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山田玲司のヤングサンデー 第328号 2021/2/8

「Clubhouse」と「BUMP OF CHICKEN」

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【ビートルズかストーンズか?】


「ストーンズのファンの女の子の方が垢抜けてていい女だったんだよね」


こんな話を村上龍さんが何かで言っていたのを覚えている。

60年代の半ば、日本にビートルズとストーンズが入ってきた時の話だ。


その時ビートルズに飛びついた女の子は「垢抜けていない感じ」でストーンズのファンになった女の子は「垢抜けていていい女」が多かったというのだ。


今となっては少々乱暴な物言いではあるが、こういう話には魅力がある。

その乱暴さを含めて「その時代」が感じられるからだ。


ビートルズ来日の年にようやく生まれた僕は当時の若者の雰囲気を知るはずもない。


昔は「煩わしい」と言われていた年長者の戦争体験談も今となっては貴重な話だと思う。




【世代間旅行】


「世代」で分断されている日本という国では「世代が違う」ことは「別の国」にいるくらい感覚が違う。


今回の「ブルーハーツの話」と「バンプオブチキンの話」も1世代違うのでまるで別世界の話だ。


おそらく70代くらいの人達から見たらどちらも同じような「ロックが好きな若者」かもしれないれど、ブルーハーツ時代とバンプ時代では常識がまったく違う。



なので「自分と違う世代」と対話する事は、ちょっとした「海外旅行」みたいな感じがする。


僕にとって「ブルーハーツの時代」は自分が住んでいた国なのだけれど「バンプオブチキンの時代」は「知らない国」に思える。

それが「世代差」なのだろう。


今回のヤンサンは、そんな2つの国を双方が「旅行」するような回だった。


それぞれの時代を体験した人がガイドとなって「その時自分が大好きだったミュージシャン」を紹介する、という「旅番組」だったのだ。

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【壊れる『壁』】


世の中は相変わらず「分断」を進める人達(メディア)が溢れている。


そんな中ヤンサンではオンライン(ZOOM会議)で「世代を超えた音楽トーク会」をやってみた。