3D小説「bell」本編

■久瀬太一/12月25日/20時35分

2014/12/25 20:35 投稿

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  • bell本文12月25日
久瀬視点
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 オレはメールをチェックする。

『指紋どうなった?』

 そうだ。
「宮野さん、指紋は?」 
「とりあえず、ここにいる人たちの指紋と、カップの指紋は一致しなかったわ。もちろん山本さんをのぞいて」
 そうなのか。
 ならつまり、今この場にはいない2人がこの部屋に入っていた、ということだろうか。


『昨日のセンセイとの会話の声はおかしくなかったか?こちらがリュミエールの光景で確認した限りでは録音のように聞こえた』

 オレは山本に尋ねる。
「なあ、昨日のセンセイとの会話、へんだって言ってたよな?」
「うん」
「それが録音だった可能性はあるか?」
 少し考えて、山本は頷く。
「私が紅茶を運んでから、紅茶を運べって頼まれたよ」
 なら、その可能性は確かにある。

『コーヒーカップの指紋と君が少年ロケットにもらったスマートフォンの指紋を比較してみて。一致したらニールはメリーをかばってる』

       ※

 どういうことだ?
 ――わからない、けれど。
「宮野さん、このスマートフォンの指紋を取ってもらえませんか?」
 彼女は顔をしかめる。
「あんたの指紋は関係ないでしょ」
「別の指紋もあるのかもしれないんですよ」
 彼女は、わかったわ、と答えて、スマートフォンの指紋を調べる。
「お、確かにあるわね」
 あった。
 ――メリーの指紋?
 なぜ?
 いや、とにかく。
「その指紋、ティーカップの指紋と一致しませんか?」
「待って」
 彼女はふたつの指紋を見比べて、ゆっくりと口をひらいた。
読者の反応

少年(臨時代理! リンちゃん) @3d_bell
春桜@haruzakura0312
@3d_bell そういえば指紋どうなった?というメールを久瀬君に 

【久瀬くんからの返信】
カップにある正体不明のふたつの指紋は、今ここにいる誰とも一致しなかったようだ。


少年(臨時代理! リンちゃん) @3d_bell
このメールを送りました!
ハイド3D小説『bell』アカウント
@haidremarkbell
主人公に「美優さんに昨日のセンセイとの会話の声はおかしくなかったか?こちらがリュミエールの光景で確認した限りでは録音のように聞こえた。」と送っていただきたい。


少年(臨時代理! リンちゃん) @3d_bell
@3d_bell
【久瀬くんからの返信】
録音かもしれない。紅茶を運んでから、紅茶を運べって頼まれた、と山本が言っている。


少年(臨時代理! リンちゃん) @3d_bell
QED
@qed223
@3d_bell 主人公に「コーヒーカップの指紋と君が少年ロケットにもらったスマートフォンの指紋を比較してみて。一致したらニールはメリーをかばってる」と送ってください。

【久瀬くんからの返信】
一致した。


イヴの夜を自宅で過ごすいい子 @char_c3
これはきたか





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お気に召さない場合は「転載元のアカウント」から「3D小説『bell』運営アカウント(  @superoresama )」にコメントをくださいましたら幸いです。早急に対処いたします。
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