1 安田女子中学高等学校について
安田女子中学高等学校はスーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業指定校として,平成24年度から5カ年の間,先進的な理数教育を推進されてきた,リケジョを養成する優れた学校です。昨年度から生徒研究発表会を公開してくださっているという話を伺いまして,今年度受講生9名(小学生5名,中学生4名)が発表会に参加しました。また,本学教育学研究科1年生西條くんと本学部4回生重川くん,富田くんの3名が中高生に研究成果の発表を行いました。
2 スーパーサイエンスハイスクール事業について
スーパーサイエンスハイスクール事業は,このジュニアドクター育成塾事業とおなじ,国立研究開発法人科学技術振興機構の支援事業です。本プログラムと同じように,先進的な理数教育,創造性・独創性を高める指導方法の開発を計画した中高一貫教育校や高等学校が,競争を勝ち抜いて指定されており,優れた指導法を持っています。
3 生徒研究発表会について
口頭発表54件,ポスター発表57件の合わせて101件の発表が,安田女子大学のキャンパスで実施されました。
図1 ポスター発表会場
発表内容は実に様々で,科学ばかりではなく,いろいろな分野を知ることができます。口頭発表とポスター発表は,同時に進んでいきますので,受講生はどれを見るのか,かなり悩んだ末に,一番興味があるテーマを見つけて聴講してきたようです。
図2 ポスター発表を聴講しました
発表を記録し,質問をして,研究への理解を深めていきました。
4 高等学校生徒の懇談について
発表会のあとに,安田女子中学高等学校のご厚意で,生徒さんたちと懇談する時間をいただきました。生徒さんひとりひとりから改めて研究について伺い,発表の場では聞けなかった詳しいお話や研究への想い,進め方などの先輩たちの話をたくさん伺うことができました。
図3 高校生と懇談中
受講生はみな熱心に研究について伺っていましたが,小学生はプラナリアに一番興味があったようです。プラナリアをどこで捕まえるのか,どうやって飼うのかなど,高校生は質問攻めにあっていました。
図4 プラナリアって不思議な生き物ですね
また,銀イオンの静菌性の研究についても話を伺うことができました。身近な問題を扱っているので,受講生は熱心に話を聞き,大変有意義な時間を過ごしました。
図5 お話を伺う受講生1
図6 お話を伺う受講生2
図7 お話を伺う受講生3
図8 お話を伺う受講生3
時間の関係で残念ながら午後の講演を聴講することはかないませんでしたが,小中学生には,直近の将来像として,中高生が研究をすすめる際に,どんな工夫をしているのか,また研究テーマをどんなふうに見つけるのかを知るための良い機会になりました。
貴重な機会を与えていただきました,安田女子中学高等学校様に,この場を借りて深く感謝いたします。安田女子中学高等学校様のSSH生徒研究発表会のサイトを以下に示します。
http://www.yasuda-u.ac.jp/jh/event/1711.html
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