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2016年第18回ジャパンダートダービー(大井) 予想

2016/07/12 12:00 投稿

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まずは展開から。
中央勢が前を占める、ダートグレード戦らしい展開が予想されます。

ユニコーンS2着のストロングバローズ。
兵庫チャンピオンシップを勝ったケイティブレイブ。
京都 鳳雛Sを勝ったキョウエイギア。

これら三頭は、中山 伏竜Sでも先行した馬達。

大外枠を引いたケイティブレイブが、兵庫チャンピオンシップに続きハナか。
この大外枠から中途半端な競馬となれば、道中で外外追走のロスが発生するだけに、この枠でユタカとなれば、ハナに立つのは容易いでしょう。

そこからデムーロ@ストロングバローズ、戸崎@キョウエイギア内から続く形。
ここは競り合い無く、隊列すんなり。
ケイティブレイブのマイペースで、前半はゆったりとした流れとなりそうです。

しかし、この三頭は何れもテン乗り。
この先行有力馬が全てテン乗りでの競馬と言うのはレアケース。

これら三頭に其々言えるのは、鞍上が馬の特徴、実戦に於ける脚を全く図れていない事。
何れもトップジョッキーであり、腕は間違いなく確かですが、ここに出走している馬達はG1だけに能力は世代トップクラス。

勝負に於けるほんの少しのアヤが勝負を決める可能性が高いだけに、これまでのレースを踏襲した無難なレースしか出来ない恐れが多分にあります。

前々から競馬が出来る優位性はありますが、有力処の一頭であるユニコーンS馬 ゴールドドリームの存在がポイント。
府中千六のヒヤシンスS、ユニコーンSで見せた末脚を引き出すのは、今年のダービージョッキー 主戦の川田。

その馬の全てを知り尽くしている鞍上と、全く実戦での感覚を知らない鞍上が騎乗しての競馬となる先行有力馬三頭の戦い。

この図式ならば、確実にアドバンテージとなるのは川田@ゴールドドリームでしょう。


先行有力馬の三頭は、後ろに位置するゴールドドリームを意識しながら、序盤からは無理が出来ない競馬。
レースを形作れる分の優位性こそありますが、何処までの末脚を引き出せるかは手探り。

これにより、これまでのレースぶりを踏襲した競馬となるのは確実で、先行有力馬三頭は、無難な競馬しか出来ないと見る所以です。


序盤はケイティブレイブ主導のゆったりとした流れ。
勝負は向正面半ばから、戸崎@キョウエイギアの動きがポイント。

このキョウエイギア自身、レースクラッシャーの競馬ぶり。
溜めても切れず、その分、息の長い持続力に長ける末脚を持っており、三分三厘から早目に動く、とにかく強引な競馬ぶりが目立ちます。
北海道二歳優駿、小倉 くすのき賞、中山 伏竜S、府中 青竜Sと、早目早目に捲っていく競馬が、主戦であった中谷の作戦。

上がり勝負では確実に分が悪く、馬の特徴は知らなくても、大井を知り尽くしている鞍上 戸崎の仕掛け、向正面半ば過ぎからの動き出しがレース最大のポイントでしょう。

この動き出しに呼応するのが、逃げるであろうユタカ@ケイティブレイブ。
この馬は外から被せられる形となれば、行きたがる側面があります。

2月のヒヤシンスSでは、外からラニの捲りに被せられ、早目早目の競馬をせざるを得なくなり、中山 伏竜Sでは、前述 キョウエイギアの捲りに呼応する形で一緒に進出。

着順は、ヒヤシンスS4着、伏竜S3着と、最後は一杯となってしまいました。

前走の兵庫チャンピオンシップでは、テンから積極的な競馬。
抜群の小回り性能を見せ、終始、マイペースに持ち込む楽な形でゴールドドリームに圧勝。

自分の競馬が出来た時の強さは光りますが、自分のリズムを崩された時の弱さもあります。

ここは、伏竜Sでリズムを崩されたキョウエイギアの存在は、この小回り巧者には厳しいレースに。

戸崎@キョウエイギアは、追走馬の脚をなし崩しに使わせる早目早目の捲り。
特に、川田@ゴールドドリームの瞬発力を削るのであれば、直線までのアドバンテージが欲しい処。
呼応するユタカ@ケイティブレイブも流れを引っ張る形となり、向正面半ば過ぎからの流れは急流。

序盤はスローでも上がりが掛かる展開となりそう。
ここでの好例は、昨年のジャパンダートダービー。

瞬発力に長けるノンコノユメに対して、逃げたクロスクリーガーのペースは絶妙。

ペース:12.5-12.0-12.7-13.3-12.5-12.2-12.2- 12.7-12.6-12.9
前半37.2-50.5-63.0 後半62.6-50.4-38.2

