もし何らかのご事情がある場合は,お早めにご連絡ください。
D 保護者参加回があります
第1,2回および最終回の3回は保護者の方にも参加していただき,お子様の活動について体験して頂く予定です。この3回に保護者の方が参加できない場合は受講できません。選抜後に欠席に変更になった場合は受講資格を取り消します。
E 突出した才能を持つお子様の対応について
このプログラムは突出した才能をさらに伸ばすことが目標のひとつです。一方で,チームでの活動が多いため,チーム活動に課題をお持ちのお子様は,やや活動がむずかしい側面もあります。そこで,突出した才能をもつお子様はネット受講生として受け入れ,安全な活動は大学で,危険な薬品や操作をともなうときはネットで受講することをお勧めいたします。このコースはネット受講生15名とは別の特別コースとしてご用意する予定ですので,もしこちらの受講コースでの受講をご希望の場合は,もうしこみフォームの「お子様の研究への意欲について教えてください(200〜400字)」のなかで一筆入れていただきますと対応がスムースに進みます。
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