山本視点
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 扉を開いたのはファーブルだった。
 彼は部屋に駆け込み、なにかつかみ上げる。
 巨大な白い布袋だった。口が赤いリボンで結ばれている。
 あれは、どうみても――
「プレゼント?」
 とファーブルが呟いた。
 彼はどこか乱雑な手つきでリボンをはずし、そっと袋の中を覗き込んだ。
「なにが入ってるんですか」
 と、私も隣に立ってのぞき込む。
 ファーブルは丁寧なてつきで、中身を床に並べた。
 小道具がたくさん。すべてに、名前のラベルシールがはってある。
「どうやら、先ほどのホールの棚に並べるべきアイテムのようですね」
 
・あますぎるわたあめ
・イミテーションのプリン
・こうかなちょうつがい
・これしかないよりみち
・しんしようくつした
・つけたことのないリップクリーム
・ぬいかけのマフラー
・へんなさびおとし
・れきしあるモンスター
・んなわけないだろとつっこまれるンゴロンゴロ

 合計、10個。
 んなわけないだろとつっこまれるンゴロンゴロってなによ、とつい呟いた。


 部屋でみつかったものはそれだけではなかった。
 左に進むと、奥の壁には、額に入った絵がいくつもかかっている。といっても絵画ではない。シンプルなイラストが多い。林檎や、地球といった。写真っぽいものや、文字もある。
 部屋の中心には向かい合わせにソファとローテーブルが置かれており、談話室かなにか、そんな雰囲気だった。
 ベートーヴェンが、壁にかかった絵のうちの1枚、漫画のラフのような絵に歩み寄り、額ごと壁から外す。
「ちょっと」
 私はつい、声をかけていた。不用意に触るのは危ないかもしれない。それに、額入りのイラストは、鞄に入るようなサイズではなかったけれど、この人なら平気で持ちかえろうとするんじゃないか、と不安になったのだ。
「なによ。単に調べようとしてるだけでしょ――ほら」
 現れた壁には、黒いペンキで「Lud」と書かれている。
「あ。これも、謎解きなんでしょうか」
 疑ってしまってすみません、と私は彼女に頭を下げる。
「いいわよ。それより、他の絵も外してみましょう」
 私たちは手分けして、すべての絵を外した。
 それぞれ、壁に書かれていた文字と見比べる。

 Alb 
c7658378df7305ea57f5d87a1aa94f328c758d7d
 
 Ale 
91ce56811871ac7b87d79a60f0cbe275b7905d22
 
 Gal 
e8c4bb1afd704291a8b2b9d5f001be4891c4985a
 
 Isa 
246114312b8b1707aca507abab6fa6f2d15837ba
 
 Jea 
23ae24afadb73440806aec04bf86e9083798b42d
 
 Joh 
0a0865fd701ecf526c1f818ab101e15a53811044
 
 Lud 
4faae50886689f3d9c51e05e9badb6a1d1bb48b3
 
 Mic 
9bc80624742a2d08047444ed10837f9d12d6e98c
 
 Tez 

bb606d941143f4279e93426f098b29dbc134c324
 
 Tho 
a8446e3ba55c05cd4d1e29224da1e591c563b5bf
 
 Wil&Orv
5787b75ee7e9166ed19c17c8a2c28890b6305aef
 
 謎かけなのだろうが、さっぱりわからない。
 私たちは、床に並べた絵と、壁を見比べながら頭を悩ますこととなった。
読者の反応

はるり@3D小説@埼玉班 @haruri_37
んごろんごろwwwwwwww


鬼村優作 @captain_akasaka
しりとりの禁じての一つンゴロンゴロ保全地域ですな


カカロー@ソル岐阜班 @kakaro_sol
これノイマンとかニュートンとか偉人を表す絵画かな?





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なお、ツイート文からは、読みやすさを考慮してハッシュタグ「#3D小説」と「ツイートしてからどれくらいの時間がたったか」の表記を削除させていただいております。
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