前半緩く出しながら、ジワジワとペースを上げて引っ張ったクロスクリーガー。
これにより、追走に苦しんだのが、三番人気だった鳳雛Sを好時計で勝ったライドオンウインド。
番手からの絶好の位置取りでありながら、岩田の作り出した絶妙なペース配分により、脚をなし崩しに使わされた形で一杯に。

結果、ノンコノユメの強烈な末脚に屈する形でクロスクリーガーは2着と破れましたが、この絶妙なペース配分は、今年にも当てはまりそうな好例。

ユタカが順調にスローで先導し、戸崎が早目に仕掛けるペースとなれば、昨年のような流れとなりそうです。


これを踏まえ、本命はバルダッサーレ。
昨年のジャパンダートダービーを参考とするのであれば、3着だったのは東京ダービー馬のラッキープリンス。
当時9番人気の人気薄で、このペースで生きたのは、大井二千のレース経験でしょう。

中央勢との違いとなれば、やはり、距離経験の差は非常に大きいのではないかと。
それが、スタミナを要する上がりが掛かる展開となれば、尚更です。


前走東京ダービーを振り返ると、京浜盃、羽田盃と、時計レベルは近年最遅となる低レベル。
実際、東京ダービー2着となったプレイザゲームの走破時計 2.08.3は、過去10年の東京ダービーでは掲示板すら入れない程でした。

そのプレイザゲームに7馬身もの差を付け圧勝した、このバルダッサーレの評価となればどうか。

過去10年の東京ダービーと比較して見ました。

過去10年の東京ダービーペース推移。
15年(稍)前半36.1-49.4-62.3 後半65.2-52.3-39.7
14年(良)前半35.7-49.2-62.1 後半63.8-50.5-37.2
13年(良)前半36.5-49.9-62.8 後半64.4-52.0-39.5
12年(良)前半35.6-48.9-61.8 後半65.0-52.3-39.8
11年(良)前半34.8-48.0-60.9 後半65.6-52.6-39.3
10年(良)前半35.8-48.6-61.7 後半65.0-51.9-38.9
09年(稍)前半35.2-48.4-61.6 後半65.1-52.4-39.3
08年(不)前半35.0-48.3-61.2 後半65.3-52.8-39.7
07年(良)前半35.4-48.2-61.0 後半64.0-51.0-37.7
06年(良)前半36.6-49.9-62.8 後半65.7-52.2-39.5

16年(良)前走34.6-47.9-61.0 後半65.9-52.6-38.8

前半3、4F通過時点のペースは過去10年との比較では最速。
前半千米通過では、07年と並び、11年に続くハイペース。

そして、後半5Fは過去10年との比較でも最遅である事がわかります。

時計的レベルが低い今年の南関クラシック勢では、このハイペースに対応出来ないのは当然。
京浜盃、羽田盃を勝った、南関一番馬のタービレンスが3着と、バルダッサーレの捲りに全く対応出来ないまま、流れ込むだけの内容も致し方無いでしょう。

しかし、このレース上がり38.8は、過去10年比較では、なんと3位級の成績。

07年、14年に続く上がりが速い時計で、この07年、14年の勝ち馬はジャパンダートダービーで勝ち負け級。

14年の勝ち馬は、今も南関トップクラスの実力馬である全日本二歳優駿を勝ったハッピースプリント。

07年はアンパサンドが勝ちましたが、一番人気で2着となったのは、次走でジャパンダートダービーを勝ち、G1を5勝する事となるフリオーソ。
その年、07年のJDDは、フリオーソ、アンパサンドの東京ダービー2、1着馬のワンツー。
07年のユニコーンS馬であったロングプライド以下の中央勢を全く寄せ付けない走りで圧倒しました。

それらに続く過去10年でも3位の上がりを、前半3Fから過去10年でも最速のペースで叩き出したバルダッサーレ。
しかし、上がり37秒台の07年、14年と比べると、かなり離れている事も確か。

比較対象を今度は上がり4位となる10年のレースと比べると、勝ち馬は、今年のバルダッサーレに良く似た経緯で南関に移籍してきたマカニビスティー。

この時の3着馬 マグニフィカが、10年のジャパンダートダービーの勝ち馬。
勝ち馬 マカニビスティーは出走せず、2着のガナールは出走直前に取消となり、東京ダービー最先着馬のマグニフィカが中央勢を抑えての大金星となり、こちらも勝ち負け級となっています。

