■久瀬太一/12月25日/11時
クリスマスの朝、枕元に期待する歳でもないけれど、やはり25日の朝は少しだけそわそわする。きっと幼いころの記憶が、心の深いところに残っているからだろう。
もちろん目を覚ましても、プレゼントボックスはみつからなかった。
オレは目元をこすって、妙に鮮明な、昨日の夜にみた夢を思い出していた。
――お前はさっさと記憶を取り戻すところからだ。
と、あのきぐるみは言った。
記憶? オレはなにか忘れているのだろうか?
考えてもわからないけれど、女の子を助ける話だ、といわれたことが気になっていた。
どうしたものだろう、と頭をかいていると、スマートフォンが震える。
ちょうど枕元――昨日、眠る前に置いたままの位置だった。
まさかこんなものが、クリスマスプレゼントだなんてことはないだろうけれど。
オレはそのメールを開く。
※
君はあの夏を思い出さなければいけない。
時間はあまりない。
てっとりばやいのは、一冊の本をみつけることだ。
※
なにかの書影?
そのメールの後ろには、ある古本屋の名前が記載されていた。
八幡@3D小説 @Yawa_bell
まさかの本の写真www
パイロ亭@川越ソル @pyroteeeeeeeee
確かに書籍を読めば半分くらいは内容理解はできるけどww
桃燈 @telnarn
「あの本」は存在しないはずだ!これはつまり、だれか本屋に届けろってことか!!
わらびもち@3D小説垢 @namakero_3d
bellを売る→売った人の手元からbellがなくなる→もう一冊買う→運営が儲かる
わらびもち@3D小説垢 @namakero_3d
古本といえばやっぱり神保町ですよね
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