久瀬視点
banner_space.png クリスマスの朝、枕元に期待する歳でもないけれど、やはり25日の朝は少しだけそわそわする。きっと幼いころの記憶が、心の深いところに残っているからだろう。
 もちろん目を覚ましても、プレゼントボックスはみつからなかった。
 オレは目元をこすって、妙に鮮明な、昨日の夜にみた夢を思い出していた。
 ――お前はさっさと記憶を取り戻すところからだ。
 と、あのきぐるみは言った。
 記憶? オレはなにか忘れているのだろうか?
 考えてもわからないけれど、女の子を助ける話だ、といわれたことが気になっていた。
 どうしたものだろう、と頭をかいていると、スマートフォンが震える。
 ちょうど枕元――昨日、眠る前に置いたままの位置だった。
 まさかこんなものが、クリスマスプレゼントだなんてことはないだろうけれど。
 オレはそのメールを開く。

       ※

 君はあの夏を思い出さなければいけない。
 時間はあまりない。
 てっとりばやいのは、一冊の本をみつけることだ。

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       ※

 なにかの書影?
 そのメールの後ろには、ある古本屋の名前が記載されていた。

読者の反応

八幡@3D小説 @Yawa_bell
まさかの本の写真www


パイロ亭@川越ソル @pyroteeeeeeeee
確かに書籍を読めば半分くらいは内容理解はできるけどww 


桃燈 @telnarn
「あの本」は存在しないはずだ!これはつまり、だれか本屋に届けろってことか!!


わらびもち@3D小説垢 @namakero_3d
bellを売る→売った人の手元からbellがなくなる→もう一冊買う→運営が儲かる


わらびもち@3D小説垢 @namakero_3d
古本といえばやっぱり神保町ですよね





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