次に、今年と酷似しているペースだった11年との比較。

11年ペース:12.0-10.9-11.9-13.2-12.9-13.0- 13.3-13.5-12.4-13.4
16年ペース:12.0-10.7-11.9-13.3-13.1-13.3- 13.8-13.5-12.2-13.1

非常に良く似たラップ構成をしており、その11年の勝ち馬は、あの女傑 クラーベセクレタ。

11年のレース上がり39.3、クラーベセクレタを含め、2着のヴェガス、3着 キスミープリンスの三頭は其々、レース最速の上がり39.0で、クラーベセクレタはヴェガスに一馬身差の勝利。

その後、ジャパンダートダービーに参戦し、グレープブランデー、ボレアスとの叩き合いの末、グレープブランデーから0.2差の3着入線、その後、失格となりました。

このクラーベセクレタは叩き合いの末に上がり39.0をマークしましたが、このバルダッサーレは単独でのもの。

今年のレース上がりは、この馬の上がり38.8そのまんま。
特に光るのはその瞬発力、最後の上がり3Fを13.5-12.2-13.1の、一気に1.3秒もの加速力で後続を圧倒し、最後の1Fは競り合う相手もいない中、0.9秒の減速に留めた持続力も相当なもの。

クラーベセクレタと比べても、優秀さはこちらが上で、過去の東京ダービー馬の中でもトップクラスのパフォーマンスを見せたと言えます。

しかも、まだあるのが、その時計的価値。
東京ダービー開催の前開催で行われた重賞は、古馬の大井記念で、これは東京ダービーと同じく大井二千でのもの。
勝ち馬は、12年の兵庫ジュニアグランプリ、13年のシリウスSを勝った実績があるケイアイレオーネ。
その勝ち時計は2.07.4で、しかも、重馬場でのもの。

その開催前日に行われた大井千二のゆりかもめオープンの勝ち馬 ルックスザットキルの勝ち時計1.11.9(不)は、東京スプリントでの2着グレープブランデーと同タイムと、時計が出ない重い馬場ではありませんでした。

それを良馬場での競馬で、ケイアイレオーネの走破時計よりも0.5速い時計を地力で動いて叩き出したパフォーマンスは、ハッピースプリントやフリオーソ、アンパサンドと比べても引けを取りません。


前走の東京ダービーは南関移籍初戦と手探りの状態から、スクーリングでは馬場が悪く、大井での追い切りも満足に出来なかった状態。
それでも、あれだけのパフォーマンスが出来るのであれば、今回の上積みも相当なもの。

鞍上の吉原も二度目となり、更に、この馬の良さを引き出す事は可能なはず。

距離経験の差、その時計的価値、そして、まだ底を見せていない能力。
中央500万下を勝ち上がる実力があるだけに、強豪揃いの中央勢相手でも太刀打ちは可能。

近年最速クラスのハイペースとなった東京ダービーを、自分で動いて完勝した末脚の持続力と勝負処で見せた加速力があれば、この相手でも勝機は十分にあると見ました。


相手はストロングバローズ。
なんと言ってもレースセンス、安定感抜群の内容。
キャリア【3-3-0-0】で、他馬の動きにも動じない精神力にも好感が持てます。

13年のジャパンダートダービー勝ち馬、当時のクリソライトも似たような成績で、この時点では【3-5-0-0】でした。

前走のユニコーンSでは、ゴールドドリームを十分に引き付けてからの追い出し。
最後はゴールドドリームの瞬発力に屈した形でしたが、こちらも存分に力のある処を見せました。

二走前の中山 伏竜Sでは、キョウエイギアの捲りがあり、それに呼応して動くケイティブレイブ。
それらが動いても、じっと内々で我慢。
鞍上の指示に忠実で、直線で狭い処を割って突き抜けました。

鞍上に対して素直な気性である事から、今回の乗り替わりの影響は非常に少ないかと。
そして、周囲が動いても慌てず騒がずの気性であり、大人びたレースセンスであることからも、勝負処でじっくり構える事が出来るので、ここでも勝ち負けになりそうです。


そのストロングバローズ相手にヒヤシンスS、ユニコーンSで快勝したユニコーンS馬 ゴールドドリーム。

ストロングバローズが負けたレースは、ワンターンの府中千六、千四で、中山のツーターン千八で2戦2勝のレース巧者。

それに対し、ゴールドドリームは、府中千六で見せたパフォーマンスは昨年の勝ち馬であるノンコノユメ以上のものですが、小回り園田の兵庫チャンピオンシップではケイティブレイブ相手に7馬身もの差を付けられての完敗。

