くぁん のコメント

ジャニーズ事務所」の社名変更に関して、文化人類学の教授が新聞で自説を述べていました。

答えとしては、まぁ、よくあるジャニー氏の行為は"性加害"であり、社名は変えるべし!というものなのですが。そこへ色々学者ならではの説明がついてきます。

先ず社名、つまり"名称"とは、単なる記号でなく、特定の地域や共同体で長い時を刻み、歴史が醸造され愛着が生まれる…それを表象しようとしているのが"名称"であると。その中にはトヨタ、ホンダ、スズキなど、人の名前を冠しているものもあるが、名字が冠であれば、一族を想起させるものの、個人は特定されにくい。しかし、".ジャニーズ"はジャニー氏本人を連想させ、特に事務所内部の人へ、その権力構造を強く意識させたのではないか?と。

ロシアのレニングラードがサンクトペテルブルクという名称に戻ったのは、民衆の共産主義への否定、訣別の表れであり、ジャニーズ事務所への名称変更は、日本人の場合は「ジャニー氏の性加害」という"穢れ"と決別する神道的な"禊"として、名称変更を強く求めているのでは?と分析しています。

でもここで「ん?」と感じたのは、そもそも外圧が来るまでは何事もなかったかのようだったのに、急に"穢れ"を感じるようになったのは、「神道的感覚」からではなくて、「キリスト的人権真理教」からなのでは?"禊"だけは「神道的」に執り行っている、ということか?何だかヘンテコリンな気分である。いや、これはアメリカ発の"キャンセルカルチャー"を日本人が猿真似してるだけだそ!と思ってしまうのです。

最後に"名称変更"は、ジャニー氏を敬愛していたタレントなどにとっては簡単な事ではない。ファンにとっても喪失感はあるかもしれないが、直接的な関わりが薄いし、距離が遠い分、時間が経てば馴染むでしょう、と。タレント、ファン、これらの人達へのケアが重要と、いつもの「これさえつけとけば大丈夫」パターン。

全体的に、こういった専門家の弁は、コロナの時にも感じたが、本当に苦しむ人への寄り添い感が全く感じられない、という印象です。やっぱりその点で、小林先生の論は、目線がファンやタレント、今苦しむ人達への目線なのだな♡

No.90 8ヶ月前

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