――ナイフの根本の方にも血。
それは、なにを意味している?
考え込んでいるあいだに、メールが届いた。
『今八千代は近くにいますか?居たらメリーに連絡を取れるか?』
オレは雪に向かって尋ねる。
「そういえば、ドイルはどこに行ったんですか?」
「屋敷の前で待っているみたい」
そうか。
「すみませんが、呼んできてもらえますか?」
わかった、と応えて、雪は席を外す。
オレは次のメールをひらく。
『PCの指紋も調べてくれ』
「宮野さん、PCの指紋を調べてもらえませんか?」
「さっきやったわ」
……どうして、そんなことを。
「センセイの指紋を知りたかったのよ。PCにある指紋は、この部屋のあちこちに残ってるみたい。たぶんセンセイのものでしょうね」
なるほど。
「ついでに、その指紋がティーカップの、最後の指紋と一致したわ」
宮野さんはにっこり笑う。
「山本さん、センセイ、それからメリー。ティーカップはたぶんこの3人で決まり」
少年(臨時代理! リンちゃん) @3d_bell
@3d_bell
【久瀬くんからの返信】
雪によると、八千代は館の前で待っているとのこと。
彼女に呼んできてもらう。
少年(臨時代理! リンちゃん) @3d_bell
このメールを送りました!
ゲコ@SOL @tuno17169264 26秒27秒前
@3d_bell 久瀬くんに、「PCの指紋も調べてくれ」と伝えて下さい。お願いします。
少年(臨時代理! リンちゃん) @3d_bell
@3d_bell
【久瀬くんからの返信】
この部屋に多く残されている指紋がある、とのこと。
ティーカップの指紋のうちのひとつもこれ。
おそらくセンセイ自身のものだと思う。
朝生 葉月の葉っぱ @A_hazuki
ティーカップ確定したかー。
※Twitter上の、文章中に「3D小説」を含むツイートを転載させていただいております。
お気に召さない場合は「転載元のアカウント」から「3D小説『bell』運営アカウント( @superoresama )」にコメントをくださいましたら幸いです。早急に対処いたします。
なお、ツイート文からは、読みやすさを考慮してハッシュタグ「#3D小説」と「ツイートしてからどれくらいの時間がたったか」の表記を削除させていただいております。
コメント
コメントを書く