小脚が使えない不器用な馬で、ツーターンよりも府中のワンターンの方が間違いなく良いタイプ。

デビュー二戦は阪神、京都のツーターン千八を連勝していますが、出負けしての捲りで、能力にものを言わせる強引な競馬でのもの。
条件クラスなら圧倒も当然の能力がありますが、トップクラス相手となった時、兵庫チャンピオンシップでの完敗はやはり気になります。

昨年のノンコノユメと似ているタイプですが、決定的な違いは馬格。
ノンコノユメはダート馬にしては小柄な馬体ですが、このゴールドドリームはダート馬らしい500Kgの大型馬。

これに似たタイプは、13年のユニコーンS馬で、G1を2勝の実績があるベストウォーリア。

このベストウォーリアは典型的なワンターンホースで、馬格はゴールドドリームと同じく500Kg台の大型馬。
兵庫チャンピオンシップでは、勝ち馬から1.0秒差の完敗で、その勝ち馬はコパノリッキー。

ユニコーンSを勝ち、ジャパンダートダービーへ挑みましたが、結果は5着まで。
その後、これまでOPを2勝、重賞を4勝していますが、全てワンターン戦。
これまでのツーターン戦での戦績は【0-3-1-3】と、器用さがありません。

園田で見せた内容は、このベストウォーリア同様、小脚を使えない不器用な馬との印象。

しかも、急がせる競馬なれば、持ち前の瞬発力を削がれるだけに、前走のユニコーンSのように、直線までじっくりと運べる形がベスト。
これも、ベストウォーリア同様です。

今回、序盤緩く、後半急流となる流れは、このじっくりと運びたいこの馬には厳しい流れに。
前走はゲートを決めましたが、本来はゲートが下手なタイプ。

普段とは違うナイター競馬と言う事から、テンションが上がりやすくなると、ゲートにも影響し、出負けの可能性も高くなります。

ノンコノユメは、ダート馬にしては小柄な馬体なために小脚を使える器用な面、昨年のチャンピオンズカップで見せた内々のラチ沿いを縫ってくる競馬が出来ますが、この不器用な大型馬にはその脚を求める事は出来ません。

しかし、これまでの府中千六でのレースぶりは、昨年のノンコノユメよりもパフォーマンスは上。

ヒヤシンスSはレースレコード、しかも、昨年のユニコーンSでノンコノユメの上がりと同じ、35.5の上がりを駆使。
前走のユニコーンSは昨年よりも0.1速い時計で走り、上がりも35秒台で纏めており、潜在能力は相当。

ベストウォーリアとの違いとなると、この距離への適性は抜群。
ゴールドアリュール×フレンチデピュティで、千八2勝の実績は見過ごせないもの。

懸念はあるものの、地力は確かで、ここは三番手評価としました。


そのゴールドドリームに兵庫チャンピオンシップで圧勝したケイティブレイブは消し。
やはり、テン乗りである事は大きなマイナス。
実戦で勝負出来るだけの脚を図れていない分、とてもオーソドックスにしか乗れない点はかなり厳しいと言わざるを得ません。

今回は前走のような小回りでは無く、広い大井の外回り二千。
立ち回り上手いこの馬の良さを生かしたいものの、強力同型のキョウエイギアの存在はネック。

伏竜S同様、キョウエイギアの格好の標的となり、向正面半ばから早目早目に突付かれる展開となると、自分のリズムでの競馬は不可能。

自分の競馬が出来ないと脆い面があるだけに、急激にペースを上げられると厳しい面が。

ここはペースメーカーとなる側面が大きく、消しとします。


京都 鳳雛Sを勝ったキョウエイギア。
確実に地力を付けてきた馬で、早目早目に動き、後続の追撃を凌ぐ競馬で活路を見出す馬。

前走の鳳雛Sは青竜Sからの連闘。
序盤から砂を被る形となりながらも、内々からしぶとく脚を伸ばして快勝。

長く良い脚を使える馬で、なかなかの根性もあります。

地方馬相手となり、捌きやすい競馬となる事は、中央戦よりも格段に動きやすくなるため、早目に動き出すのは確実。

しかし、決め手に欠くのも事実。
そのまま押し切れるほど、この大井二千は容易くありません。

これが、一度でも戸崎が騎乗していれば工夫も出来たのでしょうが、全くのテン乗りであれば、馬の良さを把握するには限界があります。

それだけに、ここは厳しい競馬になると見て、消しです。


前走ユニコーンSで派手に躓いたダノンフェイス。
母が阪神牝馬S勝ちのアイアムカミノマゴと、短距離志向が強い馬。

この馬自身、ワンターンの競馬しか経験が無く、一気の距離延長となるのはかなり厳しいかと。
ここは消しです。

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