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山田玲司のヤングサンデー 第266号 2019/12/2

下手なゲームの実況をする理由

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今回のヤンサンは久しぶりの「ゲーム実況」だった。

前回が「火の鳥解説」その前に「村上春樹、龍」をやってて、あまりにも「真面目」が過ぎるという事になり、以前より約束していた、愛☆まどんな&カッキーとのマリオカート対決をやろうという話になったのだ。


その日に備えて猛然と練習してきた愛ちゃんに対して、マリカをやれる環境にない(Switchを持ってない)我らレギュラーとの戦いは、予想通りのドタバタだったが、最高に盛り上がった。


「ゲーム実況にお金は払いたくない」と思っているファミリーもいる事がわかっているので、今回は白亜チーム(愛ちゃんとかっきー)のトークに加え、シリーズの「ユリ熊嵐解説」もしっかりやった。


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世の中に無料コンテンツが溢れているとはいえ、業界の最先端(かつ最強の異端児)柿内芳文の生トークは実は貴重なのだ。

言うまでもないが、我らが「愛☆まどんな先生」も世界的な現役アーティストだ。



そんな2人がマリオカートをやる、という動画は普通あり得ない。

漫画家と担当編集者がマリオカートで戦う、という企画自体珍しいのだ。



ゲーム対決中のコメントは概ね好意的で、楽しんでくれてる人がいる感じで、ちょっと安心した。


しかしその中に「下手なやつのゲーム見て何になるんだ」みたいなコメントも入る。

いつもの「退会します」のコメントも続く。

ネタでコメントしてる感じならまだいいけど、こういうのは楽しんで観てる人達の気分にも水を差すので心が痛む。


前回もそんなコメントがあり「ああいうのが嫌いな人もいるんだね」なんて落ち込んでると、チームの仲間が「気にする必要はないと思いますよ、色んな人がいますから」なんて言ってくれた。



【子供の顔】

ゲームをしてる時、みんなは「子供の顔」になる。

今回も明らかに仕事で疲れてるカッキーが、後半には真剣そのものでゲームに熱中していた。

「負けたくない」おっくんは言わずもがな。

愛ちゃんも大人の態度から一転、子供になってはしゃいでる。

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放課後誰かの家に集まって、みんなでゲームをしていた「あの時間」が時空を超えて蘇る。

大学生だった時にファミコンが発売された世代の僕も、大学の友人たちと朝までゲームをしていた思い出がある。


そこで勝っても負けても、儲かるわけでも、賢くなるわけでも、資格が取れるわけでもない。

意味がないけど楽しい。実に「反功利主義的」で「反資本主義的」(笑)な行為だ。

まさにここに「遊び」の本質的な良さがある。


こういう時間がないと、僕らの人生は労働と消費だけで終わってしまうのだ。


しかもゲームは平等だ。

業界一の天才編集者も、誰だかわからないサッカーのユニフォームを着た謎のおじさんも同じ条件で戦えるのだ。



【やめない人達】

番組の後半でおっくんがサッカーの三浦知良の話を熱く語っていた。

50代になっても現役サッカー選手を続ける男に感動する気持ちもよくわかる。


とは言え、ヤンサンファミリーにはそんな人達も沢山いて、その人達との企画も進んでいる。


少し前に「20代の生の話を聞こう」という放送をやった。

ヤンサン20代しゃべり場、みたいな企画だった。

実はこれの連動企画で30代の話40代の話、とやる予定なんだけど、同時に「やめない人達」のトークサミットもやるのだ。